2019.03.20 upload
リアル不器用な土山茜がハマり役演じる映画『不器用な彼女』インタビュー
テレビドラマ『おっさんずラブ』出演でも話題となった土山茜が主演する映画『不器用な彼女』が公開中だ。“不器用”を演じる自分も“不器用”という土山茜はどんな世界観で主役を務めたのか、インタビューでその感性を探ってみたのでご覧下さい。
■□■動画メッセージ■□■
ーー台本を読んだ時の感想は?
女のコだったら、全部当てはまらなくてもいくつか共感できる部分が入っている台本だな、と思いました。
ーー役作りについていかがでしょうか?
台本の中で笛木(陽子)さん演じる同僚OL・美希はモテて、私の役はモテないって比較する部分がありました。笛木さんは根っから明るい方でしたが、私は普段から心をオープンにしているタイプではなく、自分でも勝手に笛木さんと比較しちゃっていたので、特別に役作りをしたとかはそんなになかったです。その場というか、笛木さんのおかげで・・。笛木さんは現場ですごくしゃべるんですよ、私も余裕があるときはしゃべるんですけれど、なるべく一人でいれるんだったら一人でいたりしてたので、みんなが集合写真を撮っている時に私は気づかれないで呼ばれない、みたいなことがあったりしました(笑)。この役をやっているんだったらそれぐらい影が薄くなっていてよかったって思いました。
ーー作品を通しての見どころとご自身の見どころは?
相手役のジュリアナの祟りの江夏(亜祐)さん演じる清水と関係が徐々に詰まって結局すれ違うのかそのままひとつに落ち着くのかっていう、際どいせめぎあいが、このお話の中では見どころなのかなって思います。
個人的な見どころでは、序盤給湯室のシーンが続くんです。普通に毎日を送っている人達はずっと同じ環境の中で同じような話をしているいうのを再現したシーンなので、私は給湯室のシーンは画として動かない分、なるべく自然な日常会話になるように気をつけました。そこを見てみなさんにどう思ったかっていうのを聞きたいですね。頑張ったところなので見て欲しいなと思います。ずっと二人で、男ってあーだよねこーだよねって言って。自分たちもどのシーンを撮っているのかがわからなくなるくらいで、なんとか工夫をして乗り越えたシーンですね。ここが一番しんどかったなって思います。
ーー現場でハプニングなどはありませんでしたか?
エキストラで出てくださった方の話なのですが…
(監督)漫画家のつげ義春さんの息子さんなんですけど、私がつげ義春さんのファンすぎて。たまたま知り合って、「不器用な人の話を撮りたいんです」っていう話をしたら、「自分も父の作品を映像化してみたいって思っているので、見学させてくれませんか?」って来たんですよ。すごく不器用な方で、この話にとっても興味があるって現場に来たんです。
(土山)そしたら絶対に映りこむんですよ、カメラに。よけているんでしょうけど、絶対に映りこんでいて(笑)。大きなハプニングというよりプチハプニングで(笑)
(監督)しかも撮影中みんなすごく殺気立っているところで、めちゃくちゃ大きな音であのiPhoneの音が鳴っちゃって、それがつげさんのスマホで、しかも「もしもし?」って普通にでてるし…みたいな(笑)。
あと、給湯室の時、ただセリフを言うだけでは画がもたないので、何かをやっているという動作もつけていました。スプーンがあったからセリフを言いながらスプーン曲げをしてて、私が笛木さんに対して反応する時に、笛木さんにジャーンって見せられたんですが、きれいに曲がっていたんですよ! そこは別にテンションを上げて返事をするシーンじゃないんですけど、ビックリしたままセリフを言ってしまったので、慌てて監督が飛んできました。事情を話したらあっさり納得してくださったんですけど。彼女、普通に力を入れないで曲げられて、普通に元に戻せるんですよ。リハでは抑えてやらないで、本番でぶっこんできたなと(笑)。
ーー見所の総括をお願いします
本当に極端なキャラクターが集まっていますが、極端だから破天荒なことをしているわけではなく、意外と身近に感じる部分が少なくとも一つ二つ、この4人の行動の中に入っていると思うので、自分はどのタイプかなっていうのを見つけて共感していただくのもいいなと思いますし、その他の人の行動から新たな発見もある作品なんじゃないかなと思います。
ーーご自身の活動はいかがですか?
ここ数年は映像をメインでやってきて、自分が求められるポジションというのはクセがあったりする役なんだって分かってきてから、作品や役の幅も広がりました。別の短編映画『日本製造 メイド・イン・ジャパン』ではヤンキーの役。この役とも真逆だし、私とも真逆だし、今は自分とかけ離れた役をやるのが楽しくなってきています。仕事を選ぶというよりは、来たものに興味を持って、自分が共感できる部分を探し、私自身もその作品や役に出会うことによって新たな世界を広げられたらなって思っています。本作も、見ている人に「こんな世界があるんだ、こういう不器用な子がいるんだ」って思ってもらえたら嬉しいです。
ーーありがとうございました。
映画『不器用な彼女』
出演:土山茜 笛木陽子 江夏亜祐 佐川ネル秋吉 川口貴弘
原作・脚本・監督:清水佳代子
製作・配給:アクアムンダアンドアソシエイツ
公式Twitter:@bukiyounakanojo 公式facebook:@bukiyounakanojo
3/21(木・祝)14:30〜、3/23(土)12:00〜、3/24(日)12:00〜
下北沢トリウッドにて上映
3月21日(木・祝)14:30〜の回上映後トークイベント ゲスト:土山茜、川口貴弘
〜あらすじ〜
29歳の高学歴女子OL・莉子(土山茜)は、自分が恋愛不器用なせいで彼氏ができないことを気にしている。同じく29歳の同僚の美人OL・美希(笛木陽子)は、モテるが理想スペックが高すぎて恋愛が長続きしない。そんなふたりはいつも仕事もそこそこに給湯室で恋愛トークを炸裂させている。そんな時、上司・川口(川口貴弘)が設定した合コンがきっかけで、ふたりは同じ会社の高スペック男子・清水(江夏亜祐)と優しさが売りの料理男子・田中(佐川ネル秋吉)と実恋愛が始まることに。莉子と美希は幸せになれるのか・・・?!
土山茜
Twitter https://twitter.com/Tsutchama
Instagram https://www.instagram.com/tsutchama/
■□■サインチェキプレゼント■□■
今回、インタビューをした土山茜さんの直筆サイン入りチェキを2名様にプレゼントします。
①TrenVeのTwitter(https://twitter.com/_trenve)をフォロー
②ハッシュタグ「#trenveチェキプレ_tsuchiyamaakane」とそえてツイート
で応募完了!締め切りは3月27日。厳正な抽選の上、当選者にはDMでご連絡します。
※フォローをして頂けませんと当選発表のDM通知ができませんので忘れずにフォローをお願い致します
※すでにフォローをされている方はツイートのみでOKです。
※チェキの種類は選べません。
※当選者の発表は発送をもって代えさせて頂きます。
※抽選結果に関するお問い合わせにはお答えできません。
取材・編集 記者J