2026.05.12 upload
菅井友香×中村ゆりかの娘役で存在感!岡本望来、14歳が見せた“自然体”の魅力
菅井友香と中村ゆりかがW主演を務める映画『チェイサーゲームW 水魚の交わり』で、“娘・月”役を演じた14歳の俳優・岡本望来。ドラマシリーズから7年後を描く本作で、二人の“娘”として自然体な存在感を見せた彼女は、「朝ドラヒロインが夢」とまっすぐな瞳で語る一方、13時間睡眠や“赤点回避”を目標に掲げる、等身大の中学生でもあった。
テレビの“後ろ”で人が演技をしていると思っていた幼少期から始まった俳優への憧れ。オーディションで意識した“家族らしい距離感”、伊東市での撮影エピソード、そして「また食べてるなって思ってもらえたら(笑)」と語る月役の裏話まで――。映画の見どころとともに、岡本望来の素顔に迫った。
ーーまず、芸能活動を始めたきっかけを伺いたいです。
小さい頃からテレビを見るのが好きだったんですけど、「なんでテレビの中に人がいるんだろう?」ってずっと不思議だったんです。
私は、テレビの“後ろ”で演技してると思っていて(笑)。実際に後ろを覗いてみたこともあったんですけど、誰もいなくて、コードが繋がってるだけで。「このテレビってどうやって映ってるんだろう?」ってすごく気になって、お母さんに「これやりたい」と言ったのがきっかけでした。
ーー何歳くらいですか?
4歳くらいだったと思います。ずっと不思議に思っていて。
ーーでも今のテレビって薄いじゃないですか。
そうですよね。でも、その中に何かあるのかもしれないって思ってました(笑)。
ーー4歳で芸能界に興味を持って、そこから準備もしたんですか?
まずは芸能事務所を探しました。お母さんにも「ちゃんと探してたんだよ」って言われました。
ーー演技やダンス、歌を先に練習しよう、という感じではなかった?
「芸能界に入るには、まず芸能事務所に入らなきゃ」っていう感覚だったみたいです。そこから事務所のレッスンに通い始めました。
ーー事務所が決まって本格的に学び始めたんですね。
いえ、演技についてちゃんと学び始めたのは、その後でした。
ーーそれは何歳くらい?
5〜6歳くらいだったと思います。
ーー大阪を拠点に、という感じだったんですか?
全国にレッスン場がある事務所だったので“大阪メイン”という感じではなかったです。
ーーレッスンに通い始めて、どんな日々でしたか?
とにかく楽しかったです。レッスンに行くのが大好きでしたけど、やっぱり小さかったので、無邪気にふざけたりもしてお母さんに怒られたりとか(笑)。いろいろなことがありました。
ーー実際にテレビのお仕事も?
最初のお仕事はCMでした。関西ローカルのCMです。
ーーそれはいくつくらい?
小学校1年生くらいでした。
ーー始めてすぐですね。ちなみに、今の事務所に入ることになったのは?
「大人になってもお芝居を続けていくなら、今のタイミングで大人の俳優さんもいる事務所に移った方がいいんじゃないか」って家族で話し合って、事務所に書類を送りました。
ーーそれは何歳くらいの頃?
小学校6年生から中学1年生に上がる春休みくらいです。
ーー今も大阪在住なんですよね?
基本的には大阪です。
ーーお仕事のたびに東京へ来る感じ?
そんな感じです。
ーードラマにも出演されていましたよね。『夫に間違いありません』(カンテレ・フジテレビ系)も拝見しました。結構出演されていましたけど、その都度大阪から?
はい、撮影のために来ていました。
ーー今日も大阪から?
はい! 東京大阪間を通ってます(笑)。
ーー勉強と芸能活動の両立って大変じゃないですか?
自分ではそこまで大変な方ではないと思っています。勉強は好きではないんですけど、「やらないとヤバいな」って危機感はあるので特にテスト前はちゃんと勉強します。
ーー「勉強は苦手だから芸能一本で!」みたいな感じではないんですね。ちなみに苦手科目は?
苦手意識があるのは数学なんですけど、実はテストで一番点数が取れないのは国語なんです。
ーー数学が苦手だと思ってるけど、実際に点数が伸びないのは国語。
そうなんです(笑)。国語は毎回「今回いけたかも」って自信を持って挑むんですけど、結果が返ってくると「あれ? こんな悪かったっけ…」ってなります。
ーー今までのお仕事の中で、特に印象に残っている作品はありますか?
これまで撮影してきた作品は、どれも印象に残っているんですけど… 『放課後カルテ』ですね。レギュラーで連続ドラマに出演するのが初めてだったんです。キャストとして継続的に参加させていただくのも初めてでした。
同年代の友達もすごく増えましたし、お芝居についても、本当にいろいろなことを教えていただきました。主演の松下洸平さんや監督、スタッフのみなさんからたくさん学ばせていただいて、とても印象に残っています。
ーー特に印象的だった学びは?
私は感情を一気に高ぶらせるお芝居が苦手だったんです。でも「こういう時は感情を全部出していいんだよ」とか、「大きい声を出すことで自然と感情も出てくるよ」と教えていただきました。
得意になった… とまではまだ言えないかもしれないですけど、前よりできるようになったと思います。
ーープライベートでハマっていることや、趣味・特技でアピールしたいことはありますか?
1年くらい前から好きな、K-POPにハマっています。特に好きなのはaespaさんです。めちゃくちゃカッコいいし、綺麗だし、歌もダンスもすごくて。「こんなふうに踊れたら楽しいんだろうな」って思います。
ーー推し活はどんな感じで?
ハマったものにお金を使い始めると、たぶん歯止めが利かなくなるタイプだと思うので、あまり使わないようにしています。テレビの音楽番組を見たり、公式YouTubeで動画を観たり、ネットで追いかけています。
ーーほかに趣味や特技は?
趣味は、寝ることです(笑)。
私、本当に睡眠が大事だと思ってるタイプで、夜に寝るだけじゃなくて、「暇だな」って思ったらすぐ寝ちゃうんですよ。
気づいたら寝てるくらい寝ますし、起こされなかったら多分ずっと寝られます(笑)。
ーーそれはもう特技かもしれないですね。どれくらい寝られるんですか?
学校の日はちゃんと起きないといけないですけど、休みの日なら13時間くらいは全然寝られます。でも、1日がすごく短く感じちゃうので、早起きは頑張ってるんですけど… なかなか。でも13時間は余裕で超えられると思います。
ーーほかにもハマっていることはあったりしますか?
最近は読書にもハマり始めています。
ーー国語は苦手だけど読書は好き、と。
そうなんです(笑)。国語は点数が取れないんですけど、読書はしています。
ーー好きなジャンルはありますか?
お父さんが読書好きで、おすすめされた本を読むことが多いです。東野圭吾さんとか、湊かなえさんとか、ミステリーやサスペンス系が好きみたいなので。最近だと、『成瀬は天下を取りにいく』を読みました。お父さんが興味を持った本を「これ読んでみて」って渡してくれるんです。小説を読み終わった時って達成感もすごくあるので、それも良いです。
ーーそろそろ今回の映画について伺います。今回の作品にはどのようにして出演が決まったんですか?
オーディションでした。もともとドラマシリーズがあった作品でオーディションを受けることになってドラマも観ました。
ーードラマ版から7年後の設定になっているんですよね。オーディションはどうでした?
すごく楽しかったです。
最近、オーディション自体をとても楽しめるようになってきているんです。
今回もいろいろなことを工夫して挑んだんですけど、自分が想像していた演技とか、準備してきたことを全部出し切れた感覚があったんです。東京でのオーディションが本当に楽しくて、帰る時もずっと余韻に浸っていました。
ーー特に意識していたことは?
“お母さんとママ”ではあるんですけど、月ちゃん(役:岡本望来)にとっては普通の家族なんです。家族って自然にボディタッチをすると思うので、オーディションでもそういう距離感をちゃんと出してみようと思って工夫しました。
ーーオーディションを勝ち抜いて、実際の撮影はどんな現場でしたか?
去年の夏に、静岡県の伊東市で撮影しました。
自然がすごく多い場所で、こんなところに住んでみたいなって思うくらい素敵だったんですけど…。実は私、虫が本当に苦手で。特に蚊が苦手だったので大変でした。
ーー共演者のみなさんの印象は?
菅井友香さん(春本 樹役・お母さん)は、優しく接してくださるイメージがありました。中村ゆりかさん(林 冬雨役・ママ)は、クールな雰囲気で話しかけてくださる印象でした。
ーー劇中では、中村さん演じる“ママ”の娘役なんですよね。すごく自然な家族感がありました。
月ちゃん自身は、自分の家族を“特別”だとは思っていないんです。普通の家族として、普通の感覚で暮らしているので、「なんで?」みたいな疑問を強く持っている感じではないんです。友達もいて、明るくて、本当に自然体な子なんですよね。
ーー最初の方で少し拗ねたような空気もありました。
自分のお母さんとママがインタビューされるって聞いたら、子どもとしてはちょっと拗ねたくなりませんか?(笑)。
しかも友達がインタビューしたら、お母さんたちがどう答えるかも、たぶん月ちゃんは分かっていると思うんです。だから「またそういう感じか」っていう気持ちもあったんじゃないかなって思います。
ーー今回の映画で、ご自身の役としての見どころを教えてください。
月ちゃんとしての見どころは、イツキとフユが話している時の“間にいる表情”を見てほしいです。二人の会話を聞いている時の反応だったり、空気を感じている表情だったりですかね。あと、衣装のバリエーションがすごく多いんです。服に合わせて髪型も変わっているので、そこも注目してほしいポイントです。それと、月ちゃんはとにかく何か食べています。ずっともぐもぐしてます(笑)。朝ごはんのシーンでも、パンくずがあるのにおにぎりを食べてたりしてて。すごく食いしん坊なコなので、「また食べてるな」っていうところも楽しんでもらえたら嬉しいです。
ーー作品全体としてはいかがですか?
すごく可愛らしくて、笑えるし、ほっこりする映画になっていると思います。でも、その中で“当たり前”の大切さも感じられる作品だなって思っています。イツキが家事をしてくれることも、フユが仕事を頑張ってくれていることも、「当たり前だと思っちゃダメなんだよ」って。家族だからこそ見失いがちなことを、改めて感じられる映画になっていると思います。
ーー途中、家族の関係が少し危うくなる中で、伊藤歩さんの存在も大きかったですね。
はい。伊藤歩さんの存在もとても大事です。
ーーほかに、特に注目してほしいシーンはありますか?
私が一番笑ったのは、みんなで掃除をするシーンです。箱を取り合うシーンがあるんですけど、あそこは撮影中も本当に笑ってました。その箱の中に、お母さんとママが「ちょっと嫌だな…」ってなるものが入ってるらしいんですよ(笑)。私も監督から詳しく聞かされてないので分からないんですけど、ラブレターなのか、プレゼントなのか…。たぶんラブレターなんじゃないかなって思っています。
ーー今後も出演作が続いているそうですね。
ありがたいことに、いろいろ撮影させていただいています。
ーー今後の近い目標と、将来的な目標を教えてください。
近い目標は、中学3年生になるので、まず“赤点回避”です(笑)。長期休みを思いっきり楽しむためには、まず赤点を取らないことが大事で、学業ではそこが目標です。お芝居の方では、もっとたくさん勉強していきたいなと思っています。
ーー将来的には?
いつか絶対に、何かしらの作品でヒロインをやりたいです。あと… 朝ドラのヒロインに憧れています。朝ドラの現場って、すごく楽しそうだなって感じたので!
ーー将来もずっと俳優の道を?
5歳くらいからずっと「俳優になりたい」と思ってここまでやってきたので、これからも続けていきたいです。
ーーありがとうございました。
▼あらすじ
ドラマ「チェイサーゲームW2 美しき天女たち」から7年後ー。樹と冬雨は、中学生になった娘・月とともに、静岡県・伊東市で暮らしている。家事や子育て、仕事に追われる日々の中で、共に過ごす時間はいつしか「当たり前」になっていく。
7年という歳月の中で、ふたりの関係は“恋人”から“家族”へと変わり、少しずつすれ違いを見せ始める。
お互いの何気ない言葉や態度に心を乱されながらも、表向きは穏やかな家庭を保ち続けるふたり。しかし娘の月は、両親の間に漂う違和感を敏感に感じ取っていた。
ある日、トラブルに巻き込まれた月は、タクシードライバーの梢に助けられる。その出会いをきっかけに、樹と冬雨は初めて互いの本音と向き合い、すれ違っていた“愛”のかたちを見つめ直していく 。
家族として、そしてパートナーとして、変化してしまった「愛」を見つめ直し、再び歩み寄ろうとするふたりの姿を描いた、大人のガールズラブストーリー。
▼予告
▼キャスト・スタッフ
出演:菅井友香 中村ゆりか 岡本望来 黒谷友香 / 伊藤歩
原作:「チェイサーゲーム」 漫画原作:松山洋 漫画:松島幸太朗
脚本:アサダアツシ 監督:太田 勇
製作幹事:株式会社サイバーコネクトツー 製作プロダクション:ダブ 配給:NAKACHIKA PICTURES
©2026映画『チェイサーゲームW 水魚の交わり』製作委員会
公式サイト https://chasergamew-movie.jp/
X https://x.com/ChaserGameW2026
Instagram https://www.instagram.com/chasergamew2026/
Threads https://www.threads.com/@chasergamew2026
2026年5月15日(金)より新宿バルト9ほか全国公開!
☆岡本望来
公式プロフィール https://tencarat.co.jp/okamotomiku/
Instagram https://www.instagram.com/miku_okamoto_official/
インタビュー マンボウ北川
撮影・文 記者J