2025.06.06 upload
高崎かなみ『永遠の待ち人』で女優力爆発!“幻想”と“現実”を行き来する“儚い妻”をどう演じた?
グラビア界から飛び出し、女優としても注目度急上昇中の高崎かなみさん。最新出演映画『永遠の待ち人』では、幻想と現実の狭間に現れる“儚い妻・麻美”という難役にチャレンジ!セリフは少なめ、だけど紙飛行機に想いを託す静かな演技にグッとくる…。撮影中の珍事件(!?)から、ちょっぴり不思議な役作りの裏話まで… 今の彼女の素顔を、たっぷりお届けします!
ーーこの麻美役はどのような形で決まりましたか?
ウエダアツシ監督の『うみべの女の子』という作品で、私の役は全然セリフのない女のコでしたが、その時の儚さだったり透明感がすごく印象に残っていたようで、太田慶監督から今回の『永遠の待ち人』篠田麻美役にキャスティングして頂きました。
ーーオファーの話が来た時はどうでしたか?
率直に嬉しかったです。今回のような役を演じたことがなかったので、自分の勉強にもなるかなと思いました。印象に残る役のオファーを頂けて嬉しかったです。
ーー太田監督からはどういう役で… というような説明はあったんですか?
大雑把にですが、妄想なのか、ふわっとした儚い役をうまく表現して欲しいという説明でした。
ーー実際の撮影の時、特に印象に残ってることや大変だったことはありましたか?
大変だったことは、ビルの上から紙飛行機を飛ばしたシーンです。風でうまく飛ばなくて何度もやりました。その中で、前のマンションの誰かのベランダに『空』と書いた飛行機が入っちゃって、そのままにしたことがあったのは印象に残っています。見つけた人はこれなんだって不思議がってるんじゃないかな(笑)
ーー何回くらい飛ばしたんですか?
10回ぐらい飛ばしたと思います。きれいにふわっと飛ばしたかったんですけど、風が強くて真下に行っちゃったりして何度も撮り直しました。
ーー白い紙に「空」と書いて、紙飛行機にして飛ばすっていうのはどういう意味合いなのでしょうか?
たぶん、頭はだいぶおかしくなってきていて、鬱になってどうしようもなくて、自分の脳みその中をかき出しているんじゃないかなと。だいぶ精神的に追い込まれてのことだと思います。
ーー少しわかったような気がしました。でも、出てくるタイミングはちょっと狙ってるんですよね。
たぶん狙ってると思います。…でも、やっぱり泰明(役・永里健太朗)の幻想なのかなとも思います。
ーー白っぽい服の時と少しカラフルな服の時と印象が違うな思ったんですけど、別に意識してはやってないんですね?
おそらく、“去った”後と旦那さんと関係性がうまくいってる時の違いなのかなと思います。
ーー回想なのか妄想なのか、傘をさしてるのはどっちなんでしょうか?
「どっちなんだろう」と思って観て頂いた方がいいのかなと思います。回想なのか妄想なのか想像して頂ければ。
ーー旦那の元を去った麻美の気持ちは理解できましたか?
旦那さん以外に何もなかったんじゃないですかね。台本にはなかったですけど、友達もいなくて、もしかしたら家族もいなくて、旦那さんしかいない中で、旦那さんにすら相手にしてもらえないのが苦しかったのかな。でも旦那さんの方の気持ちもわかります。休みの日ぐらい休みたいですよね。
ーー旦那さん役の永里さんの印象は?
撮影期間が2、3日ぐらいしかなかったので、永里さんの役の印象のままです。普段はもっと明るい方なのかなと。休憩中にちょっと喋った感じでは明るい方だなと思いました。
ーー麻美役のポイントありますか?
役のポイントは、自分の気持ちを普段からあまり小出しにできないというか、思った時に言えないタイプ。言わないから鬱憤が積もっちゃって、溜まりに溜まって、最後に“去って”しまう。根はいいけれど、思ったこともあまり言えない感じ… というところを意識して演じました。
ーー映画全体的な見どころポイントはどこでしょう。
見どころポイントは、私が出ているシーンじゃないんですけど、やっぱり公園で2人が会う一連のシーン。心動かされました。でも、1番衝撃を受けたのは、ラストシーンで北村優衣さん演じる美沙子が決断をすることろ。私は見ていて面白かったので見どころかなと思います。
ーー今回の旦那さんの役は仕事メインでやっていた人ですけど、高崎さんはどんな旦那さんがいいですか?
仕事を大事にするのはとても良いと思いますけど、頑張りすぎずに頑張ってほしいですね。「仕事をするためにあなたは生きてるの?」ってなっちゃうから、旦那さんには仕事だけにとらわれず生きて欲しいです。私は休日に出掛けたりしなくてもいいので、家で一緒に楽しく過ごしたいです。
ーー唐突ですが、最近ハマってることはありますか?
最近ハマってるのは、1人で岩盤浴に行くことです。お休みの日はスーパー銭湯やスパに1人でこもって1日過ごしています。
ーーひとり行動の方が好きな感じですか?
そうかもしれませんが、たまに友達とも行ったりします。
ーー今回は難しいストーリーなのでネタバレふくめ難しいインタビューでした(汗) ありがとうございました。
また新たな取材がありましたら宜しくお願い致します!
▼あらすじ
仕事中心で家庭を顧みることのなかった泰明(永里健太朗)は、妻の麻美(高崎かなみ)が去ったショックで鬱になり会社を休職しており、唯一の話し相手は、たまに手土産を持って様子を見にやってくる同僚の岡崎(ジョニー高山)と鉢植えである。ある日、ぼんやり道を歩いていた泰明は美沙子(北村優衣)とぶつかり、美沙子がバッグから落としたナイフを拾う。泰明は美沙子の後を追い、ベンチで本を読んでいる美沙子に話し掛けると、美沙子は恋人・慎一(釜口恵太)を3年間毎日そのベンチで待ち続けているという。「彼はもうあなたのことを忘れてるんじゃないですか」と泰明は言うが、美沙子は「愛は信じることです」と強い意志で恋人を待ち続ける。美沙子に心惹かれた泰明は、美沙子のもとに通い始める。泰明は、美沙子が迷いなく話す愛の定義を聞く度、自分と元妻の関係を反省。もし美沙子が想っている人が自分だったら、と考え、「何か変えてみることでこの悪循環から抜け出せるような気がする」と提案してみるが…。
▼予告
▼キャスト・スタッフ
出演:永里健太朗 北村優衣 高崎かなみ
釜口恵太 藤岡範子 ジョニー高山
監督・脚本・編集:太田慶
配給:OTAK映画社
2023年/日本/カラー/16:9/83分 (C)太田慶
公式サイト:https://eien-machibito.com/
公式X:https://x.com/eien_machibito
公式Facebook:https://www.facebook.com/eienmachibito
公式Instagram:https://www.instagram.com/eienmachibito
2025年6月6日(金)~6月12日(木)池袋シネマ・ロサにて公開ほか全国順次公開
★トークイベント開催(登壇者は以下の通り)(予定・敬称略)
6/6(金)18:15~上映後
永里健太朗 北村優衣 釜口恵太 藤岡範子 ジョニー高山(以上、出演)太田慶(本作監督)
6/7(土)17:30~上映後
永里健太朗 北村優衣 高崎かなみ(以上、出演) 太田慶(本作監督)
☆高崎かなみ 1997年7月14日生まれ。神奈川県出身。
「第 1 回サンスポ GoGo クイーン」「ミスジェニック 2019」をはじめ数々のオーディションでグランプリを勝ち取り、“無敵のグラドル”と称される。近年は女優としても活躍の場を広げており、主な出演作に映画『うみべの女の子』、ドラマ「セクシー田中さん」、「ヤりたい男と、殺りたい女。」、舞台「応天の門」などがある。
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スタイリスト 豊島今日子
ヘアメイク ビューティ★佐口(OFFICE BEAUTY)
インタビュー マンボウ北川
撮影・文 記者J
