2019.11.22 upload

新世代女優!堀春菜出演、映画『歩けない僕らは』&『ガンバレとかうるせぇ』Wインタビュー

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新世代女優の呼び声高い堀春菜がデビュー&初主演を果たした『ガンバレとかうるせぇ』がついに劇場公開を迎える。また堀も出演している『歩けない僕らは』と併映することもあり、両作品についてのインタビューができたのでご紹介したい。

ーー『ガンバレとかうるせぇ』はいつ頃どちらで撮影されましたか?
6年前、私が高校2年生の時に監督の地元の秋田県で撮影しました。監督の実家とかに泊まって合宿スタイルで撮影してましたね。高校サッカー県大会の試合のシーンは実際の試合です。

ーーどんな作品でしょうか?
この作品は初めてカメラの前にたったデビュー作で、撮影の一週間くらい前に出演することが決まって、人生で初めて脚本を読んだ作品で、わけもわからず秋田に来て撮影しているわたし、っていう状態だったので何もわからず、ただがむしゃらにやっていたという印象で、一番思い入れがある作品です。

ーー今まで上映はされなかったとか?
上映は映画祭を中心に行ったんですけど、劇場公開はしていないです。まさか6年後に公開するとは思わないのですごくびっくりしています。私自身もうれしかったんですけど、当時映画祭とかで見てくれた友達とか映画祭のスタッフの方とか見に来てくれた方とかが「やったー」って言ってくれたことがすごくうれしかった。映画って何年経っても見られるのがすごく素敵だなと思いました。6年前の私の生まれたてみたいな瞬間、思春期の一番隠したい部分をスクリーンで見られるっていうのがむずむずする気持ちもあり、うれしくも思います。

ーー“いてもいなくてもよかったマネージャー”という表現はどんな気持ちでしょうか?
実際本作の佐藤監督が元サッカー部で、その時のマネージャーのことを考えて書いたのが始まりらしいです。監督はマネージャーがテーピングを用意していてくれているのを知らなくてあるのが当たり前のことに思っていたらしいんです。私はもともと部活では選手側の人間だったから、マネージャーをやっている友達をみて自分が選択してマネージャーをやっているからいいか、みたいには考えていました。

ーー自分がマネージャーをやっていたとしたら?
逆に私はボールを蹴りたくなってしまいます(笑)。撮影で実際部室で一週間を過ごしたので、部員たちがしょうもないことでだらけたり喧嘩したりしているのを見ていたらイラっとはするだろうなと思いました。

ーー印象に残っていることはありますか?
遠いところから走って行って、中まで来てからの画をとるみたいなシーンで、私とスタッフさんだけでスタートするのが不安で中にいる監督に電話をして「どうしていいかわかりません」って言ったら、撮影も後半のほうで「今までやってきたこの一週間があるし、僕も中にいるし、全員中で待っているから何も考えずに走ってくれば大丈夫」って電話を切られたのが印象に残っています。「えー」と思いながら、もう走るしかないと思って走った記憶があります。

ーー見どころを教えて下さい
誰しもが感じたことのある、自分の嫌な部分とか痛い部分とかがそのままスクリーンに乗っかっているような作品で、今高校生の人が見ても届くものがあると思うし、かつて高校生だった私とか大人が見ても、あんな頃あったなとか映画と近い距離でコミュニケーションが取れる作品だなと思います。高校生、みたいな痛さやすごく不器用なところがいいなと思っています。私も初めての映画だったので、追い詰められてどうしようっていう私がいる、そういうのも重なって本物の顔をしている、嘘はない映画だなと思います。

ーー『歩けない僕らは』では宇野愛海さんが演じた主人公の理学療法士の同期役で?
同期という設定です。私と宇野さんが同じ新人理学療法士の同期で、お互いそれぞれのやり方で頑張ってはいるけど、そのまま続けていく方と挫折する方になっています。仲がいいのか悪いのかわからない、同期っていう特別な関係の役柄ですね。

ーー理学療法士については勉強しましたか?
監督が長い間取材して調べたことを聞いたりしました。それと、私の高校の同級生が理学療法士になっていて同じ一年目のお友達がいたのでその子に聞いたりとかして勉強しました。あとは実際現場で働いている方々に教えてもらいながら取り組みました。

(c)映画『歩けない僕らは』

ーーもし自分が、同じような境遇(患者側)になったとしたらどう感じると思いますか?
そうなる可能性は十分にあるとこの作品を見て考えました。遠い話ではない、いつ自分がそうなるかもしれないし、自分の家族とかがそうなるかもしれないっていうときに、今できることって何だろうっていう風に考えるようになりました。

ーー理学療法士に対してどんな思いがありますか?
すごい仕事だなと思いました。回復期リハビリテーションは、退院するまでの期間も決まっていて、集中でリハビリをしないといけないので、新人とベテランで差があります。なので、ベテランが担当になっていたらこの人はもしかしたら退院時までにもっと回復したかもしれないとか、新人じゃなくなっても自分の力不足を感じていく仕事だなと思いました。

ーーみどころはどんなところでしょうか?
宇野さんと落合さんの顔が好きで、私は落合さんと同じシーンはなくて映画で見て初めてこういうお芝居していたんだというのを見たときに、二人の目がそのままリアルというか、この二人の実際のやり取りを目撃している感覚になって、この二人の顔を 見て欲しいなと。すごくいい表情をしていますので。

ーー2作品を通して堀さんの変化はありますか?
6年前と2年前ですから、大人になったのかなと思いますけど、根本的には変わっていないかなと思いますね。2作品はだいぶ違う役柄をやっています。『ガンバレとかうるせぇ』は“どうしよう”という不安ばかりだった。『歩けない僕らは』は全体を見て私の役の立ち位置を考えることもあったし理学療法士の方に失礼にならないように勉強しなきゃと色々考えるようになった。そういう意味では責任感がこの6年でついたかなと思います。

ーーありがとうございました。

 

『ガンバとかうるせぇ』
■あらすじ
試合に勝っても褒められず、負けて責められることもない、そんな存在。
山王高校サッカー部の3年生マネージャー・菜津(堀春菜)は、夏の大会に敗退したタイミングでマネージャーは引退するのが通例のなか、冬の選手権まで残ることを宣言する。しかし、顧問(ミョンジュ)からも部員からも必要とされていないことに気づいてしまう。
一方、キャプテンの豪(細川岳)は、チームの要である健吾(布袋涼太)に夏での引退を切り出され、チームメートからの信頼の薄さも浮き彫りになっていく。
刻々と近づく最後の大会を前に、菜津と豪は選択を迫られる。

 

『歩けない僕らは』
■あらすじ
宮下遥(宇野愛海)は、回復期リハビリテーション病院1年目の理学療法士。まだ慣れない仕事に戸惑いつつも、同期の幸子(堀春菜)に、彼氏・翔(細川岳)の愚痴などを聞いてもらっては、共に励まし合い頑張っている。担当していたタエ(佐々木すみ江)が退院し、新しい患者が入院してくる。仕事からの帰宅途中に脳卒中を発症し、左半身が不随になった柘植(落合モトキ)。遥は初めて入院から退院までを担当することになる。「元の人生には戻れますかね?」と聞く柘植に、何も答えられない遥。日野課長(山中聡)と田口リーダー(板橋駿谷)の指導の元、現実と向き合う日々が始まる。

 

共に11月23日(土)より新宿K’s cinemaにて併映 他全国順次

 

 

堀春菜
公式プロフィール http://eiga24ku.jp/projects/hori-haruna.html
Twitter https://twitter.com/happyharuna0317

 

 

取材・編集 記者J

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