前向きな絆と成長――『仮面ライダーガヴ』甘根幸果＆リゼルが紡ぐ“絶望を越える友情”

Vシネクスト『仮面ライダーガヴギルティ・パルフェ』は、人間界とグラニュート、それぞれの未来を見据える物語。ショウマが仮面ライダーガヴとして戦った後、新たな事件に巻き込まれる中で、甘根幸果役の宮部のぞみとリゼル・ジャルダック役の鎌田英怜奈が織りなす“絶望を越える友情”が描かれます。幸果は「まずやってみよう」と動く前向きなギャル、リゼルは失ったものを抱えつつも新しい出会いと向き合う少女。二人のキャラクターが交わる瞬間は、観る者の心に強く残るシーンです。確かな演技力で魅せる二人の女優の化学反応と、絶望を希望に変える物語をぜひスクリーンで体感してください。

ーーまずはそれぞれのキャラクターについて教えてください。甘根幸果役の宮部のぞみさんからどうぞ。

宮部のぞみ　私は最初「はぴぱれ」という”なんでも屋”を1人でやってたんですね。そこにグラニュート界から人間界に来て迷っていたショウマ・ストマックをたまたま拾うんです。辛木田絆斗／仮面ライダーヴァレンは元々「はぴぱれ」のお客さんで、ラキア・アマルガ／仮面ライダーヴラムはショウマと同じくグラニュートです。絆斗と幸果以外はグラニュートですね。

ーーリゼル・ジャルダック役の鎌田英怜奈さんお願いします。

鎌田英怜奈　大切なお父さんと、お婿さんのジープ・ストマックという大事な2人がいなくなって、1人ぼっちになってしまったリゼルのその後が描かれています。寂しい思いはあるけど、ずっと引きずる子じゃないかなって私的には思ってるので、前向きに新しく出会う人たちと一緒に頑張って暮らしてたんじゃないかなって思います。

ーー今回の見どころポイントをそれぞれいただきたいです！

宮部　本編で1人ぼっちになって絶望的な状況で終わってしまったリゼルを、Vシネクストでは“かわいそう”だけで終わらせず、前向きにさせるというか、どんな絶望的で大変な状況でも前向きにさせてくれるところが、幸果の魅力だと思っています。特に注目してほしい見どころは、幸果とリゼルが一緒に扉を探しに行くところですね。普通の人だったら「やっても無駄なんじゃないの」って思うところを、幸果は時間がかかると分かっているけど、とりあえずやってみようという女の子なので、リゼルも幸果を信頼してくれたし、すごく仲良くなれたシーンだと思っています。

鎌田　Vシネクストではリゼルのその後が描かれていて、本編のリゼルはすごくわがままで生意気なお嬢さんだったんですけど、Vシネクストでは少しずつ変わっていくので、成長したところが見られるんじゃないかなって思います。絆斗の体のことだったり、絆斗の熱い思いだったり、今まで絡みのなかった幸果さんとの絡みも見られるので、最初から応援してずっと見てくださっていた方にとっては、新しい気持ちで見ることのできる場面も多いんじゃないかなと思います。ぜひリゼルの成長と新しい交流も楽しんで見ていただけたらうれしいです。

ーー今回しっかりと共演した感想はどうですか？

宮部　本編で1回だけ一緒になったことがあって、初めて会ったときに「幸果さんだ！」ってすごく明るく来てくれて、いい子だなって印象がありました。でも、その時は役が敵同士だったのであまり近づけず、今回Vシネクストで共演できて嬉しかったです。

鎌田　本当に念願でした！　ずっと本編を見ていて「会いたい！　一緒に共演したい！！」って思っていたので、すごく嬉しかったです。

ーー年齢のギャップ的なものは感じたりはしないですか？

宮部　年齢が6歳離れているので、最初に15歳の女の子が来たって聞いた時は「歳の差大丈夫かな！？」って思ったのですが、芸歴は彼女の方がかなり長いので、先輩として尊敬する部分もありますし、意外と話していて妹みたいだなっていうところもすごくあって、盛り上がって話をするところもあるので、年齢が離れているからといって悪いギャップを感じたことは全くなかったです。実際に『仮面ライダーガヴ』のみんなからも妹みたいなポジションで可愛がられていました。

鎌田　嬉しいです。私は本編では途中参加だったんですけど、本当に皆さんすごく優しくて。Vシネクストの期間中はちょっとでも時間があったらいろんなお話をしてくれて、Vシネクストは作品としても、実際の私としてもいろんな思い出が詰まっていて、嬉しいです。

ーーありがとうございます。

▼あらすじ
仮面ライダーたちの戦いが終わり、闇菓子がこの世から消えて、しばらく時間が流れた。
なんでも屋「はぴぱれ」では、人間界に残ったグラニュートたちに仕事を斡旋し、【人間とグラニュートの共存】は、少しずつ実現へと向かっているはずだった。

ある日絆斗は、街で出会った傷ついた少女たちとともに「狩藤医院」を訪ねた。
そこは、表立って病院へ行けない事情のある者たちを診ている怪しげな病院だったが、医師・狩藤の腕は確かだった。

治療を受けた少女たちの日常が気になり、ひそかに尾行すると、彼女たちのグループには、なんと、あのリゼルがいた。父・ボッカを亡くし人間界に残されたリゼルは、今では不良少女たちの用心棒のような存在となっているらしい。
さらに、グループの中にひとり、若い男性がいることが気になった絆斗は、今度は彼を探ることに。

男の正体は、グラニュートだった。闇菓子をふたたび流通させようとたくらんでいるようだ。
複雑な心境の絆斗を、胸の激痛が襲う。かつての改造手術が、彼の身体に著しく影響を及ぼしていた。
さらに、ボッカに恨みを抱く、グラニュートのイジークまで出現して……！

▼予告