2024.05.25 upload

女優オーラを纏った中﨑絵梨奈の体当たり映画で美スタイルを堪能!『卍リバース』公開!!

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元ぷに子ユニット「Chubbiness」のメンバーで、解散後、第7回ミスヤングチャンピオングランプリ受賞、第2回サンスポGoGoクイーングランプリ受賞とグラドルとしては輝かしい過去を持っている。その後舞台女優としても活躍をし、現在映像作品の女優として奮闘している。そんな中﨑が新たにメインキャストとして出演した映画『卍リバース』が24日より公開された。本作は近代日本を代表する文豪・谷崎潤一郎の不朽の名作を、現在を舞台にして“男女逆転”にアレンジし映画化した挑戦的な作品。この難しい役回りを中﨑はどう乗り越えたのか? インタビューができたのでご紹介する。

ーー2016年、第7回ミスヤングチャンピオングランプリ受賞のときに取材しています。
ぽっちゃりしてる時ですね(笑)。

ーー激やせしたのはいつ頃ですか?
アイドルグループChubbiness(チャビネス)を卒業する時の2019年「第2回サンスポGoGoクイーン」に出たんですけど、その時に3ヶ月で10キロ痩せました。その後、女優をやろうと決めていたので「女優をやるんだったら痩せるか太るかだな」と思い、自分のテンション的には痩せてきれいになった方が楽しいかなと。自分のやりたい女優のビジョン的には痩せている方が描きやすかったので痩せようと思いました。

ーー3ヶ月で10キロは大変そうですが、特にどんなこと?
異常なくらい甘いものが大好きで、毎日ミルクティを二本飲んだり、お菓子を三食とは別に食べたり、爆食するのも好きで、コンビニのパンを買い漁って食べて…というのをやめました。ブラックコーヒーにして、野菜を食べるようになって、週二でパーソナルトレーニングに行ってというのを徹底してやって10キロ痩せました。

ーー今回の作品はいつ頃どのような形で出演することになりましたか?
2023年の8~9月くらいにオーディションがあって、撮影は11月でした。

ーーオーディションを受けようと思った理由は?
2023年の4月くらいまでは舞台中心にやっていまして、映像をやりたいという気持ちはあったのですが、なかなか機会がなかったので、映像の勉強をしたりオーディションをたくさん受けた中のひとつがこの作品でした。オーディションのお話が来た時から濡れ場があるということは聞いていて、自分の中で女優として何かきっかけが欲しいなと思っていた時期だったので、これはチャンスだと、女優として私はやっていくぞっていう決意を世間に示すにはすごくいい機会ではないかとオーディションを受けました。

ーーオーディションの手応えはどうでしたか?
わからなかったです。オーディションでは二つの役を演じたんですけど、二役のうちどちらに決まるのかわからなくて、今回は知り合いの方に相手役を頼んで、どうしたらいいか相談しながら役を作って臨みました。これでダメだったらもっとお芝居を頑張らなきゃなと。

ーー準備したものが思った通りにできて上手くいったということですね。
自分的には田中珠里ちゃん演じた綿貫役が自分らしいなと思っていたので、綿貫の役に力を入れてお芝居して、弥生は力を抜いた状態でお芝居したのですが、逆にそれが自然だったのか、いいなと思ってもらえたみたいです。お話を頂いた時に弥生役と聞いて、自分が思っていた役と逆だったのでびっくりしました。自然にお芝居できた方をいいと思ってもらえたんだなと嬉しかったですね。

ーー実際の撮影の方はどんな感じでしたか?
本当にスタッフさんもキャストの皆さん仲良くて、いい雰囲気で撮影できました。舞台ばかりやっていたこともあり、カメラの前でお芝居するのに慣れてないとか、今回初めてメインキャストでの映画だったので、勝手にメインの重圧みたいなのも感じたり、不安が大きかったのですが、その都度、宝来監督が2人の時間を設けてくれて、寄り添ってくださって心強かったです。メインキャストでの初めての映画が宝来監督でよかったなと思いました。

ーー年齢的に言うと男性お2人は年下でしたが、その辺りはどうでしたか?
気にしないように頑張って(笑)。私も20代半ばぐらいの気持ちでやりました。

ーー設定的にはいくつくらいの年齢でしょうか?
設定的には26、27歳くらいです。園田(役:鈴木志遠)よりは年上です。

ーー男性の方が絵の勉強を気楽にやっていて養っているような関係でしたが、そういう男女関係はどうですか?
完全に養うのはちょっと…って思うので働いてほしいですね(笑)。私は働くのが好きなので、共働きは全然ありだと思っていますが、応援できる夢があるんだったら期間限定で養うくらいのもありなのかなって思います。

ーーご自身的に年下の男性はどう思いますか?
私も弥生に近い部分があって、園田と過ごしてみて自分の意見を言える方がいいなと思ったので、年下の方が楽なのかもしれないですね。

ーーちなみに濡れ場をやってみてどうでしたか?
私自体が濡れ場に対して抵抗がそこまでないというか「作品の中で求められているのであればやります」というスタンスでオーディションにも挑みました。「女優としてここまでできるんだ」という決意のひとつとして、この作品に携われたらいいなと思ったので、やらせてくださいという気持ちでした。緊張や恥ずかしさもなくできました。ここまでやれる女優なんだと示すものにしたかったので「この作品があるから今の中﨑絵梨奈がいるよね」って思ってもらいたいなっていう気持ちです。

ーー原作が知名度もある有名な作品なので、そういうシーンがあるとほぼほぼ当たり前だという感じはあるので期待に応えていただいたなという感じではあると思いますが。
元々の「リバース」じゃない作品も観ていたので、この感じが現代風になるとどうなるのかを自分なりに想像しながら、そういうシーンも作りたいなと思ってました。今風に伝えればいいなっていう。

ーー結末的にはハッピーではない終わり方。3人で幸せにやっていけばいいのにと見ながら思いました。
3人の最高の幸せの形があそこだったんだろうなって、演じてて思ったのもあるんですけど、それ以外の選択肢はきっとなかったかなって。終わらせるためには、幸せなまま、このまま3人で幸せだったらいいよねっていう気持ちでした。周りから見るとなんかバットエンドというか「なんでそうなっちゃったの」ってなるけど、3人の幸せはそこの形が終着点だったんだろうなって思いました。

ーー改めてこの作品の見どころとご自身の役の見どころを教えて下さい。
谷崎潤一郎さん原作で、濡れ場もあり、パンチのきいたビジュアルで、とっつきにくい要素があるのかなと思うんですけど、私は特に若い人たちに観て欲しいなと思っています。いろんなシーンはありますけど、マスコミの話や同性愛の要素も組み込まれていて、いろんな人見て欲しいなと。様々な方向から考えるきっかけになるものが詰まっている作品なので、一度ラフな気持ちで観て欲しいです。見終わった後に考えることで、人それぞれ面白いと思う部分を探してください。個人的には、濡れ場があったり大胆なシーンもありますが、背中がきれいと言ってもらえたので、背中に注目して見て頂きたいです。弥生の心情的にも複雑なものが多いので、そこを汲み取って頂けたら幸せだなと思います。

ーー弥生さんの見どころは背中。
余裕がある方は背中を是非!

ーーBL的な要素について、どう思われますか?
私は全然ありだと思います。お互いが幸せだったら全然ありなんじゃないかな「いいじゃん」と思っています。好んでめっちゃ観ることはないんですけど、そういう人たちがいても、2人の愛の形を見つけたんだなっていう目で観ているタイプなので、抵抗は全くないです。

ーー今後の野望等があれば教えてください。
石田ゆり子さんみたいな女優さんになりたいです。30代になってどんな女優さんになりたいか考えた時に、石田ゆり子さんみたいな強くて芯のある芝居の見せ方をできる女優になって、作品の中のスパイスというか、中﨑がこの映画にいてよかったなと思ってもらえる女優さんになるのが目標です。

ーー基本的には「一生女優さんでやっていくぞ」っていう感じですね。
一生やっていきます。今は映像をやりたいですが、ドラマ、映画、舞台と全方向に求められる人になるように頑張ります。

ーーありがとうございました。

 

 

▼あらすじ
サラリーマンだった園田は、画家になる夢を諦めきれず、脱サラして美術学校に通っている。家計は弁護士である妻の弥生に頼り切りだった。そんな中、学校ですれ違う美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして光を家に招く。そして、自然と体を重ね、その後も度々逢瀬を繰り返すようになる。その一方で、夫婦生活は散漫になっていった。弥生からの誘いを断り、光との情事に溺れる中、光には香織という婚約者がいることが発覚する―。
無機質な病室のベッドで、園田が担当医に語り始める。これはまだ、愛憎で絡み合う男女が辿る、数奇な運命の序章だ―。

 

▼予告

 

▼クレジット
鈴木志遠 門間航 中﨑絵梨奈 田中珠里
手島アリサ 真田和輝 小野寛之 オオエベン / 斉藤陽一郎
原案「卍」谷崎潤一郎
監督:宝来忠昭 脚本:宝来忠昭/藤村聖子
製作:BBB/ニューセレクト 配給:アルバトロス・フィルム 宣伝協力:とこしえ
2024 年/日本映画/日本語/99 分/アメリカンビスタ
(C)2024「卍 リバース」パートナーズ
https://manji-re.com/

2024年5月24日(金)より
シネマート新宿、シネマート心斎橋(シネマート心斎橋のみ5月31日公開)、池袋シネマ・ロサほか
全国順次公開決定!

 

 

☆中﨑絵梨奈(なかざき・えりな)
1993 年6 月8 日生まれ、北九州市出身。
2019 年Chubbiness 卒業後、女優としての活動を本格化。数々の舞台や映画ドラマに出演し、昨年末には朝日放送系「相席食堂」出演し話題となった。主な出演作、映画『鯨の骨』『クロガラス0』/ドラマEX『仮面ライダーゼロワン』 Hulu『あなたに聴かせたい歌があるんだ』。

公式プロフィール https://avex-management.jp/artists/actor/NZEN
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インタビュー マンボウ北川
撮影・文 記者J

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