2021.12.19 upload

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話題沸騰の“天然キャラ”女優・鳴海唯、映画初主演で魅せた渾身のラストシーンに注目!!

NHK連続テレビ小説『なつぞら』のオーディションで柴田家の次女役を見事に勝ち取り出演し話題となった女優・鳴海唯が初主演する映画『偽りのないhappy end』が12月17日に公開された。女優としてだけでなく“天然キャラ”としても野球の始球式で有名となってしまった鳴海。ミステリー要素を持った今作では、行方不明になった妹を探す姉として登場。またどんな顔を魅せてくれるのだろうか。撮影の裏話などご本人にインタビューできたのでご紹介する。

ーーこの映画はどのようにして出演することが決まりましたでしょうか?
連続テレビ小説『なつぞら』に出演させて頂いていたんですけれども、その作品が終わってすぐぐらいに「こういう作品があります」っていうふうにお話を頂きまして、オーディションではなくオファーという形で出演させて頂くことになりました。

ーーその話が来たのはいつで撮影はいつ頃だったのか教えていただけますか?
お話を頂いたのは2019年の8月ぐらいですね。撮影に入ったのは9月の末です。

ーー 映画を拝見したんですが…
ありがとうございます。

ーー内容的にえー、ここでこうなるの?みたいな。
そうですね。なかなか。

ーー 脚本を読んだ時の印象とかそういうのがあったりしますか?
本当にたくさん若い少女たちが登場するんですね。ここまでたくさんの少女が登場する映画もなかなか無いかなって思うんですけど、本当にキャラクターそれぞれの心情の描写がすごく丁寧です。それぞれ細かく表現されている映画だなというふうに思ったので、これは本当に丁寧に演じていかないといけないなと思ったのが、脚本を読んだ時の第1印象でした。

ーー 撮影の時に何か特に印象に残っていることとか、なんか大変だったこととかありますか?
大変で印象に残っているのは、ラストの湖のシーンです。肉体的にも身体的にも…心も身体も結構大変でした。湖の上で撮影しているので危険が伴いますし、本当にあのシーンの裏側ではたくさんのスタッフの方が1つのボートを支えてくださりながら撮影に臨んでいたんですけれども、早朝からずっとやってました。お話の中でもエイミは体力の限界まで来ているところのシーンだったです。監督があえてそこに持ってきてくださったのかなとも思います。今となってはですが。本当にリアルな体の疲れと感情の疲れがリンクしてできたシーンなので、すごく思い入れがありますし、見応えのあるシーンになってるんじゃないかなと思います。

ーーこのシーンはだいたい撮影の最後くらいとか?
そうです。

ーー実際に琵琶湖で?
実際に琵琶湖で撮影したんですけど、あのシーンの前に台風が来てしまいまして…。2019年のあまりにもきつい台風だったので、一度東京に帰らないといけなくなりまして、そのラストシーンだけ撮影が予定よりも1ヶ月ぐらい延びて、また琵琶湖で撮るというような形になりました。そういった意味でもかなり大切に撮られたシーンなのではないかなと思います。

ーー出来上がった作品を見ての感想はどんな感じですか?
見てくださった方々が、それぞれの感想をお持ちになるかと思うんですけど、色々な感想でいいのかなと思ってます。あんまりこういうことを伝えたいっていうのを強要している映画ではないと思います。それこそ本当に人それぞれの『偽りのないhappy end』っていう題名なので、それぞれの受け取り方でよくて何も正解や間違いはないんだと。やっぱり自分が体力を削って撮ったシーンはしっかりとした映像になっていたので良かったです。私が脚本を読んだ時よりかは映像になると観やすいですね。やっぱり文字で起こしてる状態だとすごく難しい表現がたくさんあったんですけど、映像を観た時に「あ、なるほど!」っていう、“映像になって初めてわかることがあるな”っていうようなシーンがいくつかあったので、救われたなって思いました。

ーー鳴海さんの役的な見所と、あと作品全体のみどころを鳴海さんの言葉で頂きたい。
作品全体の見所としてはあのすごいたくさんのキャラクターがいる中で、たぶんそれぞれの悩みを抱えていて、本当にその描写が事細かに描かれていくと思うんですけど、やっぱり誰しもいろんな悩みを抱えていて、人には言えないそういうものを“具現化”というか、そうされてるような映画だと思うので、観てくださった方が自分だけじゃないんだっていうふうに、なんか人には言えない悩みを抱えてる人ってこんなにもいるんだっていうふうに見てくださる方が少しでも救われるような作品になればいいなぁと思っています。エイミの見所としては本当に過去からずっと逃げているあの役柄なので、それ逃げ続けた結果最後どうなるのかっていうところを注目して見て頂ければと思います。

ーー今後の目標とか野望とかそういうものがあればちょっと教えて頂きたいんですが。
本当に単純ですけど、自分の芝居が評価されるというよりも、今は自分が出た作品が評価されることがすごく幸福につながっているので、1つでも多くの面白い作品を生み出せる手助けというか、そういう力になれたらいいなぁってすごく思いますし、またそれで、日本の映画を焚き付けるような役者の一員になれたらいいなと思っています。

ーー 基本的には女優っていうところは?ブレずにっていう感じ?
そうですね。

ーー ちなみにあの始球式が話題になってますよね
恥ずかしいです。

ーーそれでバラエティの番組とかで、その辺はご自身的にはどんな感想とかありますか?
バラエティはすごく…そうですね。めちゃくちゃ緊張するので、私は本当にオンエアをちょっと見るたびに「本当にしゃべり下手くそだな」とか、「緊張してるな」ってすごく思うんですけど。でも、これから作品に出たらまた何かの形で呼んで頂ける機会があると思うので、呼んで頂ける事があれば、全力でお芝居と変わらず仕事を増やして頂きたいなと言う気持ちです。

ーー 基本的にはなんか台本があるのをしゃべる方がフリーでしゃべるよりも安心みたいな感じ?
生放送は危険だと思います(笑)。
――ありがとうございました。

あらすじ
中学を卒業してすぐに地元滋賀を離れ、ずっと東京に住むエイミ(鳴海唯)は、母親が亡くなった後も一人で滋賀の田舎で暮らしている妹・ユウ(河合優実)に、「東京で新しい人生を始めない?」と誘う。はじめは拒んでいたユウだがなぜか急に東京に来ることを受け入れ、一緒に暮らし始めるが、引っ越してきて早々、ユウは行方不明に…
そんな折、エイミは同じく妹が行方不明になっているヒヨリ(仲万美)と出会う。エイミに、地元の琵琶湖で若い女性の遺体が見つかったと警察から連絡がくるが、見つかった遺体はユウではなく、なぜかヒヨリの妹だった。再び巡り合ったエイミとヒヨリは、共に犯人を捜すことになるが思わぬ方向へ…

 

『偽りのないhappy end』

鳴海唯  仲万美
馬渕英里何 カトウシンスケ

監督・脚本:松尾大輔

配給・宣伝:アルミ—ド

2020 daisuke matsuo  2020年/日本/カラー/16:9/5.1CH/97分

公式サイト:https://itsuwarinonai-movie.com/
Twitter:@itsuwarinonai
Facebook:@itsuwarinonai
Instagram:@itsuwarinonai

12月17日(金)よりアップリンク吉祥寺ほかにてロードショー

 

 

☆鳴海唯
公式プロフィール http://www.mkroom.info/artist/narumiyui/
Instagram https://www.instagram.com/narumi_05/

 

 

 

 

取材 マンボウ北川
撮影・編集 記者J

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記者J

地球上すべての美しい女性を求め東奔西走。今で言う推し活をむかーしから実践していた漢

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