2023.10.29 upload

恐怖に慄く伊原六花、渾身のホラー作品に込めた願いとは!?

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バブリーダンスで注目され、ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS)、現在、放送中のNHK 連続テレビ小説『ブギウギ』にも出演する注目の女優・伊原六花が主演する映画『リゾートバイト』が公開されている。本作は2009年に「ホラーテラー」(怖い話投稿サイト)に初投稿、その後「2ちゃんねる」に再投稿されるとそのあまりの恐さと秀逸な展開で一気に話題となった。禁忌の儀式 、 人外の存在、人間の業などすべてのホラー要素が凝縮されており、多くの人々にネット都市伝説の集大成として現在まで語り継がれている。そんな『リゾートバイト』を長年、謎とされてきた投稿者の「日向麦」の協力を得て、スマッシュヒットした映画「きさらぎ駅」の永江二朗監督をはじめとするスタッフが再結集し、恐怖と驚きの仕掛け満載で映画化された。ホラー作品が苦手と言う伊原の演技に要注目! そんなお話を聞くことができたのでご紹介する。

ーー今回の映画にはどのように出演が決まりましたか?
オファーを頂きました。今まで一回もやったことがない初めてのホラー映画です。実は怖いのが苦手で、マネージャーさんにも「唯一苦手なものはホラーです」っていうのを伝えてあるくらいで、「できるかな」と思いつつお受けしました。

ーー苦手な理由があるんですか?
シンプルに大きい音や声が苦手です。でもホラーのお話とか、都市伝説のお話とかは好きです。お化け屋敷とか体験型が苦手なんです。

ーー作る側に回れば大丈夫ですね(笑)。
そうですね「怖がることは得意だな」と思いました(笑)。

ーーロケ地は秘密ですか?
岡山県の白石島というところです。

ーー撮影の時になにか怖いことはありましたか?
怖いことは意外となかったです(笑)。本当に和気あいあいとした現場で、しいていえば大きいクモが出たぐらいです。全然霊的な体験はなく、すごく楽しく撮影ができました!

ーーロケ地での思い出はありますか?
海が目の前に広がるような島で、本土から船で約30分かかるんです。島にはコンビニもなく、そこで約3週間ぐらいキャスト、スタッフみんなで同じご飯を食べながら合宿のような感じで撮影していました。撮影が早く終わって時間がある時は、沖の小さい島にカヤックで渡ったり、ビーチバレーをしたり、夏休みのような感覚でした。

ーー映画の中でもビーチバレーのシーンがありましたね。共演者の方とのエピソードはありますか?
秋田汐梨さん(華村希美役)も藤原大祐(真中聡役)さんも年下なのですが、幼なじみ役の3人の中で私が一番年上だから引っ張っていかなきゃって思っていたんですけど、2人ともしっかりしていたので本当に支えてもらいました。秋田さんとは部屋が隣だったので、お互いの部屋を行き来して、一緒にご飯食べたり、一緒にコーヒーを飲んだり、ちょっと寝れない時にしゃべったりとか、共に過ごせてすごくありがたかったです。あと私、岩崎公太役の松浦祐也さんが大好きなんです。この岩崎っていう役もすごい面白いんですけど、なかなか桜と聡が自分から動いていくタイプの役じゃないので、そういう動きみたいなところは本当に秋田さんと松浦さんに担っていただいた感じがありました。2人の自由なお芝居を観てると「すごい! いいな」って思いながら盛り上げてもらいました。

ーー伊原さんの役に関して監督さんからアドバイスはありましたか?
まず脚本を読んだ時に、脚本がすごく面白いと思ったのが第一印象でした。作品の全体の雰囲気として日常じゃありえないような描写とかもあったので「どう撮影するんだろう」と疑問に思ったことを事前に監督と話させて頂いた時に、「キャストの皆さんは真剣に、リアルにお芝居してもらって大丈夫です。」と言われました。いわゆるコメディっぽくするとか、ちょっと大げさにするっていうよりかは、リアルにやらせてもらいましたし、基本自由にやらせて頂いたのですが、ホラー的な撮り方、ホラーの大事なシーンは、こうする方が恐く見えるというアドバイスを頂きながら、監督にすべて任せた感じでした。

ーーということは、かなりご本人に近いようなイメージですか?
私のイメージって、明るかったりハツラツなイメージがあると思うんですけど、そのイメージとは違いますがちゃんと私の中にある一面も表現できたと思うので、個人的には遠くないなと思いながら割とリラックスして演じせてもらいました。

ーー観てる側としてはちょっとギャップがあるかもしれないですね。
あるかもしれないですけど、意外と素に近い感じです。

ーー言える範囲でホラー的な要素の見どころを
もともと“2チャンネル”のホラーの掲示板ですごく有名なお話なのですが、映画化するにあたって変更している部分があるので、2ちゃんねるのホラー好きの方からでも「おっ!」て思うような仕掛けが後半に出てきます。もちろん予告にも全然出ていないので、ぜひ劇場に行って楽しんで頂きたいです。エンターテイメントとしても面白いし、ゾクゾクドキドキする感じも、初ホラー作品にいいんじゃないかなと思うので、ホラー作品をあまり見ることがないという方にもホラー作品の入り口としてすごく観てもらいやすい作品になっていると思います。

ーー幼なじみの3人について。恋愛的な要素はありますか?
今回の作品の主にあるところは、“一緒にリゾートバイトに行ってひょんなことから恐怖体験をする”っていうところなので、そんなに恋愛恋愛してないですが…。お互い大切に思っている、 それは聡だけじゃなく希美にも思ってることでもあるんですけど、希美が思っているものとはちょっと違う大切さも聡にもあったり。恋愛していないですが、ちょっともどかしい感じの距離感ではあります。

ーー伊原さんの役的な見どころと映画全体の見どころを教えてください。
私の役としての見どころは、今までやってこなかった役柄だというところです。お話をいただいた時、私にやってみて欲しいと思って頂けたのがすごく嬉しかったんです。あまり詳しくは言えないんですけど、役的にいろんな表情が出てくるので、イメージとは違うかもしれないところも楽しんでもらえたらなと思います。作品全体としての見どころは、リゾートバイトでの若いコたちのキャピキャピした雰囲気が前半ありながら、どんどん不気味になってちょっとずつ異変に気付いて、最後の展開に繋がっていくという作品の波が大きいので、最後まで飽きずに観ていただけるんじゃないかなと思います。新しいホラーの形でもあり、エンターテイメント的に素敵だなと思っているので、楽しみにして頂けたら嬉しいです。

ーー今後どうして行きたいか、今後の野望的なものがあったら教えて下さい。
デビュー当時から思っていることは“ずっと変わらず”です。映像のお芝居や、舞台やストレートプレイ、ミュージカルも、あと歌もダンスも好き。このお仕事をしていたらそういうエンターテイメントに触れる機会がすごく多いので、好きなこと、得意なことをどんどん活かせる現場に出会いたいし、そういうのを求めてもらえるような人間になりたいなと思っているのがひとつです。あと、デビューしてから5、6年お仕事をさせて頂いて、お芝居の答えのなさとどこまでも掘り下げようと思ったら掘り下げられるところが面白いなと思っています。好きな演出家さんにしろ作家さんにしろ、膨大なものがあるので、年齢を重ねるごとにちゃんと知識を増やして行きたいです。例えば、歴史的なワードが出てきた時に、知識があればあの事件と絡めてるんだってわかるけど、知識がないと例題に出してる事件なのかな? ぐらいにしか思えない。その差が もったいないと思うので、しっかり知識を付けていきたいなっと役者として思ってます。

ーーありがとうございました。

☆あらすじ
大学に通う内田桜(伊原六花)は引っ込み思案の性格でなかなか周りに溶けこめない生活を送っていた。幼馴染で同じ大学に通う真中聡(藤原大祐)がそんな桜を気分転換のために同じく幼馴染の華村希美(秋田汐梨)を誘い、旅行を兼ねてとある島にある旅館でアルバイトすることに。
桜たちが働くことになった旅館は夫婦とフリーターの岩崎で営んでいた。ただ、旅館の主人・健介(坪内守)が足を怪我したことで桜たちをバイトとして雇うことなる。本格的なシーズン前でもあり、十分な休憩時間があった桜たちはリゾート地を楽しむことができ、その中で桜も自然と笑顔を取り戻してゆく。そんなある日、桜は女将の真樹子(佐伯日菜子)が毎晩、深夜にひっそりと廊下を歩き、食事を運んでいる姿を目撃し、言い知れぬ不安を抱く。それから数日後、朝食時にフリーターの岩崎から桜たちは肝試しを提案される。その内容は桜が目撃した深夜に食事を運ぶ女将が向かうこの旅館の隠し部屋へ行くことであった。
不安を感じる桜であったが、その夜、二人一組で“秘密の扉”へ向かうことになる。最初は桜と聡の二人。扉を開けると、暗がりの中に二階への階段があった。怖がりの桜は恐怖で立ちすくみ、進むことできずにいると、聡は桜を様子に気づき、一人で階段を上がってゆく。この行動が桜たちの後戻りできない恐怖体験の始まりだった。

☆映画『リゾートバイト』
伊原六花
藤原大祐 秋田汐梨 / 松浦祐也 坪内守 / 佐伯日菜子
梶原 善
監督:永江二朗 脚本:宮本武史
企画/制作:キャンター 配給:イオンエンターテイメント
製作:映画「リゾートバイト」製作委員会
©2023「リゾートバイト」製作委員会

グランドシネマサンシャイン池袋、イオンシネマほか全国公開中!

公式サイト:https://resortbeit.com/
X(旧Twitter) https://twitter.com/resortbeit
Instagram https://www.instagram.com/resortbeit_movie/
TikTok https://www.tiktok.com/@resortbeit

 

 

☆伊原六花(いはら・りっか)
1999年生まれ、大阪府出身。
2017年に大阪府立登美丘高等学校で出場した「日本高校ダンス部選手権」で発表した「バブリーダンス」が注目される。高校卒業後に女優活動をスタート。2018年、ドラマ「チア☆ダン」(TBS系)で女優デビュー。翌年2019年には『明治東亰恋伽』で連続ドラマと映画に初主演を務め、同年度前期放送の『なつぞら』でNHK連続テレビ小説に初出演。その後もドラマ「どんぶり委員長」(20/BSテレビ東京)、「シコふんじゃった 」( 22/Disney+)で主演を務め、2023年後期NHK連続テレビ小説「ブギウギ」にも出演している。

公式プロフィール https://www.web-foster.com/artists/ihara-rikka/
X(旧Twitter) https://twitter.com/rikka_ihara
Instagram https://www.instagram.com/rikka.ihara.official/
YouTube https://www.youtube.com/@ihararikka

 

ヘアメイク:面下伸一(FACCIA)
スタイリスト:米原佳奈

衣装協力:
・フーディードレス ¥66,000
・スニーカー¥46,200
(共にMaison MIHARA YASUHIRO/Maison MIHARA YASUHIRO TOKYO)

その他スタイリスト私物

お問い合わせ先
Maison MIHARA YASUHIRO TOKYO
東京都渋谷区神宮前4−12−10表参道ヒルズB1F(03-5770-3291)

 

 

 

インタビュー マンボウ北川
撮影・文 記者J

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