2018.02.03 upload

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業界の闇をえぐる映画『名前のない女たち』で初めての体当たりシーンを魅せた城アンティア赤面インタビュー!

業界内ではトップクラスの人気を持つAVライター中村淳彦氏によるノンフィクション書籍『名前のない女たち 貧困AV嬢の独白』(宝島社)を原作とし描かれた『名前のない女たち うそつき女』は、AV業界で右往左往する男女の実情を描いた群像劇だ。中村淳彦氏をイメージするルポライター・志村篤役にベテラン・吹越満を迎え、志村がインタビューをする、表題にある「うそつき女」なAV女優・前田葉菜子役に本作で映画初出演、体当たり演技初挑戦となる城アンティアが登場する。そんな聞きどころ満載の城アンティアにインタビューを敢行したのでご紹介する。

■コメントムービー

ーーズバリですが、AV女優役が決まったときの感想を
オーディションで決まったのですが、台本を見たときは思いのほか勢いで受けて、いざ決まっちゃうと「できるかな」と不安に…というのはありました。でも撮影が近づくにつれて、現実味が帯びてきて心が決まりました。

ーー映画のテーマについて、業界の違いなどの感想はいかがですか?
最初「ほんと??」って思いました。レンタルビデオであるような、華やかな単体ものだけだと思いたので。でもこの映画と出会って、AV業界にもトップと底辺があることを知りました。そして企画女優のことも。けっこうドロッとしているなと思いました。

ーー役作りはどんなふうに?
まずは台本をしっかりと。そして、内容がディープなので気持ちを抑えながら演じるようにしました。

ーー実際に演じてみていかがでしたか? 体当たりシーンの手応えなど
場面場面でテンションが違ったので、それぞれ表情を変えなくちゃいけなくて大変でした。体当たりシーンでは、まず妹がうっかりDVDを見てしまうシーンのAV内での絡みはテンション高めでいけました。彼氏とイチャイチャするシーンでは、付き合っている人とという絡みなので繊細に。監督がとにかく繊細にということで、何度も撮り直しをしましたね。特に、最初は下着を自分で脱いでしまったらNGになってしまい、絶対自分で脱がないように心がけました。男性目線で考えると色々と細かい違いがあるんだなと再確認できました。

ーー完成版を見てどうでしたか?
気持ちの作り方が甘かったです。順撮りじゃないので、気持ちの持っていき方がうまくできていなくて場面のつながりがぶつぶつ切れて見えてしまいました。やはり気持ちを前後で作らないとつながらないなと感じました。吹越さんなんかはさすが自然な感じなので。内容はもっと“エロくて”というのを想像していたのですが、意外と会話劇や人と人とのやり取りがメインになっていて観やすかったです!

ーーヒロイン・葉菜ちゃんや、葉菜ちゃんみたいな企画女優についてはどういう感情がありますか?
うーん、夜のお仕事とかやればいいのかな?とも思ってみたり…。

ーー逆に単体女優、いわば有名になりたい女のコたちのことはどう思いますか?
自分が何か決めて何かいいなと思ってて、軸があるはずなんですよね。まわりにそういうコがいたら否定はしないし、差別もしないです。夢を追っているなら何をやってもいいと思うし、軸がブレたらいけないと思うんです。軸だけしっかりしてれば大丈夫だと思います。あとは気合で(笑)。私が結構そうで、いい意味で期限を決め、軸だけあってただ突っ走ることもあったりして(笑)。そこらへんは計画性がないと言われるんです。旅行とか思いつきで行っちゃって、旅館が取れなくて野宿でもいいって思ったり。実際に野宿したこともありますけど(笑)

ーー映画の見所をお願いします!
AV女優役というより、どちらかというと人間臭さが見所。主人公の性格、それぞれの役とのやりとり。こんな気持ちをもってこういう会話をするんだって視線で見てもらえたらいいと思う。AV女優とか知らなくても、この映画を通して新たな発見として観られると思います。

ーーセクシーな見所は?
初めてだったレズのシーンでしたキスかなぁ(照)。本当に緊張しちゃいました。

ーーハプニングもあったとか??
そうなんです、撮影中に足の指を骨折してました(笑)。打撲くらいかなと自分でテーピングしてて、監督や出演者、スタッフには知らせてないので、このインタビュー記事を読まれたらバレますけどね。

ーー最後に今後の目標など教えて下さい!
今回、体当たり演技ということですべてをさらけ出してしまったので、気持ち的に怖いものがなくなったというところがあります。これからも演技のお仕事を頑張っていきたいです。

 

■作品情報
出演:吹越満  城アンティア 円田はるか 笠松将 小南光司 吉岡睦雄 不二子 クノ真季子 川瀬陽太
監督:サトウトシキ
原作:中村淳彦「名前のない女たち 貧困AV嬢の独白」(宝島社)
配給・宣伝:渋谷プロダクション
http://namaenonaionnatachi-movie.net

新宿K’s Cinemaにて公開中 他全国順次

■舞台挨拶情報
2月3日(土)
21:00からの回上映前舞台挨拶
登壇(予定):城アンティア、円田はるか、クノ真季子、不二子、サトウトシキ監督
※K’s Cinemaは84席の 定員・入替・整理番号制 となっております。予約は行っておらず、入場番号付き整理券の受付は当日10:30より発行します。3階入口のカウンターにてチケットをご購入の上、入場番号付き整理券をお受け取りください。特別鑑賞券、招待券をお持ちのお客様も一度受付カウンターにて入場番号付き整理券にお引き換えください。上映開始時刻の10分前(作品により5分前)より、10名様ずつ整理番号順でのご入場となります。

 

 

城アンティア
公式プロフィール http://geino-s.com/profiles/2/
Twitter https://twitter.com/jo_anthia

 

 

取材・編集 記者J

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記者J

地球上すべての美しい女性を求め東奔西走。今で言う推し活をむかーしから実践していた漢

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