2026.06.19 upload

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豊田ルナ、初主演映画で“情報社会の怖さ”と向き合う “三刀流”で走り続ける20代のリアル

“情報”は、誰かを救うのか。それとも壊してしまうのか――。

映画『シーシュポスたちのまなざし』で主演を務めた豊田ルナ。男性教諭による不適切行為の真相を追うドキュメンタリー制作を通し、情報社会の危うさと、人の弱さに向き合っていく大学生・黒田真優を演じる。

監督を務めたのは、『短編映画『痣』やVR映画『なぎさにて』等で国内外の映画祭で受賞歴がある井上博貴監督。ギリシャ神話“シーシュポス”になぞらえながら、終わらない葛藤と現代社会に潜む集団心理を描き出す。

グラビア、アイドル、女優と“三刀流”で走り続けてきた豊田にとって、本作はキャリア初の映画主演作。数々の現場を経験してきた彼女が、満を持して掴んだ“遅すぎる初主演”で見せた、新たな表情とは――。

ーー今回の映画の主演はどのように決まったのでしょうか?

最初に企画のお話をいただいて台本を読ませていただき、監督さんとプロデューサーさんと顔合わせをしました。その後、「主演でお願いします」とご連絡をいただきました。なので、今回はオーディションではなく、オファーという形で出演が決まりました。

ーーお話をいただいたのはいつ頃で、撮影はどこで行われたんですか?

企画自体は前から動いていたみたいなんですけど、私がお話をいただいたのは2年くらい前の、まだ寒い時期だったと思います。撮影はその年の4月末からゴールデンウィークにかけて行われました。

撮影場所も完全に都内というわけではなくて、主人公・黒田真優(役・豊田ルナ)の地元が八王子の方というイメージが監督の中にあったみたいで、実際に八王子方面でも撮影しました。とはいえ、すごく遠くに行っていたわけではなくて、“都会に出てきている”感覚がちゃんと残る距離感の場所で撮っていた印象です。

ーータイトルの『シーシュポス』という言葉が印象的でした。ギリシャ神話が由来なんですよね?

そうです。シーシュポスってギリシャ神話に出てくる人物で、山の上まで岩を運んでもまた転がり落ちてしまって、それを延々と繰り返す… という終わりのない罰を受け続ける存在なんです。

今回の映画の中でも、真優たち5人は何かを乗り越えたと思ったらまた新しい問題が出てきたり、解決したと思ったら次の壁が現れたりして…。その姿が、まるで“シーシュポスたち”のようなんです。

タイトルだけを見ると「どういう意味なんだろう?」って思うかもしれないんですけど、映画を観終わったあとには「なるほど、そういうことか」ってきっと感じてもらえると思いますし、もう一度観たくなる作品じゃないかなと思っています。

ーー撮影時の思い出やエピソードはありますか?

今回メインで一緒に行動していた大学生5人組のメンバーは、以前共演したことのある方もいましたし、年齢も近かったのですぐに打ち解けられました。みなさん私より少しお兄さんお姉さんなんですけど、同年代ならではの空気感がありました。

作品自体はかなりシリアスで、群像劇っぽさもありつつ、真実を追いかけていくような重厚な内容なんですけど、撮影現場はすごく和やかでした。合間にはみんなで“水平思考ゲーム”をしたりしていて、「ウミガメのスープ」みたいなクイズを出し合って、撮影の用意がかかる直前までずっと盛り上がっていたんです。カットがかかった瞬間に「さっきの問題なんだけどさ…」って会話が再開したり(笑)。作品の空気感とは真逆なくらい、現場ではわいわい楽しく過ごしていました。

ーー大変だったことは?

とにかくセリフ量が多かったです。インタビューのシーンもすごく多くて、状況説明をしたり、これまで起きたことを他の4人に説明する場面も多かったので、覚えることがたくさんあって大変でした。

また、今回は、普通の映画とは少し違うカメラの視点が多かったのも印象的でした。カメラで撮影されているだけじゃなく、自分たち自身もカメラ越しに相手を見たり、自分たちで録画を回したりするシーンもあって。普段だったら「相手を撮って終わり」という流れでも、今回は自分たちでカメラを操作して「回りました!」って確認するところまで演じる必要があったので、すごく新鮮でした。実際にボタンを押して撮影する作業も含めて、楽しみながら取り組めたと思います。

ーー今回映画初主演ということで、おめでとうございます! 主役を張る気持ちはどうですか?

撮影当時ももちろん「主演」という意識はあったんですけど、私はあまり気負いすぎると空回りしてしまうタイプというか、自分の力を100パーセント出せなくなってしまうので、なるべく「主演だ」と考えすぎないようにしていました(笑)。
「今日も撮影頑張るぞ」くらいの気持ちで現場に入っていたので、撮影していた時よりも、今こうして取材していただいたり、「おめでとうございます」と声をかけていただいたりする中で、だんだん実感が湧いてきています。
今が一番、“作品を背負っている”という感覚が大きいかもしれないです。だからこそ、今ようやく「嬉しいな」って噛み締めている感じです。

ーー映画の見どころを教えてください。

一見すると、ドキュメンタリー制作に挑む大学生5人の青春群像劇のようにも見えるんですけど、実際はかなりシリアスで、思い通りにいかないことの連続なんです。事件も起こりますし、取材も何度も断られて、決して順調には進まない。最初は5人の関係もどこかギクシャクしていて、自分の気持ちをうまく言葉にできなかったり、取材もうまくいかなかったりするんですけど、そこから少しずつお互いの弱さを見せ合いながら成長していく物語になっています。
観終わった時に、「頑張れっ!」って自然と言いたくなる作品なんじゃないかなって思います。大学生5人それぞれの成長も見どころなんですけど、特に大きく変化していくのは、私が演じた“真優”です。真優が抱えている不安や過去、心の奥にある感情が、物語の中で少しずつ表に出てくるので、ぜひそこにも注目して観ていただけたら嬉しいです。

ーー今作には、いい意味で“意表を突いた”ような部分もありますよね。

そうですね。観ている中で「こうなるのかな」と思ったところが違ったり、「ここはうまくいくでしょ」と思った場面でうまくいかなかったり、そういう“予想を少しずつ裏切ってくる”感覚が何度もある作品だと思います。
例えるなら、「この重要人物は絶対大丈夫だろう」と思っていたキャラクターが、突然いなくなってしまうような感覚というか。そういう意味でも、ずっと目を離したくなくなる作品になっているんじゃないかなと思います。
先の展開を気になりながら観てもらえる作品だと思うので、その空気感も楽しんでいただけたら嬉しいです。

ーー今回はドキュメンタリー制作をする大学生役を演じられましたが、役作りで参考にしたことはありましたか?

作中で実際にカメラ機材を扱ったり、自分たちでマイクをつけたりするシーンが多かったので、現場でカメラマンさんや音声さんに教えていただきながら覚えていきました。本読みや衣装合わせの段階から、手元にビデオカメラがある状態だったので、なるべく自然に扱えるように、平野宏周くん(原口健斗役)たちと実際に触って撮ってみたりもしていました。特にカメラを持つことが多かったメンバーは、機材を運ぶシーンもたくさんあったので、近くのスタッフさんの動きや所作を観察したり、自分でも実際に触りながら“慣れている手つき”に見えるよう意識していました。
でも、実際にやってみると三脚を畳むだけでも結構難しくて(笑)。重いですし、「こうやった方が楽だよ」とスタッフさんに教えていただきながら何度も練習しました。普段なかなか経験できないことだったので、すごく新鮮でしたし楽しかったですね。

ーーでは、映画を主演された今、今後の目標や野望を改めて教えてください。

今回、目標のひとつだった“映画主演”を叶えられたことは、本当に嬉しかったです。今はグラビア、女優、アイドルと、いろんな活動をさせていただいているので、まずはその3つをそれぞれしっかり突き詰めていきたいなと思っています。

グラビアではサード写真集を出したいという目標もありますし、アイドル活動では、先日1.5周年のワンマンライブを終えたばかりなんですけど、次はもっと大きな会場でできるようになりたいですし、Zeppも目標のひとつです。夏フェスに出たいっていう夢もあります。

でも、アイドルは個人戦というより団体戦だと思っていて。自分自身というより、グループをたくさんの人に知ってもらえたら嬉しいですし、その入口がもし自分だったらすごく幸せだなと思っています。

女優業に関しては、こうして映画を無事に公開できたことがまず何より嬉しいです。主演を務めることももちろん大切なんですけど、「この作品にこの人が出ていたら安心するよね」って思っていただけるような存在になれたら理想だなって思っています。

ーー3刀流はこれからも続けていく?

できるところまで続けたいと思っています。忙しさはもちろんあるんですけど、不思議と頭がこんがらがる感じはなくて。それぞれ使うスイッチが違う感覚というか、この生活はしばらく続いていくんじゃないかなと思います。

ーー最近ハマっていることはありますか?

『名探偵コナン』と編み物です(笑)。

『名探偵コナン』は、去年『隻眼の残像』を観てから一気にハマってしまって。アニメもシーズン1から見始めて、今はシーズン20まで来ています。映画も全作観ました。

ーー凄い!コナンマニアですね!! ありがとうございました。

 

▼あらすじ
男性教諭の男子生徒への不適切な行為は、本当にあったのか…!?

主人公・黒田真優が在籍する大学では、ドキュメンタリー作品の制作を行う授業があった。

真優は、高校時代に男性教諭・新田が男子生徒・野島へ不適切な性的行為をしてしまう不祥事を起こし、週刊誌の記事、当事者の実名を晒すSNSの投稿などから当事者である野島の人生が変わってしまった経験から、その当時を振り返ることをテーマにしたドキュメンタリーの企画案を提出すると採用され、真優がその作品の監督を務めることになる。

真優は当事者の野島を放送部の先輩として慕い、好意を抱いていたのだが、野島はその騒動をきっかけに、今までのように学校に来ることがなくなり、普通の生活ができなくなってしまう。

そんな事の顛末に対する理不尽さを感じていた真優は、些細なきっかけで噂やSNSの情報などに影響されてしまう集団心理の危うさを検証し、そういった情報社会に警笛を鳴らすような作品を目指すつもりだった…。

撮影や取材を進めるにつれ、その騒動を掘り起こすことを地域として歓迎していないことを肌で感じ、徐々に自身の構想通りに取材が進まなくなり、当時真優が知らなかった事実や、忘れてしまっていた騒動に纏わる自身の行為、野島の知らない一面、そして不適切な性的行為を行なった新田と野島の関係を知っていくことになっていくことになる。

苦き青春の想い出を遡りながら、知られざる様々な思惑によって隠された過去の事実に遭遇していく―。

 

▼予告

▼キャスト・スタッフ
豊田ルナ 平野宏周 髙岡優 山下航平 染野有来
門間航 大友一生 根矢涼香 神嶋里花 さくら 山戸ユキノ 松尾潤 小川涼 北川駿 長澤眞子 溝口奈菜
斉藤陽一郎 山田キヌヲ 橋本美和 / 細田善彦

監督・脚本・編集:井上博貴
プロデューサー:佐藤友彦 撮影:浅津義社 照明:石川冬生 録音:田原勲
衣装:中村もやし ヘアメイク:くつみ綾音 助監督:河野宗彦 制作担当:大塚勝彦 演出助手:秋葉美希
音楽・MA:中西ゆういちろう カラーグレーディング:中村里子
スチール:斎藤雄太郎 SNS担当:真田和輝/須藤洸勇/金世実 ポスターデザイン:大西隆斗
製作:『シーシュポスたちのまなざし』製作委員会(BBB/テラスサイド)
コピーライト:©2026「シーシュポスたちのまなざし」製作委員会

配給:スターキャットアルバトロス・フィルム 宣伝:とこしえ
制作:BBB
©2026「シーシュポスたちのまなざし」製作委員会

【シネマート新宿、他にて絶賛公開中!!】

▼公式URL
公式サイト https://sisyphos-manazashi.com/
作品公式X https://x.com/shishuposu_/
作品公式Instagram https://www.instagram.com/shishuposu_official/

 

 

 

☆豊田ルナ
2002年生まれ。5歳から子役として芸能活動を開始し、数多くのCMやドラマに出演。2019年には「ミスマガジン2019」にてグランプリを受賞し、大きな注目を集める。2021年には特撮ドラマ「ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA」でヒロインのシズマユナ役を演じ、劇場版を含め幅広い層から支持を得た。近年の出演作には、ドラマ「恋は湯けむりの中で」(24/tvk)、「3年C組は不倫してます。」(24/NTV)などがある。今作が映画初主演。

公式プロフィール https://platinumproduction.jp/talent/toyodaruna/
X https://x.com/Runa_Toyoda0717
Instagram https://www.instagram.com/runstagram_717/
TikTok https://www.tiktok.com/@run5runrun

 

 

インタビュー マンボウ北川
撮影・文 記者J

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記者J

地球上すべての美しい女神を求め東奔西走。今でいう推し活をむかーしから実践していた漢

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