2024.12.12 upload
正統派長身モデル系女優・中川可菜の繊細な気持ちの変化に感動!映画『きみといた世界』14日公開!
2010年、第14回「ニコラモデルオーディション」グランプリを受賞し、『仮面ライダーブレイブ&スナイプ』(2018)出演の、女優でモデルの中川可菜(吉川碧衣役)が、高橋改(水野卓役)とW主演を果たした映画『きみといた世界』が14日より公開となる。本作は“コミュ障”の水野と、正反対の“クラスのマドンナ的存在”碧衣が突如異世界に迷い込み、脱出方法「両想いになる」を実現するために奔走するストーリー。中川演じる女子高校生の碧衣がとても魅力的で、見た瞬間に虜にされてしまうことウケ合いだ。まさにクラスのマドンナといっていいであろう中川に撮影時のエピソードを聞くことができたのでご紹介する。
ーー今回の映画はどのようにして出演することが決まりましたか?
オーディションで合格しました。企画内容や役どころを事前に聞いたうえで受けさせて頂き、2次オーディションに進んだ時点で、手応えがありました。合格の連絡がきたときは、とても嬉しかったです。
ーー監督から特にここが良かったという部分や決め手は聞けましたか?
オーディションの時に水野卓くん(役・高橋改)が保健室で寝ているシーンがあったのですが、その時のセリフの言い回しがすごく良かったと後から聞いて「オーディションの時のようにやって欲しい!」と撮影前に本作の原作・脚本のarawaka先生から言って頂いたのを覚えています。自分では意識していなかったのですが、決め手の1つだったのかなと思います。
ーー20代半ばで高校生役でしたね。
当時は24歳だったので、最後の高校生役になるんじゃないかなと思ってオーディションを受けました。周りの方が現役の高校生だったら、もしかしたら浮いていたかもしれないです。
ーー撮影は2022年3月。撮影時の思い出は?
一言で言うと大変でした。御殿場(静岡県)にある学校での撮影だったので、都内からみんなでロケバスに乗って御殿場まで通いました。ただ、大変だったんですけど、すごく楽しかったんですよね。楽しかった気持ちの方が上回っています。
ーー制服は2パターンありましたが、着てみてどうでしたか?
3月の御殿場は、雪が残っていてすごく寒かったです。撮影場所も日の入らない学校だったので本当に寒くて、スカートって思いのほか寒いんだなと実感しました。私の高校生時代はブレザーで、セーラー服は他の作品で着たことがあったんですけど、1つの作品でブレザーとセーラー服の両方を着られたのはよかったですね。ぜひ注目して観てください。
ーー共演者の高橋さんはどんな方でしたか?
最初、高橋さんが若く見えて、本当に高校生だと思ったんですよ。成人されていると聞いてビックリしました。最初は、役の水野くんぽいのかなと思っていたら、しっかりしていて独特な感性を持っている方でした。政成監督に「もっと言葉が詰まる感じで」とか「オドオドする感じを出して」という演出の指示をされていたので、頑張って役作りされたのかなと思います。
ーー役の水野くんについてはどんなイメージですか?
碧衣としては、自分のことを守ってくれるところにどんどん惹かれてるんだろうなと思いました。すごくまっすぐで自分のためというよりは好きな人のために頑張っている人。クラスに1人はいるような、普段あまり喋らないけど喋ってみたらすごく周りのことを見ているようで、楽しい人ですね。
ーーご自身が演じた役は割と自分に近いなという感じですか?
近くもあり、遠くもありです。高校生時代の私に少しだけ似ているところはありました。真面目で責任感が強く、誰にでも優しく話かけたり、仲良くしたりするところや学級委員をやっているところです。
ーーあとは、バスケットをしたり、運動したりするシーンもありましたが…
走るシーンが大変でしたね。日常生活で走ることがあまりないので指摘されることがなかったのですが、走り方が変というか、変わってるみたいです(笑)。現場にアクション指導をされている方もいたので、より一生懸命走ってるように見えるように走り方をレクチャーして頂きました。車と並走して猛ダッシュしたのですが「車はゆっくり走るので、疲れない程度で走ってください」と言われていたんですけれど、思った以上に車が速くて「やばい、車が先に行っちゃう」と思い、全速力で走らないといけなくて苦労しました。それも1回じゃなくて、何回も(苦笑)。5テイクは走った気がします。
ーー改めてご自分が演じた役の見どころと、映画全体の見どころをお願いします。
私自身の役の見どころは、常に笑顔でいいコのように見えて実は影の部分がある。そんな子が徐々に心を開いていくところが見どころです。あとは、水野くんが碧衣と両思いになるためにいろんなアプローチをしてくるのですが、それに対する碧衣の反応を楽しんで頂ければと思います。映画の見どころは、なぜ2人が異世界に迷い込んだのか、どうやったら出られるのか、そもそも出られるのか? というストーリーを楽しんで観て欲しいです。
ーー近況について。
2025年公開予定の大阪に実際にある「ゴリラホール」というライブハウスを舞台にした映画の撮影をしました。主人公の姉役で関西弁でやってます。アツいガールズバンドの話なので、音楽好きの方もそうでない方にも観て頂けたらと思います。
ーー今後の目標や野望を教えて下さい。
高校生の時ミニシアターがすごく好きで、いろんな映画館に行き、たくさん観て、いつかミニシアターで上映される映画の主演をやりたいなと思っていました。今回の作品も夢の一歩。ぜひ私の夢を観届けて頂きたいです。今後の目標としては、自分が携わった作品で何かしらの賞を獲りたいなと思っています。また、モデル業も今よりもっと展開していきたいなと思っています。
ーーありがとうございました。
▼あらすじ
高校3年生の水野卓(高橋改)はクラスメイトの吉川碧衣(中川可菜)に密かな恋心を抱いている。 碧衣は、親友の横山理奈(保﨑麗)や陽キャの男子生徒たちにいつも囲まれており、コミュ障で陰キャぼっちの卓は、スクールカースト一軍の碧衣を陰から眺めることしかできない。ある日、卓と碧衣は、他に誰もいない謎の世界に迷い込んでしまう。
困惑している2人の前に、謎の男(弓削智久)が現れ、「2人共が元の世界に戻る条件は、2人の心を合わせ、元の世界とのバランスを取っている“コア”に人間が1人だと認識させること」と教わる。“心を合わせる”という方法がわからないながらも、試行錯誤する2人だが、卓のコミュ障が原因でそれもうまくいかない。そんな日々の中でも碧衣は卓の優しさに触れていくが、碧衣の目の前に碧衣が好きだった工藤佑太(阿部快征)が現れる。
果てして卓と碧衣は元の世界へ戻れるのか…
▼予告
▼キャスト・スタッフ
中川可菜 高橋改
保﨑 麗
阿部快征 弓削智久
原作・脚本:arawaka 政成和慶
監督・編集:政成和慶
製作・配給:BASARA
2024年/日本/カラー/シネマスコープ/5.1ch/103分
(C)2024 「きみといた世界」製作委員会
▼公開日
12月14日(土)〜12月27日(金)池袋シネマ・ロサにて連日20:30〜上映他全国順次公開
▼池袋シネマ・ロサ にて連日20:30〜の回の登壇(予定)
・12/14(土)上映前舞台挨拶
中川可菜、高橋改、保﨑麗、阿部快征、弓削智久(以上、出演)、政成和慶(原作・脚本・監督)
・12/18(水)上映前舞台挨拶
中川可菜、保﨑麗、武者梓音(PANDAMIC)、渡邉陽(開歌-かいか-)、真砂豪(以上、出演)、政成和慶(原作・脚本・監督)
・12/27(金)上映後トークイベント
中川可菜、阿部快征(以上、出演)、南川ある(主題歌)、政成和慶(原作・脚本・監督
▼関連SNS
公式サイト:https://kimitoitasekai.com/
公式X:https://x.com/kimitoitasekai
公式FaceBook:https://www.facebook.com/kimitoitasekai/
☆中川可菜 (Kana Nakagawa)
1997年10月16日生まれ。奈良県出身。
2010年、第14回ニコラモデルオーディションでグランプリを受賞。2020年、松竹主催による#リモート映画祭で、出演した短編映画「小さな話」が、審査員特別賞を受賞する。7代目イメージキャラクター「おけいはん」に選ばれた京阪電車など多数のCMに出演。代表作に『仮面ライダーブレイブ&スナイプ』(2018)、原田眞人監督『ヘルドッグス』(2022)優奈役、テレビ朝日「相棒season21」(2023)矢口綾子役など。
公式プロフィール https://try-angle-2.com/member/204/
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Instagram https://www.instagram.com/nakagawa_kana/
インタビュー マンボウ北川
撮影・文 記者J