18歳奇跡の女優・服部樹咲が魅せる！珠玉のヒューマン映画ついに10月11日公開！！

映画『ミッドナイトスワン』で鮮烈デビューを飾り、映画初出演ながら「日本アカデミー賞」新人俳優賞を受賞した服部樹咲が、自身初となる初主演長編映画『BISHU ～世界でいちばん優しい服～』に出演した。本作では「世界3大ウールの産地・尾州」を舞台に繰り広げる、ドタバタありしっとりありの一人の少女のギュッと詰まった物語。くるくる変わる服部の表情もさながら、脇を固めた出演陣も魅力的だ。また監督の意向により、服部が発達障害であることも一種のスパイスとなって作品のきめ細やかさが感じることができる。そんな夢のような主演を務めた服部にインタビューができたのでご紹介する。

ーー今回はどのようにして出演することが決まったんでしょうか？
プロデューサーの森谷雄さんとまたご一緒できるという話を聞いて“この主演です”と聞かされました。

ーー尾州って地名なんですね。細かいロケ地と撮影時期を教えて下さい。
全編尾州地域で撮影しました。撮影は去年の秋頃で、10月～11月ぐらいのうちの3週間で撮りました。

ーーロケ地「尾州地域」についての印象は？
私は名古屋出身ですが、尾州地域には初めて行きました。劇中で友達役の鴨下真理子さん(長澤樹)と布を洗濯するシーンで五条川を実際に浸かったのですが、水がすごくきれいで透明でひんやりしていたのが印象に残っています。

ーー共演した方々について。
吉田栄作(神谷康孝 役)さんは劇中では寡黙な父親役だったんですけど、実際はとてもフレンドリー。私のいろんな部分を引き出してくださったなと思います。家族として親として引っ張ってくださってありがたかったです。岡崎紗絵さん(神谷布美 役)は、役自体がチクチク言ってくるのとか説教じみた感じが私の実姉とそっくりで、姉妹という繋がりを感じながら演じられました。長澤さんとはワークショップなど様々なところでお会いしていたのですが、撮影をご一緒するのは初めてでした。ワークショップで一緒に演技をしたことがあったので、すごく上手で安心感があるのを知っていたので、真理子役が長澤さんと聞いたときはすごく嬉しかったです。

ーー今回の撮影で特に大変だったことはありますか？
旗織り工場で父親のような職人の姿を何十年も見ながら手伝っている役だったので、細かい作業や機械のスイッチの操作とか色々覚えることが多くて大変でした。何が1番難しかったかというと“綜絖通し”です。すごく難しくて…　何回教わってもできないぐらい難しかったんですけど、本番までにはなんとかなりました。何度も何度もテンポよく繰り返し早くやらなきゃいけない作業が難しかったです。

ーー映画の見どころと、映画全体の見どころを教えて下さい。
映画全体は、神谷史織(服部樹咲)とその家族や友達たちの優しくて暖かい思いやりでできた物語で、見終わった後も自分まで優しくなれたような気持ちになる多幸感に溢れた映画なのでぜひ見て癒されてほしいなと思います。役の見どころは、とても可愛らしい魅力的な役で、見ている人を笑顔にさせる力を持っていると思うので、ぜひたくさんの人に癒されて欲しいです。

ーー今回、発達障害という設定にはあまりフォーカスされていなかったようですが。
監督とは最初にお会いした時から話していたのですが、発達障害だからデザイン画が得意とか天才的にできているとか、そういう描き方をしたくなかった様子で、誰にでも得意不得意があって史織は得意な部分がちょっと長けているだけという思いで描かれたようです。事前に、発達障害について当事者の方たちに取材やインタビューをさせて頂いて、それを踏まえて監督とお話しながら史織の役を1から作っていきました。

ーー織物の種類みたいなのを早口でばーっと説明するシーンがあったと思うんですけど、あれはガチで練習したんですか？
はい。でも、何回も台本読んでるうちにすぐに覚えられたので、早口は苦労しなかったです。朝飛び起きて「世界の三大ウールは…」と言うシーンは何回か噛んだ記憶があるんですけど、それ以外はほぼ噛まなかったです。

ーー主題歌を歌うことになったことについてですが、決まった時はどうでしたか？
撮影中には全く出てない話だったので、急遽歌うことになったと聞いたときはびっくりしました。でも、元々歌うのが好きで映画の主題歌で歌うのが1つの夢だったのですごく嬉しかったです。

ーー今高校3年生。学業と芸能活動の両立は大変じゃないですか？
学校では宿題系が多いのですが、撮影がない時や空いてる時に先に全部終わらせるように気を付けています。撮影中には絶対できないので、事前にやっておくようにしています。

ーー大学受験はする予定ですか？
地元の友達とかはみんな受験シーズンで頑張ってます。私は受験しないので、大学は行かず芸能活動を続けます。

ーー今後の目標や野望はありますか。
私はキム・テリ(김 태리)という韓国の女優さんが大好きで1番憧れているのですが、彼女の出演している『二十五、二十一』というドラマは、改めて「私は女優としてやっていくんだ」と心に火をつけてくれるきっかけになりました。『二十五、二十一』みたいな作品を撮ってみたいですし、演技してみたいというのもありますし、キム・テリさんみたいに表情や声や立ち振る舞いができるような魅力的な女優になりたいなという目標があります。

ーーありがとうございました。

▼あらすじ
高校生の史織は、毎朝7時、目覚まし時計代わりの軽快な機織りの音で起きる。明るく誰に対しても優しい性格だが、配膳の配置や歩き出しの足など生活習慣へのこだわりが強く苦手なことも多い。ある日、史織が描いた服のデザインを、親友の真理子が校内のファッションコンクールにエントリーする。さらに、真理子の提案で一宮市のファッションショーにも出品することに…真理子の協力のもと史織の服作りが始まった。それを知った姉の布美は、挫折した経験を史織に重ね、応援したい気持ちと背中を押せない気持ちの板挟みになり、父の康孝は史織が傷つくことを恐れ猛反対するのだった。だが、史織自身は服作りへの挑戦を通して様々な人々と関わったことで、次第にある想いが強くなっていく…。

▼特報

▼キャスト＆スタッフ
タイトル：BISHU ～世界でいちばん優しい服～
出演：服部樹咲　岡崎紗絵／長澤樹　黒川想矢
知花くらら　田中俊介　山口智充(友情出演)　近藤芳正　吉澤健
清水美砂／吉田栄作

監督：西川達郎
脚本：鈴木史子　西川達郎　義井 優

音楽：小山絵里奈
主題歌：服部樹咲 feat.池内ヨシカツ
製作総指揮：神谷哲治

プロデューサー：森谷 雄　竹田太郎
製作：「BISHU 世界でいちばん優しい服」製作委員会
（神谷商会、フォワード、ケイ・クリエイト、イオンエンターテイメント、TK事業開発研究所）
製作幹事：フォワード
制作プロダクション：アットムービー

公開： 10月11日（金）先行公開／10月18日（金）拡大公開

公式サイト　https://bishu-movie.com/
公式X　https://x.com/bishumovie
公式Instagram　https://www.instagram.com/bishumovie/

▼『BISHU ～世界でいちばん優しい服～』

１０月１１日（金）先行公開／10月18日（金）拡大公開

©2024映画「BISHU 世界でいちばん優しい服」製作委員会
配給：イオンエンターテイメント

☆服部樹咲　(はっとり みさき)
2006年7月4日生まれ。愛知県出身。
映画『ミッドナイトスワン』(20)ではヒロインを演じ、第44回日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞。『docomo future project KAZE FILMS』『meiji』などのCMに出演、『GINZA』ではDIORを着用するなど、女優だけではなくモデルと活動の幅を広げている。月9ドラマ『競争の番人』(フジテレビ)に出演。主演短編映画も多く、2023年11月配信のDMM.TVオリジナルドラマ『EVOL』でトリプル主演、2024年12月27日公開の映画『私にふさわしいホテル』に出演、2024年12月27日公開の映画『私にふさわしいホテル』に出演。

公式プロフィール　https://www.flamme.co.jp/actress/misaki_hattori/
Instagram　https://www.instagram.com/misaki_hattttori/

インタビュー　マンボウ北川
撮影・文　記者J