2026.10.21 upload
井本彩花、映画『ピリオド』で新境地 日本アカデミー賞を見据える俳優としての未来

幼少期からクラシックバレエに親しみ、身体表現を磨いてきた俳優・井本彩花。宮野ケイジ監督の映画『ピリオド』では、コンテンポラリーダンスを披露する美咲役に挑戦した。撮影の舞台となった神津島での思い出や役作りのエピソード、そして俳優として思い描く未来とは。日本アカデミー賞のレッドカーペットを堂々と歩くことを目標に掲げる井本に、作品への思いとこれからの展望を聞いた。
ーー今回の映画『ピリオド』への出演は、どのように決まったのでしょうか?
井本彩花:今回はオファーをいただいて出演することになりました。私が演じる美咲はダンスを踊る役で、ジャンルでいうとコンテンポラリーダンスです。コンテンポラリーを踊れる人を探していたそうで、声をかけていただきました。
クラシックバレエは、これまでお芝居の中で経験がありましたが、コンテンポラリーは今回が初めて。とても楽しかったです。
「曲をいただいて、こういうイメージで踊ってほしい」というお話をいただきました。私は踊ることはできますが、振り付けを考えることができなかったので、高校時代の友人でダンスのワークショップを開いたり、先生として活動したりしている子に振り付けを考えてもらい、撮影に臨みました。
ーー見どころの一つがダンスですが、役柄としては瀬口黎弥さん演じる俊介の彼女ということですね。
井本彩花:そうです。彼女……というより、彼女だった、ですね(笑)。島に遊びに行って一緒に過ごしていたのですが、彼が時計屋さんに行って、そこで一目惚れしてしまうんです。それで私が彼を振ることになって、最後には殺されてしまう、という役どころです。
ーー瀬口さん演じる俊介は、一見すると育ちのよい好青年に見えますが、実はとんでもない人物ですよね。
井本彩花:とてもヤバい人でしたね(笑)。それはネタバレになってしまうので、詳しくは言えないのですが……。あのビジュアルからは想像できないですよね。
ーー撮影は2年前になりますが、当時の思い出を聞かせてください。
井本彩花:瀬口さん以外とは劇中で絡むシーンがなく、撮影も2日間だけだったので、思い出として強く残っているのは、やっぱり「踊るなら、安定した足場がいいな」という率直な感想です(笑)。
海をバックに、青空の下、砂浜で踊るなんて、なかなかできない経験ですよね。実際にやってみると、想像以上に踊りにくくて。友人にも「砂浜で踊るんだ」と話したら、「足場が不安定だし、そんなに足も上げられないね」と言われました。
実際に踊ってみると、全身のいろいろなところに力を入れて、踏ん張らなければいけなくて。楽しかったけれど、大変でした。
砂浜で踊る経験は、最初で最後になるんじゃないかなと思うくらい大変でしたが、今となっては素敵な思い出です。
ーー島では、何かおいしいものを食べたり、どこかへ出かけたりしましたか?
井本彩花:武田梨奈(レイ役)さん、瀬口さん、マネージャーさんと私の4人で、地元料理が食べられる島のお店に行き、一緒に夜ご飯を食べました。
ーー撮影時期はいつ頃だったのでしょうか?
井本彩花:6月くらいでした。暑すぎることもなく、過ごしやすかったですね。
ーー劇中には「今夜星を見に行こう」というセリフもありましたが、星空はいかがでしたか?
井本彩花:上を見上げたら、星がすごくきれいだったという記憶が、今よみがえりました。写真には海の景色しか残っていなかったですが、夜に散歩をしたときにすごく星がきれいだったと思い出しました。
ーー共演者の皆さんの印象も教えてください。
井本彩花:劇中でもっと皆さんと絡みたかったです。主演の武田さんとは一緒にご飯を食べる機会もあったのですが、もっとお話ししたかったなと思います。
ただ、武田さんには助けていただいたことがあって。私が泊まっていた宿にはシャワーがなく、大浴場を使ってくださいと言われていたので、そこに行ったんです。そうしたら、ヤモリがいて……。
窓の外にいるなら全然いいんですけど、普通に床の上をちょこちょこと歩いていて、こちらに近づいてくるんです。「これは無理だ」と思い、その日の夜に武田さんへ「すみません、大浴場にヤモリが出てしまったので、お部屋のお風呂を貸していただいてもいいですか?」とお願いしました。シャワーを貸していただけて、本当に助かりました。それが印象に残っています。
あれ以来、大浴場はちょっとトラウマになってしまいました(笑)。
ーーちなみに、神津島を訪れたのは初めてでしたか?
井本彩花:初めてでした。調布飛行場を利用したのも初めてでしたね。
ーー美咲という役の見どころと、映画全体の見どころをそれぞれ教えてください。
井本彩花:美咲はやっぱり踊りがメインの役なので、海をバックに砂浜で踊るシーンを見ていただきたいです。お芝居の中で、あのような場所で踊るのは初めての経験でした。
映画全体の見どころとしては、私の出演シーンが唯一明るい場面と言っても過言ではないくらい、作品全体は重い展開になっています。タイトルからは想像できないような、おぞましい展開も待っているので、皆さんには覚悟を持って観ていただきたいです。
ーー最近、ハマっていることはありますか?
井本彩花:最近は舞台の稽古があって、ずっと稽古ばかりしている(取材当時)ので、プライベートでハマっていることがないんです。どうしよう(笑)。
もちろん趣味はあって、アニメやゲームが好きなんです。でも今は封印しています。すごくやりたい気持ちはあるのですが、今回は初めて舞台で主演を務めさせていただくので、今は集中する期間だと思っています。
ーー趣味よりも仕事、という感じでしょうか(笑)。
井本彩花:そうです。仕事です(笑)。
ーー大学を卒業して、本格的に舞台にも出演するようになりました。今後の目標を聞かせてください。
井本彩花:私は役を演じることが好きですし、そこにやりがいも感じています。だからこそ、これからもいろいろな役を演じていきたいです。今回、舞台に出演するのも初めてでしたし、これからはもっと映画にも出たいです。NetflixやAmazon Prime Videoなどの配信作品にも出演したいという気持ちがすごくあります。これからも、さまざまな役を演じていきたいですね。
ーー具体的な目標や、いつか実現したい夢はありますか?
井本彩花:たくさんありますが、私は毎年、日本アカデミー賞を観ているんです。いつか、あのレッドカーペットを堂々と歩けるような俳優になりたいという思いは、ずっとあります。
その夢を追い続けながら、頑張っていきたいです。
ーーどちらかというと、映画への思いが強いのでしょうか?
井本彩花:映画にもっと出演したいという気持ちはあります。
ーー今後、公開が決まっている作品などはありますか?
井本彩花:『ピリオド』が公開されるのと、短編映画も秋頃に公開される予定です。短編映画は時代劇なのですが、『ロミオとジュリエット』を昔の時代劇風にアレンジして、ミュージカルの要素を取り入れた作品です。ちょっと面白いストーリーになっているので、そちらも楽しみにしていただけたらと思います。
ーーありがとうございました。
▼あらすじ
時計の修理屋・レイ(武田)は天涯孤独で小さな海辺の町でひっそりと暮らしている。
しかしその本業は暗殺者。とあるバーの店主・伊藤(嶋田)から殺しの依頼を受け、標的を仕留める凄腕のアサシンであった。また同じ町に幼い頃、施設で過ごした同じ暗殺者の男・梶(萩原)も凄腕のライバルとして稼業をこなしていた。悪行に手を染める集団のイザコザに影の如く仕留めていくレイだが、ある日町に訪れた一人の俊介(瀬口)に惹かれていく。それは宿命の出会いであり、どちらかがこの世を去る運命の訪れであった。
▼予告
▼キャスト
武田梨奈 瀬口黎弥 嶋田久作
井本彩花 小柳友 ケニー大倉 御影宇那 新野優太 金野学 / 有森也実 布施博(特別出演)/ 萩原聖人
▼スタッフ
監督/脚本:宮野ケイジ 企画:Me Gusta
エグゼクティブプロデューサー:関顕嗣 東宮恵美 藤巻典敏 プロデューサー:宮下昇 協力プロデューサー:柳沢昇 撮影監督:吉沢和晃 アクション監督:辻井啓伺
助監督:高原一 照明:鳩宿くれた 録音:鈴木紀貴 庄野廉太朗 美術:近藤知佳
デザイン:押見明典 HP:加瀬翔一 加瀬李奈 宣伝:平野 貴之
配給・宣伝協力:日本直販
音楽:Jaw Maran
製作幹事:ふればり 配給・宣伝:ふればり
製作国:日本 91分 R–15作品
©2026「ピリオド」製作委員会
▼URL
公式サイト https://period-movie.com/
X https://x.com/movie_period
▼公開日
2026年10月23日(金) ヒューマントラストシネマ渋谷ほか公開

☆井本彩花
公式プロフィール https://www.oscarpro.co.jp/#/profile/entry/140433
オフィシャルファンクラブ https://ayaka-imoto.com/
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インタビュー マンボウ北川
撮影・文 記者J