2026.05.15 upload
林芽亜里、“焦点の合わない目”に宿した狂気 初サイコホラー挑戦で魅せた存在感
映画『Erica -エリカ-』で、狂気的な愛情を抱えるヒロイン・エリカ役に挑戦した林芽亜里。『non-no』(集英社)専属モデルとして透明感あふれる存在感を放つ彼女が、本作では“愛されたい”という感情をむき出しにしながら、静かに狂気へと変貌していく難役に挑んだ。初のサイコホラー作品となった今作について、役作りで意識した“焦点の合わない目”の表現や、エリカという人物に感じた孤独と愛情、撮影現場でのエピソードまでたっぷりと語ってくれた。
ーー今回の映画にはどのようにして出演が決まったんですか?
宮岡太郎監督とは、以前『年下彼氏』でご一緒したご縁があって、今回また声をかけていただきました。
再びご一緒できること自体がすごく嬉しかったですし、『年下彼氏』ではピュアでキュンキュンする物語だったので、今回はサイコホラーという全然違うジャンルで、新しい一面を見せられるんじゃないかなってワクワクしていました。
ーー撮影はいつ頃、どんな場所で行われたんですか?
ちょうど1年前の5月頃に撮影しました。作品に出てくるカフェや森も印象的な場所ばかりでした。私は普段からカフェ巡りが好きなんですけど、「こんな場所あるんだ!」って新しい発見もたくさんあって嬉しかったです。望月歩さん(飯笹辰樹役)のシーンを見ていても、「これ、どこで撮ったんだろう?」って気になるくらい雰囲気があって。映画全体の空気感にもすごく惹かれていました。
ーー撮影現場で印象に残っていることはありますか?
かなりギュッと詰まったスケジュールで、8日間くらいの撮影だったんですけど、この作品ならではだなと思ったのは、感情の振り幅の大きさでした。
さっきまで可愛らしいエリカを演じていたと思ったら、次の瞬間には狂気的なエリカを撮影していて。
1日の中でいろんな感情を何度も行き来する感覚だったので、撮影が終わった時に「ふぅ…」ってなるくらい、自分の中のエネルギーを全部使い切っていた気がします。でも、その分すごく充実していました。
ーーキスシーン等もありましたが、これまでの作品とは感覚も違いましたか?
キスシーン自体は経験があったんですけど、今回はまったく別物でした。これまでは“みんなが憧れるキラキラした恋愛”の延長線上にあるようなシーンが多かったんですけど、エリカのキスシーンは、同じ“恋愛”でも感情が全然違ったんです。エリカにとっては、「この人に愛されたい」「どうしたら愛してもらえるんだろう」っていう気持ちがすごく強くて。だから彼女なりの“愛の表現”として成立していた感覚がありました。
ーーエリカという役については、どう向き合っていったんでしょう?
最初に台本を読んだ時は、「私、このエリカという人物を演じられる
かな…」って少し身構えた部分もありました。でも、エリカ自身も孤独や寂しさを抱えている人物で、その感情自体は理解できる部分があったんです。そこから少しずつ、「エリカってどういう人なんだろう」って自分なりに解釈していきました。「愛し方って、本当に人それぞれなんだな」って、演じながら私自身も感じていました。狂気的な表情や感情も、今まで自分の中であまり見せてこなかった部分だったので、エリカという役を通して、自分でも知らなかった表現をたくさん引き出してもらった感覚があります。
ーーホラーや恐怖系の作品は初挑戦?
初めてでした。いろんな作品を参考にしたり、教えていただいたものを観たりしながら吸収していきました。
ーー劇中で、焦点が合っていないような“目”の演技も印象的でした。あれは監督の演出だったんですか?
顔を作る怖さもあると思うんですけど、“どこを見てるかわからない怖さ”って、意外とすごく怖いんじゃないかなって思ったんです。私自身も、何かに集中している時に、自分でもどこを見てるかわからない感覚になる瞬間があって。その感覚を活かせたらいいなと思っていました。監督とも一緒に作り上げていった感じですね。
『年下彼氏』の時から「目が印象的だね」と言ってくださっていたので、今回もアップやカメラ目線をすごく素敵に撮っていただけて嬉しかったです。
(監督) カメラ目線は前半から一貫してありましたけど、後半の“焦点が合っていない感じ”は演出ではなくて、林さん自身が持ってきてくれたものなんです。
ーー共演者のみなさんの印象はいかがでしたか?
望月歩さんは、普段は喋り方もゆっくりしていて、ふわっとした優しい印象なんですけど、映像になった時の表情が本当に印象的で。「映像に映ると、こんな表情になるんだ」ってすごく勉強になりました。撮影していない時は、たわいもない話をしたり、ユーモアを交えて話してくださったりして、とても楽しかったです。
高尾颯斗さん(黒石亮役)も、普段はまったく怖い雰囲気がないんですけど、劇中でエリカと辰樹が帰宅するシーンの表情が、本当に怖くて。エリカ自身も恐怖を感じるような空気感だったので、すごく印象に残っています。でも実際はすごく優しい方で、アクションシーンの前にも「こうやったら痛くない?」って気遣ってくださっていました。
ーー最後に、この映画の見どころを教えてください。
この作品って、いろんな視点から楽しめる映画だと思うんです。
エリカの立場で観ることもできるし、逆に辰樹の立場で観て、「もし自分の身近にこういう人が現れたらどうするだろう?」って考えることもできる。恋愛や愛情表現って本当に人それぞれ違うので、それぞれの登場人物に寄り添いながら観てもらえると、また違った見え方になるんじゃないかなって思います。一回だけじゃなく、何度も観て楽しんでもらえたら嬉しいです。
エリカという役で言うと、最初は見せていなかった表情を後半になるにつれてどんどん出していくんです。普通のエリカと、狂気的なエリカ。その“スイッチ”が入る瞬間には注目してほしいですね。
ーーありがとうございました。
▼あらすじ
あなたしか見えない
彼女いない歴23年。スーパーでアルバイトをしながら、どこか満たされない日々を送る飯笹辰樹。そんなある日、彼はカフェで働く美しい女性・溝川エリカと出会う。一目で心を奪われた辰樹は、足しげく店に通ううちに、少しずつ彼女と言葉を交わすようになっていく。 やがて距離を縮めていく二人。しかしエリカは、同棲中の恋人・黒石亮からの暴力に苦しんでいた。彼女の抱える孤独と痛みに触れた辰樹は、いつしか「自分が彼女を守りたい」と強く願うようになる。 ある夜、エリカの自宅を訪れた辰樹は、家の中から聞こえる悲鳴に導かれるように扉を開ける。その夜を境に、二人の関係は大きく変わり、辰樹の人生もまた静かに形を変えていく。 やがて恋人となり、同棲生活を始める二人。辰樹にとって、それは生まれて初めて手にした幸福だった。愛する人のためなら、どんなことでも受け入れられる――そう信じていた。 しかしその頃から、辰樹の周囲で不可解な出来事が起こり始める。少しずつ歪んでいく日常。拭いきれない違和感。 そして、エリカの微笑みの奥に、ふと垣間見える“何か”。 その愛は、救いなのか――。 愛してしまった瞬間、もう逃げることはできない。
▼予告
▼キャスト・スタッフ
【タイトル】『Erica -エリカ-』
【公開日】2026年5月15日公開
【出演】望月歩 林芽亜里 高尾颯斗 葉月くれあ 小泉萌香 藤原樹(THE RAMPAGE)
【監督】宮岡太郎(「成れの果て」「恐怖人形」「初恋ハラスメント」)
【脚本】井上テテ(「イニシエーション・ラブ」「めぐる未来」「Page30」)
【撮影】山本周平(「岸辺露伴は動かない」「アングリースクワッド」)
【配給】S・D・P
【制作】MMJ
【製作】映画「エリカ」製作委員会
【コピーライト】©︎2026「エリカ」製作委員会
▼Web・SNS
・公式サイト: https://erica-movie.com
・公式X(旧Twitter):https://x.com/ericamovie2026 (アカウント@ericamovie2026)
・公式Instagram:https://www.instagram.com/ericamovie2026 (アカウント@ericamovie2026)
→公式ハッシュタグ>#エリカ #Erica
☆林芽亜里
2005年生まれ。石川県出身。小学4年生の時に「ニコ☆プチ」のモデルオーディションにてグランプリを受賞。その後「ニコ☆プチ」「nicola」と専属モデルを務め、現在は「non-no」専属モデルとして 活躍中。2024 年にドラマ『先生さようなら』の(日本テレビ)ヒロインに抜擢され女優デビュー。同年、 ドラマ「初めましてこんにちは、離婚してください」(MBS)にてドラマ初主演を果たす。近年の出演作に「僕のあざとい元カノ」(テレビ朝日/25)、「熱愛プリンス」(MBS/25)「ワタシってサバサバしてるから 2」(NHK/25)、「推しの殺人」(読売テレビ・日本テレビ/25)など。2026 年 4 月〜ドラマ「時光代理人」(東海テレビ・フジテレビ)にも出演中。
公式プロフィール https://www.sunmusic-gp.co.jp/talent/hayashi_meari/
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Instagram https://www.instagram.com/meari__hayashi/
インタビュー マンボウ北川
撮影・文 記者J
スタイリスト:小西沙良
ヘアメイク:鈴木海希子