新生女優のハーフ美少女・郁美カデールがミステリアスな村の少女を快演!映画『クシナ』公開中!
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2019年にモデル・女優の土屋アンナに直接スカウトされ前事務所に所属。現在14歳、中学生の郁美カデールの初主演映画『クシナ』が絶賛公開中だ。第13回大阪アジアン映画 JAPAN CUTS Awardを受賞し、ニューヨーク・JAPAN CUTS 2018正式出品作品となるこの映画は、深い山奥にある女性だけで暮らすコミュニティに人類学者が訪れ変化が起きていくというミステリアスな題材の元、ストーリーが展開する。撮影当時9歳だった郁美カデールに当時のことをインタビューできたのでご紹介する。
ーーどのように役が決まりましたか?
今回の役は、友達と東京で遊んでいたときに知り合いのメイクさんから連絡が来て、「今から渋谷のカフェに来られる?」って言われて行ったらこの映画のお話がありまして、最初は映画のことをなにも聞かされてもいなかったから、セリフひとつ言って終わりなんだろうなと思っていたら、なんと主演ということで! 素敵な役を頂いて、当時は本当にびっくりしたことを覚えています。
最初、山梨県での撮影と聞いて、私が9歳だったのでお母さんが心配して「大丈夫なのかな」って反対していたんですね。でも私は主演っていう言葉に惹れて「やりたい」って言ったのがきっかけです。
ーー最初に台本を読んだときはどう思いましたか?
最初は台本を読まなかったんです。監督に言われて、現場に着いて台本を読んでこういう感じなんだなって撮影したので、初めて全体の内容をしっかり知ったのはこの映画が出来てからです。「このシーンがここで使われているんだすごい」っていうのを、観たときに感じました。実は最初観たときには内容を理解できていなくて、2回目でやっと理解できた感じだったんですね。理解した時は『クシナ』の生活が今とは本当に違うから、クシナが少しかわいそうだったり悲しいのかなっていう風に感じました。
ーー初主演で、クシナ役を演じてみての感想は?
現場では演じるというよりも、郁美ちゃんの素のままでやっていいよって監督が言って下さったので、楽しんでやることができました。とてもいい経験になったなというのと、面白かったなと思います。
ーー映画の撮影は初めてですよね?
初めてでした。
ーー現場の雰囲気はどんな感じでしたか?
9歳の時に大人の人に囲まれて緊張するだろうなってみなさん考えると思うんですけど、実際は違って本当に皆さん優しくて、お菓子とかも用意してくれてたくさん食べたり、撮影が終わった瞬間に川でぱちゃぱちゃ遊んだ時も、機材は触らないようにしっかりと見てくれていたりと、すごく温かい現場だったなと思います。いい経験になりました。
ーー初めての映画撮影中大変なことはありましたか?
森の中で横たわっているシーンで、真横をアリとか虫がすごく歩いていたんです、それが一番大変でした。それ以外はただただ楽しいなっていう…(笑)。足もすごく蚊に刺されて、虫が一番大変でした。演じることというよりかは環境的なものでスタッフの皆さんが優しくて見守って下さって、本当に楽しい現場でした。
ーー映画の中でのクシナの役割は?
外の世界を何も知らない子で、純粋。だけど、外の世界を少しずつ知っていくじゃないですか。外の世界を知っていってどんどん女だけの村が少しずつ崩れていくきっかけにもなっているし、村として重要な役だったんだろうなと思います。クシナがいたからみんなの暮らしや未来もあったんだと思います。
ーーカグウとはどんな関係ですか?
クシナはカグウ(廣田朋菜)がお母さんっていう認識はないと思います。撮影時はいとこのお母さんだと思って演技していたんです。改めて観るとお母さんだけど愛情を感じないような。一緒に遊んでくれないとか、なんか寂しかったんだろうなって感じました。
ーー人類学者の人たちが入ってきてだんだん壊れていく中でクシナの感情は?
人類学者が入ってきて外の世界を知ることによって、外に行きたいっていう気持ちもたくさんあったと思います。でもクシナのお祖母さんのオニクマ(小野みゆき)の愛情や、縛られている感じとか、なんで外に出させてくれないんだろうとか、そういう気持ちがあったんじゃないかなと思います。
ーー映画全体の見所はどちらでしょう?
母と娘の物語を描いているから、その関係性が見どころだと思います。関係がどう変化していくのかとか、そこに混ざっていく人類学者との関係がどうなるのかとかに注目して見てもらいたいなと思います。
ーー初現場の手ごたえは?
楽しく撮影できたから、不安とかもなく、“いいものが撮れたかも”って思いました。今観てもすごくいいものが作れたって思います。
ーー改めまして自己紹介をお願いします!
5歳の時からモデルとしてお仕事をしていて、小学館の雑誌のモデルをしていました。
女優さん、モデルさんの仕事をしていきたいと思っています。高校生までは勉強を中心にやっていきたいなと思うんですけど、少しずつお芝居の勉強をしていきたいです。今回の映画ですごくいい経験をして、今も学校では演劇部に入っていて、演技について学びたいなと思っています。
ーー将来は女優志望ということで、目標の女優さんはいますか?
『クシナ』で共演した小野みゆきさんが本当に心に残っていて、目力でハッてやったり、すごくカッコよかったんですね、その姿がきれいでかっこよくて、目標になりました。
ーー女優としての野望はありますか?
いろんな作品に出られる女優さんにになりたいです。いろんなジャンルに出られるようにどんな役でもいいからチャレンジしていきたいなと思います。
ーーネットで調べたら身長が170センチって出てきたんですが本当ですか?(笑)
いえ、160センチですよ(笑)、今も少しずつ伸びていますが。土屋アンナさんと撮った写真が原因だと思うんですけど、私はすごい高いヒールを履いていたのとアンナさんが屈んでくれたので大きく見えちゃったんだと思います(笑)。
ーーそういう舞台裏があったんですね(笑)。コロナの自粛中は何を?
誕生日にもらった“あつもり(あつまれ どうぶつの森)”をやっていました。あと、ピアノが家に置いてあって、習ってはいなかったんですけど、YouTubeで調べてあつもりのテーマソングを弾けるように練習していました。
ーーピアノ弾けるんですか?
昔は「ねこふんじゃった」とか弾いていたんですけど、最近はYouTubeで調べて弾くということをやっています。ちょっとしか弾けないんですけど。特技なんですかね。あと円周率を100桁覚えました!
ーーえ!? それはスゴイ!! どんなとき披露するんですか?
いまここで言いますか?(笑)。どこでも言ってって言われたら言えますよ! 今中学2年生なんですけど、新しいクラスになったので一言お願いしますと言われた時に「円周率言います」ってやりました。30秒くらいで終わります。一発芸とかで使えたらいいなと思って。あと、空手をやっていて、コロナで練習がお休みだったのが再開されて、久しぶりに行ったら筋肉痛になっちゃいました。ダンスもやっていたんですが最近やめてキックボクシングを始めました。
ーー多才なんですね。
ひとつのことをやるっていうよりもいろんなことにチャレンジしたいなというのがあるので。
ーー近々で挑戦したいことはありますか?
今はとりあえず勉強を頑張りたいなと。チャレンジというとテストでいい点数を取れるようにチャレンジしたいです。中学2年生の最後のテストまでは学業をちゃんとやりたいです。成績は今は4が3つでそれ以外は5みたいな感じですね。オール5を取って「できたよおじいちゃん」って言って「すごいね」って言ってもらえるのがうれしいので頑張りたいです。
ーーおじいちゃんっこですか?
自宅とおじいちゃんおばあちゃんの家がすごく近いので、よく遊びに行くんですけど、本当に優しいからおじいちゃんが好きです。
ーーありがとうございました。
あらすじ
深い山奥に人知れず存在する、女だけの”男子禁制”の村。村長である鬼熊<オニクマ>(小野みゆき)のみが、山を下りて、収穫した大麻を売り、村の女達が必要な品々を買って来ることで、28 歳となった娘の鹿宮<カグウ>(廣田朋菜)と 14 歳のその娘・奇稲<クシナ>(郁美カデール)ら女達を守っていた。 閉鎖的なコミュニティにはそこに根付いた強さや信仰があり、その元で暮らす人々を記録することで人間が美しいと証明したいと何度も山を探索してきた人類学者の風野蒼子(稲本弥生)と後輩・原田恵太(小沼傑)が、ある日、村を探し当てる。鬼熊<オニクマ>が、下山するための食糧の準備が整うまで 2 人の滞在を許したことで、それぞれが決断を迫られていく。
映画『クシナ』
郁美カデール
廣田朋菜 稲本弥生 小沼傑
小野みゆき
監督・脚本・編集・衣装・美術:速水萌巴
配給宣伝:アルミード
ATELIER KUSHINA 2018
/ 日本 / カラー / 70分 / アメリカンビスタ / stereo
公式HP:https://kushinawhatwillyoube.com/
Twitter:https://twitter.com/kushina_cinema
facebook: https://www.facebook.com/kushina.cinema/
Instagram: https://www.instagram.com/kushina_after_4years/
アップリンク渋谷ほか全国順次公開中
郁美カデール
Twitter https://twitter.com/ikumikader
ヘアメイク 岡田美砂子
取材・編集 記者J