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『TrenVe』(トレンヴィ)

我らがTrenVe取材班が“天使”と称する・武田玲奈が出演する映画『唄う六人の女』が公開中だ。主演に竹野内豊、山田孝之を迎えて神秘の森で展開する本作では、竹野内のパートナー・かすみを、そして森に生活する女”包み込む女”を演じた。魅力的な女性キャストを多数迎え、しっとりと展開するストーリーははたしてどんな結末を迎えるのか。撮影秘話もふくめ、武田にインタビューができたのでご紹介する。

ーーこの役はどのようにして決まりましたか？
オファーを頂いて決まりました。

ーー今回、かなり短いショートカットでしたね。
あの撮影時はすごく短くて、人生の中で一番ではないですが、けっこう短めではありました。

ーー自分的にショートカットはいかがですか？
しっくりきます。今はけっこう長いんですけど、また切りたいなと思っています。

ーー今は髪の長さはどのくらいですか？
肩より下くらいなので、長めです。たしかに撮影の時のは短かったな～って思いました。

ーー脚本を読んだ時の感想を教えてください。
テーマが「自然と自然の保護」なのですが、自然保護という面でもエコやサステナビリティに興味があったので、参加できるのが嬉しいなと。私自身、自然が大好きなので、自然の中で撮影できるっていうのは楽しみでした。

ーー森の中の女(六人目の女“包み込む女”)と咲洲かすみという二役。どのように役に臨みましたか？
“包み込む女”役はなかなか文字だけではイメージができなくて、どんな感じになるのかわからない部分や不安もあったんですけど、現場で「自然の中にいたらこういう存在になれるのかな」っていう気持ちで、割と本番に委ねる感じで臨みました。“包み込む女”の役は、表情を表に出さず基本的には子供たちとのシーンが多かったので、子供の抱き方など指導して頂きました。かすみの方は、都会でバリバリ働く女性なので、どうやって役を演じようかなって思ったんですけど、石橋義正監督から直接「かすみはこうで」って言われたわけではなく、自分で「こうかなぁ」みたいな感じで臨みました。かすみは言葉も強いですし、竹野内豊(萱島森一郎役)さんの役が割と“なよなよ”している感じの役だったので、引っ張っていくような女性っていうことは石橋監督に言われました。歳の差のカップルなので、私が守っていくスタンスで臨んでいました。

ーーかすみ役が20歳中盤、実年齢(ご自身)の26歳と重なる部分はありましたか？
自分の中で結婚や子供を持つっていうことに憧れはあるので、よく考える年代として同じ部分はありました。

ーー性格としてはかすみに似ていたりしましたか？(笑)。
あんなに口は悪くはないです(笑)。あそこまで負けん気が強いわけではないですけど、自分の中の芯や考え方はしっかりあるので、そこは似てるかなって思います。

ーー“包み込む女”には、子供が3人くらいいましたね。
そうですね、“包み込む女”自体が子だくさんなので。

ーーそういうことなんですね！セリフのない役でしたが、今までセリフのない役はやったことがありましたか？
今までないですね。なので挑戦でもありました。セリフもないし、表情もそんなにないですし、ちょっと難しい部分はありました。ただただ森に存在しているっていうイメージで、“存在”していました。

ーー実際に出来上がった作品を見て、“包み込む女”はどう映りましたか？
今まで子供を持つ役があまりなかったので、学生の役を経て、大人になって子供を持つ役が来て、大人になってきているなっていう実感も湧きつつ、今回は子供と過ごす時間が長かったので母性みたいなのが出ていたらいいなっていう思いです。

ーー“包み込む女”とかすみ、衣装もそれぞれ全く違いますよね。
“包み込む女”の着物は、衣装さんがこの役に合うものを手作りして下さったものなので、衣装のおかげで役にもスッと馴染むことができました。かすみの方は都会的な格好でした。冒頭のシーンは家の中だったので、割とナチュラルな感じでしたね。“包み込む女”は、カラコンもつけたり髪型ももさっとしたり、自然体な感じというかちょっと奇妙な感じが出るようにしてました。

ーー森の中の撮影で印象的だったことはありますか？
「あれ？」って思ったのは、「こんなに緑って深かったっけ？」って思いました。私も自然が好きなので、ふらっと都内近郊の自然を見に行ったりもするんですけど、なかなか森の奥地までは行かないので、森の奥地の方まで行って撮影した時に「こんなに森って深い緑だったかな」って。ちょっと暗かったり、怖さがあったり、威厳みたいな。森の厳しさみたいなのを感じました。すごく神秘的ですよね。

ーー今回、竹野内豊さん初共演ということで、いかがでしたか？
初めてお会いしたんですけど、とてもフランクで親しみやすい方でちょっと驚きました。少年のような心をお持ちの方で、年齢差もいい意味で感じずに恋人役としてスッと入れました。

ーー役について2人ですり合わせなどはされたんですか？
すり合わせはしてないですね。多少はありましたけど、がっつりっていうのはなかったかもです。

ーー後半の方で竹野内豊さんと一緒に車の中でやり取りするシーン。大変でしたよね…？
あのシーンはとにかく暑くて(笑)。監督が知り合いから借りてきた車で、クラシックカーなのですごく可愛らしい車なんですけど、なかなかエアコンが効かなかったりとか、機械としてはクラシックな感じが(笑)。車の中はサウナ状態で、迫真の「暑い」が出ちゃいました。

ーー竹野内さんを殴るシーンはどのように演出されたんですか？
大事なシーンでもあったので、テストも何回かして切羽詰まった雰囲気がより出ていたのかもしれないです。殴るっていうシーンはやっぱり難しくて、本当に殴るのかフリにするのかっていうところはみんなで悩みました。実際にはフリでしたが。

ーー石橋監督の印象はいかがですか？
私的には全然ハードっていうイメージや印象はなくて、丁寧にワンシーンワンシーンを撮っていた感じですね。前作も見させていただいたんですけど、イメージが全然違ったので、今回は石橋監督ぽくない感じなのかなと思いました。

ーー現場で他の“女たち”とはどうでしたか？
バラバラにはお会いしていたのですが、現場で6人全員が一気に集まったことがなかったですね。今日初めて取材の時に6人そろったと思います。レアですよ！

ーー作品の見どころを教えて下さい。
自然が美しくて、ちょっと奇妙で、でもすごく偉大っていうところが一番の見どころではあるんですけど、あとは自然の中の女としての母性とか、都会の女としての母性を感じてくれたら嬉しいなと思います。

ーー撮影時、オフの時間もありましたか？
基本的に京都と奈良で撮影でしたので、オフの時、鹿を見に奈良公園に行ったりしました。

ーー鹿に餌あげました？
鹿せんべいをあげました。めっちゃ怖かったです。たかられてしまい(笑)。

ーー今年もあとわずか。今年一年はどんな一年でしたか？
今年は仕事もプライベートもバランスよくできたなっていう一年でした。どちらも充実できました。

ーー以前ワンちゃんを飼っていると仰っていたんですけど、元気ですか？
元気です！　猫と犬一匹ずつなのですが、めちゃくちゃ元気です。大変手のかかるコたちですけど、やっぱり手のかかるほど可愛いと言いますか、毎日癒されます。

ーー前回の取材でゴルフも始めたばかりと仰っていましたが、もう半年くらい経ちますね。
夏の間は暑すぎて全然行けていなくて、打ちっぱなしには行っていました。そろそろ涼しくなってきたら行こうかなと思っています。

ーーありがとうございました。

あらすじ
ある日突然、40年以上も会っていない父親の訃報が入り、父が遺した山を売るために生家に戻った萱島(竹野内豊)と、その土地を買いに来た開発業者の下請けの宇和島 (山田孝之) 。契約の手続きを終え、人里離れた山道を車で帰っている途中に、二人は事故に遭い気を失ってしまう……。目を覚ますと、男たちは体を縄で縛られ身動きができない。そんな彼らの前に現われたのは、この森に暮らす美しい六人の女たち。何を聞いても一切答えのない彼女たちは、彼らの前で奇妙な振る舞いを続ける。異様な地に迷い込んでしまった男たちは、この場所からの脱走を図るが……。

映画『唄う六人の女』

出演: 武野内豊 山田孝之 / 水川あさみ アオイヤマダ 服部樹咲 萩原みのり 桃果 武田玲奈
大西信満 植木祥平 下京慶子 鈴木聖奈 津田寛治 白川和子 / 竹中直人
監督・脚本・編集:石橋義正 脚本:大谷洋介
音楽:加藤 賢二 坂本 秀一
制作プロダクション:クープ コンチネンタルサーカスピクチャーズ
制作協力:and pictures 配給:ナカチカピクチャーズ/パルコ
©2023「唄う六人の女」製作委員会

TOHOシネマズ日比谷他、全国ロードショー

☆武田玲奈(たけだ・れな)
1997年7月27日生まれ、福島県出身。
2014年Popteenレギュラーモデルとして芸能活動スタート。映画『暗殺教室』（15）にて女優デビュー。2023年福島県いわき市の観光や食の魅力を発信する「いわきツーリズム推進特命部長」任命された。主な出演作にドラマ「おいハンサム!!」（22/THK・CX）、「あなたがしてくれなくても」（23/CX）やCM「ハートに炎を。BOAT IS HEART」、主演作『真・鮫島事件』（20）等、活躍の幅を広げている。現在放送中のeスポーツ番組「eGG」（20/NTV）ではMCを務めている。

オフィシャルサイト　https://takeda-rena.com/
公式プロフィール　https://trustar.co.jp/talents/rena-takeda/
X(旧Twitter)　https://twitter.com/rena_takeda
Instagram　https://www.instagram.com/rena_takeda/

スタイリスト　小川未久 （mikuogawa)
ヘアメイク　円谷歩美（ayumitsuburaya）

☆衣装クレジット
トップス¥29,700、エプロンドレス¥74,800／ビューティフルピープル(ビューティフルピープル 伊勢丹新宿店…03-3352-1111)
ブーツ¥85,800／リュニック エ モア(TOKEN…03-3840-2505)ピアス¥38,500
バングル¥88,000／SERGE THORAVAL　ゴールドリング¥15,400／STEFANO POLETTI(共に、H.P.FRANCE…www.hpfrance.com)
ネックレス¥52,800／リューク…info@rieuk.com
シルバーリング¥36,300／プリュイ(プリュイ トウキョウ…03-6450-5777)

取材・文　記者J

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