2026.10.18 upload
姫野花春、釜山国際映画祭で史上最年少の最優秀俳優賞!沖田修一監督と『さとこはいつも』凱旋舞台挨拶
映画『さとこはいつも』の釜山国際映画祭凱旋舞台挨拶が10月17日、東京・池袋シネマ・ロサで開催され、姫野花春と沖田修一監督が登壇した。第31回釜山国際映画祭のコンペティション部門に正式出品された本作で、姫野はThe Best Actor Award(最優秀俳優賞)を史上最年少で受賞。映画初出演にして国際映画祭で快挙を成し遂げた姫野が、現地での反響や撮影にまつわるエピソードを語り、沖田監督とともに受賞の喜びを分かち合った。
■釜山で巻き起こった「さとこ!」コール 現地の観客の反応に感激
姫野は釜山から帰国したばかりのタイミングで舞台挨拶に登場。受賞を祝う大きな花束を手に、「今日お客さんに会えたのがとにかく嬉しくて、そして今目の前には映画を観てくださった方がいて、もうこれ以上嬉しい空間はないなっていう感じです。ありがとうございます」と、集まった観客への感謝を伝えた。
一方、仕事の都合で釜山国際映画祭への参加が叶わず、日本から授賞式を見守っていた沖田監督は、オンラインでレッドカーペットや授賞式の様子を見ていたと明かし、「夢みたいな光景でしたね」と振り返った。
現地での思い出について、姫野は到着した瞬間から映画祭の熱気に圧倒されたという。空港に着いたときから大きな盛り上がりを感じ、会場の外にも多くの人が集まっていたと話し、世界中から映画を楽しみに訪れる人々の存在を実感したことを語った。
なかでも強く印象に残っているのが、上映後のクロージングセレモニー。会場から「さとこ!さとこ!」というコールが巻き起こり、さらに現地の映画監督が書き下ろしたというテーマ曲がサプライズで流れると、筒井竜平プロデューサーと一緒に踊ったという微笑ましいエピソードも披露した。
現地の観客と一緒に作品を鑑賞したプレミア上映では、観客の率直なリアクションも印象的だったそう。映画を真剣に、素直に楽しむ観客の反応がそのまま会場に広がり、あちこちからツッコミが飛び出すような空間だったと振り返った。
有村架純演じる西田沙都子のパートに登場する韓国ドラマの描写も、現地ならではの盛り上がりを見せたという。韓国ドラマのお約束に対する観客の笑いに加え、物語の中で起こる出来事とのギャップも大きな反応につながったようだ。
また、姫野演じる中井聡子が歌舞伎鑑賞中に大口を開けて爆睡するシーンでは、会場の笑いが一気に広がったという。沖田監督も、日本ならではの歌舞伎文化や塩辛などの食の描写が海外の観客にどう受け止められるか気になっていたと明かし、「よく伝わってますね。不思議だね。塩辛の茶漬けとか、韓国では全然わかんないかなと思いましたけど」と、予想を超える反応に驚いていた。
上映後に行われた姫野のサイン会では、翻訳機を使って感想を伝えてくれる観客もいたそうで、姫野は国境を越えて作品が届いた喜びを語った。
■姫野花春が愛してやまない食べ物は「芋」!オーディション秘話も
観客からの質問コーナーでは、劇中で塩辛を愛する15歳の聡子にちなみ、姫野自身がラブレターを書きたいほど好きな食べ物について質問が寄せられた。
姫野の答えは「芋」。「私はサツマイモが大好きなんですけど、さっきも監督から大量の生のサツマイモをいただいて、そこに『祝・俳優賞受賞おめでとう』って書いてあって、最後に『カムサムニダ』って書いてあって」と明かし、沖田監督から受賞祝いのサツマイモを贈られたことを紹介した。
沖田監督によると、サツマイモはスーパーで全種類を購入したもの。「芋の品種に厳しいって聞いたので」と、姫野のこだわりに合わせた贈り物だったことを明かし、会場の笑いを誘った。
このエピソードから、オーディション時の秘話も明らかに。沖田監督は、文字を書いたり読んだりするシーンが多い作品だったため、候補者に「好きな食べ物へのラブレター」を書いてもらい、書く姿なども見ていたと説明した。
姫野は「芋への気持ちを5分で書いてくださいって言われて」と当時を回想。沖田監督も「それで姫野さんにも書いてもらって、ものすごい長い文章を書いて、完成させてたんで」と振り返った。今回の受賞祝いにもつながる、姫野のサツマイモへの深い愛情が明らかになった。
■沖田監督「日常の心の動きが物語の種に」姫野も映画への思いを語る
イベントでは、作品を観たことで自分も何かを書いてみたいと思い、公式noteの企画を通じて人生で初めて投稿したという観客から、経験や感情を創作・表現に生かすことについて質問が寄せられた。
沖田監督は、日常の中で心が動かされる瞬間が物語の種になると説明。何気ない毎日の中で誰かが病気になったり、思いがけない出来事が起きたり、思わず笑ってしまうようなことがあったりする。そうした小さな変化をきっかけに、悲しさやおかしさ、無様さなどを感じることが創作につながると語った。
また、姫野演じる聡子の初登場シーンや、劇中に登場する耳鼻科のネブライザーについても、小学生の頃に感じていた疑問が着想の一つになったと明かし、日常の記憶が作品へとつながっていく過程を紹介した。
姫野は映画の魅力について、「沖田監督が今おっしゃったみたいに、いろんな人がそれぞれ持ってる世界を映してくれるものだなって。私はそれがすごく映画の好きなところで」とコメント。さらに、自身の演技についても、カメラの前では思い通りにいかず、コントロールできないことがあるとしたうえで、そうした時間を通してさまざまな経験が積み重なっていくと語った。
■沖田監督「こんな日が来ると思いませんでした」姫野は感謝を伝える
イベント終盤には、姫野が釜山国際映画祭で受賞したトロフィーも披露され、会場は改めて祝福ムードに包まれた。
公開から約1カ月が経った現在の心境について、沖田監督は、作品がどのような反応を受けるのか、特に姫野の演技を観た人がどのような印象を持つのか気になっていたと振り返った。そのうえで、自身の予想を超える反響と受賞に喜びをにじませ、「今日こういう風に皆さんの前で笑いながらトロフィー持って、写真撮って……、こんな日が来ると思いませんでした」と語った。
姫野も、今の気持ちを表す言葉を探しながら、「公開されて1カ月経って、こうやって笑顔でお話を聞いてくださる方がいて、沖田監督ともお話できて。言葉が合ってるかどうかわからないけれど、すごくしびれてます」とコメント。最後に「感謝でいっぱいで、本当に今日はお越しいただきありがとうございました」と、観客への感謝を伝えた。
釜山国際映画祭での受賞を経て、改めて作品を愛する観客と喜びを分かち合った姫野花春と沖田監督。世代も境遇も異なる3人の「さとこ」が織りなす物語は、国内外の観客に届きながら、さらなる広がりを見せている。

映画『さとこはいつも』釜山凱旋!ティーチイン付き舞台挨拶 概要
【日時】 10月17日(土) 14:55-15:25
【場所】 池袋シネマ・ロサ(豊島区西池袋1丁目37−12 ロサ会館)
【登壇者(敬称略)】姫野花春、沖田修一監督
▼STORY
同級生に恋する鼻炎持ちの中学3年生・ソフト部所属の中井聡子(15歳)。
姪っ子と韓国カルチャーLOVE!映画配給会社の宣伝部でバリバリ仕事しつつ、6年目になる不倫が倦怠期を迎えている西田沙都子(35歳)。
子育てがひと段落、ようやく自分の時間ができた飯島里子(55歳)。
三者三様、まったく違う人生を歩む 【 さとこ 】 たち・・・。それぞれに降りかかる出来事や運命的な出会いをきっかけに、自分の人生を“物語”として書き始めたとき、3人の「さとこ」たちが少しずつめぐり合っていきーー!?
▼キャスト・スタッフ
有村架純
石田ひかり 姫野花春
黒田大輔 宮部純子 泉有乃 大月美里果 小川冬晴
青木柚 川瀬陽太 島田桃依 中井友望 中村優子
細田佳央太 鳴海唯 髙田万作 古舘寛治
吉田羊 オダギリジョー 筒井道隆
監督・脚本 沖田修一
音楽 柴田聡子
主題歌 折坂悠太 「シミレ(feat.柴田聡子)」
製作幹事 アミューズクリエイティブスタジオ
配給 ハピネットファントム・スタジオ 制作プロダクション オフィス・シロウズ
助成 文化庁文化芸術振興費補助金(日本映画製作支援事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会
©2026 「さとこはいつも」製作委員会
▼URL
公式サイト:https://happinet-phantom.com/satoko/
公式X:https://x.com/satoko_movie
公式Instagram:https://www.instagram.com/satoko_movie/
公式TikTok:https://www.tiktok.com/@satokohaitsumo_movie
ハッシュタグ:#さとこはいつも
☆姫野花春
公式プロフィール https://www.humanite.co.jp/actor.html?id=51
Instagram https://www.instagram.com/kashun_himeno/
Edited by TrenVe