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『TrenVe』(トレンヴィ)

AKB48グループを卒業後、女優として活躍する北原里英が出演する映画『HERO～2020～』が公開されている。元は舞台として人気を誇ったこの作品が、映像となってさらにパワーアップして帰って来た。2年限定で始まった広樹(廣瀬智気)と浅美(北原里英)の恋はどうなってしまうのか、さらにそれを盛り上げる脇役達の悩みとは？　そこで北原里英にインタビューを敢行。役作りや撮影の裏話を聞くことができたのでご紹介したい。

ーー今回の役どころはどんなでしょう？
この映画はすごく説明が難しくて、色んなことが複雑に絡んでいます。主軸は広樹と浅美のラブストーリーだと思うんですけど、2年間限定の恋の終わりが近づき事実が明らかになってきます。浅美はすごく健気で女の子らしく奥ゆかしい女性だと思います。

ーー2年間の条件はどうとらえた？
その条件を投げかけられて受け入れる所が、すでに器が広いなという風に思います。

ーー舞台からの映画化ですよね？
話は舞台とほとんど一緒なんですけれども、舞台では描き切れなかった回想のシーンを、映画ではしっかりと描いているので、広樹と浅美の2年間が濃厚なものになっているなと思います。より別れが寂しくなるというか。

ーー映画と舞台での違いは？
舞台で描けなかったシーンは、新鮮な気持ちで撮影に臨めたのですが、舞台で一度演じたシーンは、1ヵ月稽古をして固めてきたものをどれだけ初めてかのように見せられるか、といったところに難しさを感じたりしました。
以前までは、舞台は1ヵ月稽古をするし頭から順番にできるから感情も持っていきやすいけれど、映像は稽古もなければ数回テストをやってすぐ本番を撮らないといけないので、映像の方が難しいんじゃないかと思っていたんですよ。
ですが、今回そのどちらも挑戦するとなった時に、映像は画角や間などはある程度調整できますが、舞台はやり直しがきかないし、常に全身の動きを意識する必要があるし、切り取られないから、ずっと気も抜けないし、って思ったら、どっちにも難しさがあるんだなと感じました。
舞台と映画の違いについて考えたおかげで、よりわかりやすく自分の中で演出方法や指示内容を受け入れることができました。

ーーご自身の見所、映画の見所は？
けっこう登場人物も多いので、いろんな所に各々フォーカスを当てて楽しんでもらえるかなと思うのと、舞台を見ていない方からしたら多分途中で「どういうこと？」っていう点がいっぱい出てくると思うので、そこの伏線回収を楽しみにして頂けたらいいなと思います。すごく前向きでハッピーな映画なので、今色んなことが大変な世の中ではありますが、この映画を観て少しでも前向きになってもらえたらうれしいなあと思います。
自分の演じた浅美は、すごく感情移入してもらいやすいポジションにいると思うので、初見の方にはまずは浅美目線で見てもらいたいな思います。

ーー他に印象に残っていることは？
試写の時に、子供時代を演じた子役たちが前の方の列にいて、声に出して笑ってくれていたんですよ。西条さんの笑いが子供にもこんなに通じるんだっていうことがすごくうれしくて、老若男女誰が見てもちゃんと笑えて、ちゃんとわかってもらえる映画なんだなって、手ごたえみたいなものを感じました。小さいお子様も楽しんで見られる、というのは推していきたいなと思います。

ーー現場で起きた珍事件ありますか？
すごくしょうもないエピソードで申し訳ないんですけど、衣装さんがそれぞれにジャージを用意してくださっていたんですね。待ち時間を快適に過ごせるように。私とかは紺とか、暗めの赤とか、ジャージって感じの色だったんですけど、中村涼子さんのジャージだけ真オレンジで、なんなら蛍光くらいのオレンジで、すごく病院で目立っていたなというのが印象深いです(笑)。

ーーありがとうございました。

【あらすじ】
2 年間限定の約束で始まった広樹（廣瀬智紀）と浅美（北原里英）の恋。広樹には、こんな約束を言い出さなければならない“秘密”の理由があった。一方、浅美は、2 年という日々を一緒に過ごす中で、きっと彼の決意が変わるはず、と信じていた。そして 2 年後、運命の時が明日に迫った日。広樹は、仕事中に怪我をして入院してしまう。見舞いに訪れた浅美は、広樹の怪我が軽いと知ってほっとする。だが同時に、広樹の別れの意思が固いことを感じ、落ち込んでしまうのだった。
そんな浅美の様子を不審に思った広樹の妹・真菜（前島亜美）は、浅美からこの奇妙な約束のことを聞き出して驚く。ふたりの幸せを願っていた彼女は、兄・広樹の決意の裏には、何か“秘密”の理由があるはずだと信じ、浅美にも内緒で、ある行動に出る。どんな悩みでも受け付けるという触れ込みのレンタル人材派遣会社を見つけ、「明日中に兄の“秘密”を突き止めて、ふたりが別れないで済むようにして欲しい」と相談したのだ。話を聞き終わった社長・松島（小松準弥）は、自信たっぷりに宣言する。「パターン 31 だな」。その作戦に戸惑い、いぶかしく思いながらも、あまりにも自信満々な彼に圧倒され、依頼してしまう真菜だった。
そしてついに運命の日。だがこの作戦は、入院患者から“死神”まで巻き込んで、とんでもない大騒動になっていく。勘違い、思い込み、おまけに悪ノリも加わって、それぞれの思惑が絡み合い、どこに向かうか予測不能！
果たして、広樹の“秘密”とは？ 彼の決意は変わるのか？ そして、広樹と浅美の《2 年間限定の恋》の行方は？

映画『HERO～2020～』

廣瀬智紀 北原里英
小松準弥 前島亜美 小早川俊輔
小築舞衣 中村涼子 米千晴（TAIYO MAGIC FILM） 小槙まこ 加藤玲大 後藤拓斗 双松桃子
飛鳥凛 伊藤裕一 根本正勝 今立進（エレキコミック）
松尾諭 斎藤工（友情出演）

原作：TAIYO MAGIC FILM 第１回公演「HERO」
エグゼクティブプロデューサー：石田誠 中西研二 プロデューサー：村田泰介 協力プロデューサー：皆
川拓也
音楽：浅梨なおこ（avenir LLC） 撮影：神田創 照明：丸山和志 録音：吉方淳二 衣装プラン：摩耶
監督・脚本 西条みつとし

配給：ベストブレーン 企画：MMJ 製作：「HERO」～2020～製作委員会
公式HP：http://www.mmj-pro.co.jp/hero2020/ 
Twitter： @HERO2019summers

全国順次公開中

北原里英
オフィシャルサイト　http://www.k-rie.jp/
公式プロフィール　https://www.ohtapro.co.jp/talent/kitahararie.html
Twitter　https://twitter.com/Rie_Kitahara3
オフィシャルサイト公式Twitter　https://twitter.com/k_rie_jp
Instagram　https://www.instagram.com/rie_kitahara_3/

取材　マンボウ北川
撮影・編集　記者J

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