2018.09.07 upload

映画『single mom 優しい家族。a sweet family』内山理名ほか登壇 舞台挨拶レポート

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内山理名、木村祐一、石野真子出演で、「一般社団法人日本シングルマザー支援協会」後援の映画『single mom 優しい家族。 a sweet family』が、大正時代から「相互扶助」の精神が根付いている北海道ニセコ町の協力の元撮影され、10 月 6 日(土)にヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開されることが決まりました。

「子を想う孤独なシングルマザーのプレッシャー、親を想う子の葛藤、人と関わることを拒否してきた職人の人間模様が絡み合い、やがて希望に繋がる」という本作では、主人公のシングルマザー・愛実(まなみ)役で内山理名、職人役で木村祐一、娘役で本作が映画デビューとなる長谷川葉音(はのん)、先輩シングルマザー役で石野真子が熱演を見せます。

日時:2018 年 9 月 4 日(火)
登壇者:内山理名、長谷川葉音、松本和巳監督
場所:渋谷・ユーロライブ(渋谷区円山町 1-5 KINOHAUS 2F)
舞台挨拶冒頭に、有島武郎記念館の館長を演じられた阿部祐二さんが、台風で飛行機が飛ばなかった影響で、欠席となった旨が伝えられ、監督が、「今朝の『スッキリ』に阿部さんが出ていて、『アレ?今日舞台挨拶なのになんで大阪にいるの?』と思ったんですけれど、電話したら、『台風で(飛行機が欠便となり)行けません。みなさんにお会いしたかった』と伝言をお預かりしています。阿部さんには、俳優として以外にも、撮り終わった後の翻訳などでお手伝いしていただくなど、想いを強く持っていただいたいます。」と観客の皆さんに伝え、舞台挨拶がスタート。

脚本と監督を務められた松本和巳監督は、シングルマザーについての映画を作りたいと思った理由として、「2016 年に上演した舞台に日本シングルマザー支援協会の会員の方 20 組ぐらいをご招待して見に来ていただいた時に、『そういうことをやるのは偽善じゃないの?』と言われて、僕のスイッチが入ってしまって『本当に気持ちでやっているんだから。』『勘違いされたりしてしまうから、だったら逆に掘り下げていかないと』と思ったというのが根本です。気持ちだけは熱くなり、『これは何かやらなくては』と思って、色々な取材やお手伝いをさせてもらいました。日本シングルマザー支援協会の会長さんとお知り合いになって、実際に相談に来ているお母さんたちに取材させてもらったりしました。本作に出ているエピソードはほぼ事実です。また、フードバンクにお手伝いという形で入らせてもらって、生のお母さんたちの表情を見させてもらいました。そのままをなるべく反映する形で作らせていただきました」と熱く語りました。

主人公のシングルマザー・空愛実(そらまなみ)を演じた内山理名さんは、「脚本にすごく惚れ込んで、この作品をやりたいなと思いました。脚本を読んだ時からグッときて涙が止まらなかったです。私はシングルマザーではないですけれど、それでも刺さるものがあるので、それを伝えたいなと思いました。」と本作への想いを話しました。

愛実の一人娘・エミリーを演じた映画初出演の長谷川葉音(はのん)さんは、「私のお母さんは私が 3 歳の時にシングルマザーになったので、エミリーにすごく共感できるエピソードがあり、初めて脚本を読んだ時から、エミリー役を演じたいと思いました。」と告白。撮影中は、「共感でき、気持ちが入りすぎて感情のコントロールが難しいシーンがあったんですけれど、監督に『いつものままでいいですよ』と言ってもらえてよかったです。」と話しました。

内山さんは演じる上で気を心がけたこととして、「『頑張れって、どう頑張ればいいの?』というセリフが、台本でも、撮影でセリフを言っても、響きました。映画はニセコが舞台なんですけれど、東京は『頑張れ、頑張れ』という言葉が多くて、頑張るのが得意な人が多い気がするんです。なので、『頑張れって、どう頑張ればいいの?』というセリフが刺さって、“愛実は頑張ることがわからない”ということを大事にしました。観客の方が見ていて、応援したくなるというよりも、愛実がこれから何を選択していくかを見ていただきたいです。“自分から何かを選択する”という意思を見せないように演じました。」と述懐。「シングルマザーがテーマではあるんですけれど、見る方によって色々な想いを感じる、普遍的なことを扱っている映画です」と話しました。

監督は、本作を北海道ニセコ町で撮影した理由として、「ある映画の会合の打ち上げの会場に行ったら、ニセコの町長が僕の隣に座っていて、ニセコ町長と知らないで『シングルマザーの映画を撮るんです』と話したら、『ニセコに来ますか?』と言われました。ニセコに着くと、『とにかく有島記念館に行ってくれ』と言われたので、案内してもらい、有島武郎の 15 分のムービーを見たら、その物語がすごかったんです。ニセコって、ほぼ全て有島武郎の土地だったんですね。荒野を自分のお金で全部耕して、作物が育つようになったら、皆さん使っていいですよ、と全部あげてしまった。『相互扶助』という助け合いの気持ちがある土地なので、ここで撮るしかないでしょ、と即決しました。」と話しました。

ニセコでの撮影のエピソードを聞かれ、内山さんは、「すっごいいいところです!映像でも伝わってきたと思うんですけれど、『なんでこんな素敵な景色を見ながら、(愛実の心情である)こんな孤独でどうしたらいいかわからないという想いでいるんだろう。』と思う位でした。」と話し、長谷川さんは、「木村祐一さんが撮影の合間に、殺陣の指導だとか、私が苦手なキノコの調理法を教えてくださたりしました。」と話しました。

最後に松本監督から「本当に起きていることですから、社会課題を抱えている方々の気持ちがどう推移して行っているかを皆さんに理解していただければ、少し優しい社会になれるのかなという願いを込めています」と熱い想いが語られ、舞台挨拶は無事終了しました。

 

【STORY】
北海道のニセコに住むシングルマザー・空愛実(そらまなみ:内山理名)は、愛娘のエミリー (長谷川葉音)と二人暮らし。仕事が決まらず、貯金を切り崩し、惨めな生活を送っていた。そんな愛実の母である実幸(西川可奈子)もまたシングルマザーだった。母とは衝突が絶えず、母からの暴力もあり、愛実は中学生のとき児童相談所に保護され、3年間母と引き離されて暮らしていた。愛実もまた、時に自分の母親が自分にしたように娘を我を忘れて怒鳴り散らしてしまう。押しつぶされそうな不安を抱えながら生きる愛実。最後の頼みの綱で勇気を振り絞って役所に相談に行った愛実は、町役場の職員で同じくシングルマザーの犬塚優子(石野真子)に出会う。時を同じくしてエミリーもまた、人との関わりを拒んで生きてきた孤独なミニカー職人の大西鉄二(木村祐一)に出会う。様々な人との出会いが、愛実を少しずつ変えてゆく。そして、あることがキッカケにすっかり忘れていた母との思い出が蘇り、愛実は初めて母の想いを知ることになる……。

 

内山理名
長谷川葉音 西川可奈子 森川真帆 岡元あつこ 中西悠碕 安部智凛 藤尾政弘(友情出演)
阿部祐二 石野真子 木村祐一

監督・脚本:松本和巳
プロデューサー 井内徳次・小林良二・斎藤正明
撮影監督:岩倉具輝 照明:新保健治 録音:大塚学 音楽:大嵜慶子
編集アドバイザー:川野誠一・アニキ 助監督:躰中洋蔵 美術:山野久治 ドローン撮影:市川範之
機材協力:小輝日文
制作:テンダープロ 配給・宣伝:渋谷プロダクション  製作:single mom 優しい家族。製作委員会
2018/HD/DCP/stereo/98min ©single mom 優しい家族。製作委員会
協賛:絵笛コーポレーション
特別協力:北海道・北海道後志綜合振興局・ニセコ町
後援:一般社団法人 日本シングルマザー支援協会

公式HP: http://www.singlemom.click/
Twitter:https://twitter.com/singlemom_movie
Facebook:@singlemommovie

©single mom優しい家族。製作委員会 ©single mom優しい家族。製作委員会 ©single mom優しい家族。製作委員会 ©single mom優しい家族。製作委員会 ©single mom優しい家族。製作委員会 ©single mom優しい家族。製作委員会 ©single mom優しい家族。製作委員会 ©single mom優しい家族。製作委員会©single mom優しい家族。製作委員会

 

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