2023.11.25 upload

ヒロイン秋谷百音が魅せる謎旅の行方は!?映画『東京遭難』絶賛公開中!!

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映画『ベイビーわるきゅーれ』出演で一躍注目女優となり何作もの出演が続く秋谷百音。そして今回ヒロインとして出演する映画『東京遭難』が絶賛公開中となっている。映画『おんなのこきらい』やドラマ『オールドファッションカップケーキ』を筆頭に、ヒットメーカーとして知られる監督・加藤綾佳が12年以上に渡り構想していたという本作。秋谷のカメレオン女優っぷりが存分に発揮されており、また新しい秋谷の芝居が楽しめる仕上がりだ。そんな秋谷に撮影の裏側をインタビューすることができたのでご紹介する。

ーーどのような形で出演することが決まったんでしょうか?
オーディションで決まりました。

ーーオーディションの時のことは覚えていますか?
作品中の2シーンを使ってのオーディションでしたが、事前に台本は渡されず、ある程度のあらすじを把握してるぐらいの状態でのオーディションでした。当日台本を渡され深く考えたりする時間もなく、ありのままに近い演技を見て頂けたので、えりなと近いものを感じて頂けたんじゃないかなと思います。台本には“えりな(仮)”とは書いてありましたけど、全くどんな人なのか書いてなかったので「こんな人かな」と思いながら演技してました。でも、先ほど(インタビュー前に)監督が「掴み所のない感じがえりなに似てるかな」とお話をされていました。

ーーオーディションではどのシーンをされたんですか?
冒頭に喫茶店で出会った直後の2人のシーンと、「私が助けてあげるんで、お金貸してあげます」っていうセリフのシーンの2つありました。

ーーオーディションと撮影の時期はいつ頃でしたか?
オーディションは夏終わりぐらいで、撮影はちょうど去年の10月の中旬から下旬ぐらいでした。

ーー撮影の時の印象に残っていることなどありますか?
色々なところを巡る映画なので、漁港に行ったり観覧車を見たりと撮影していく中で、最初に台本を読んだだけでは見えてこなかった実際の景色が印象に残りました。特に、お台場の観覧車が出てくるシーンは、撮影中にちょうど解体されていくところを見られたんです。あんなに大きかったものがどんどん取り壊されていくのを見たときに「本当になくなってしまうんだなあ」って寂しさや切なさを感じて、えりなとしても自分としても虚無感がすごかったのを覚えています。それがえりなにとってもポイントになってると思います。

ーー他にもに印象に残っている場所はありますか?
冒頭で2人が話している喫茶店。撮影の後にお店を閉めるようなことをおっしゃっていたので、そういう場所で撮影できたことも良かったと思います。自分が泊まったはずの宿を見るシーンも思いだしますね。本当に山あいの何もないようなところにポツンとあって、私自身は行くのが初めてなんですが、えりなとしては2回目で、もう無くなってるっていう過去とのギャップはすごく実感しました。今回の撮影でターニングポイントになったのが、漁港の旅館のシーンを撮ってる時に何が何だか全部がわからなくなって大号泣してしまったことです。加藤綾佳監督とか木原勝利さん(柳進一役)とお話したりして乗り越えたんですけど、それが漁港の真っ暗な夜だったのですごく印象に残ってますね。

ーー他の作品でもそんなようなことあったりしましたか?
ないですね。こういう感覚になったのは本当に初めてに近いと思います。

ーー共演の木原さん。どんな印象でしたか?
初めてお会いしたのは衣装合わせと本読みの時で、色々なお話をしました。えりなのバックボーンとか、進一の過去の話とか。木原さん自身は、色々なアドバイスをくださったり頼れる方なんですけど、いざ進一という役に入ると、一歩引いて守ってくれる抱擁力のある大人になっていました。役としてすごく一緒に居やすかったですね。“見守ってくれるけど他人だからそこまで何か思い入れがあるわけじゃない”という進一の空気感が、えりなにはありがたい空気感だったと思います。えりなからしたら「ちょうどいい人がいた」だと思うけど、もし進一じゃなかったら旅はできてないと思うので、進一でよかったなと思うし、木原さんで良かったと思います。

ーー監督さんの印象はどうでしたか?
すごく無邪気な方だと思います。最後の方のシーンで進一が湖に入るところがあるんですけど「靴下を脱いでズボンを捲りあげるか捲りあげないか」という問題が発生して、「普通だったら湖に入るなら捲りあげるでしょうけど、湖から上がった後にセリフがあるので、捲ったまま喋られるとダサいから絶対に下したまま入って!」って湖のほとりで小学生みたいな駄々をこねてました(笑)。

ーー映画全体の見どころを教えて下さい。
お互いのことは何も知らないたまたま会っただけの2人が、それぞれ抱えている過去がありながらも、口には出さず衝突したりしながら近づいてく関係性。それぞれの場所で出会う周りの人たちとの会話。2人が少しずつ変化していくところを見どころとして楽しんで頂けたらいいなと思います。現代を生きる大人たちは“自分の触れたくない過去”とか“自分のつらかったこと”を調整して生きていけるようになるけれども、改めてそれと向き合ってる2人を見たときに皆さんがどう思うか知りたいです。自分のことを振り返ったり、2人の変化を見て「こんなことがあったな」と見て頂きたいですね。。

ーー役の見どころを教えて下さい。
えりなは最初、ほとんど正体がわからない謎の人なんですけど、えりなが何を思って本当はどんな人で、どうやって生きてきて、何で今こんな風になってるのか。映画を見ると段々えりなの正体がわかるので、分かった時の衝撃とか感覚を楽しみにしながら映画を見に来て頂きたいです!

ーー今後の目標や野望があったら教えてください
野望というほどの野望はそんなにないとは思います。隠してるのかもしれないですけどね(笑)。“爪を隠しつつ”生きていきたいなと思ってます。“能ある鷹は爪を隠す”です。『ベイビーわるきゅーれ』などでもそうでしたが、他の作品でも「普段とのギャップがあるね」ってよく言われます。演じる役とかメイクや服で、全然違う印象になるらしいんですよね。ある意味“七変化”というか、どんな役にもなれるところをより深めて、自分の強みにしてお芝居ができたらいいなと思います。

ーー2作品での印象しかなくて申し訳ないけど、凶暴さを隠してるというか… いい大人を振り回すような魅力がありますね!
なんですかね。そんな印象ありますか? 嬉しいです(笑)

ーーひ弱そうな役とかも良さそうですね(笑)
そういう役とかもけっこう演じてますね。真面目でメガネで田舎から出たこともない超ド陰キャみたいな役もあったし、超クレイジーでお酒大好きみたいな役もあります。でも、どれも別に無理してやってる感じがないので、少しずつ自分の中にそういう側面があるんだろうなと思います(笑)。

ーーありがとうございました。

 

☆あらすじ
ある夜、サラリーマンの柳進一は相当な量の酒を飲まされ、最終電車の終着駅で目を覚ます。手元に財布や携帯電話はなく、ポケットの中に入っていたのは僅かな小銭と顔も覚えていないホステス “えりな”の名刺だけだった。
翌朝、ホテルで目を覚ます進一。目の前にはえりなと思われる女性の姿があった。助けてもらえたと安堵する進一だが、えりなは進一を助けた代わりに今度は三日間、自身の人探しを手伝えと言いだす。半ば脅されるような形でえりなに従う進一。
どこに向かうのかも知らされぬまま、二人の旅が始まるー。

☆映画『東京遭難』 新宿K’s cinema 公開中 ほか 全国順次公開

木原勝利 秋谷百音
永井秀樹 武田敏彦 大沢真一郎 福山香温 増澤璃凜子 伊田恭央子 池内一起
栗田玲子 船崎良 松原啓介 木下純子 高井晴菜 中居ももか /今里真/占部房子

脚本・監督 加藤綾佳
撮影監督:福本淳 音楽:西村大介/DUNK 録音:亀井耶馬人 助監督:工藤渉 スチール:宮本七生
衣装:栗田珠似 ヘアメイク:杉本あゆみ
プロデューサー:谷中迪彦 ラインプロデューサー:浜川久美
製作・配給:GOLD FISH FILMS LIVEUP 配給協力:細谷タカヒロ 宗綱弟 DCP/カラー/Vista/Stereo/92分
公式サイト https://tokyo-sounan.themedia.jp
Twitter(X) https://twitter.com/tokyo_sounan
予告編 https://www.youtube.com/watch?v=rkUw-NJWNk4

 

☆秋谷百音
1999年11月27日生まれ、神奈川県出身。2021年、映画『ベイビーわるきゅーれ』に出演し注目を集める。2022年はドラマ『恋に無駄口』(ABCテレビ)、『パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~』(日本テレビ)、映画『鍵』(井上博貴監督)などに出演。2023年はドラマ『今夜、わたしはカラダで恋をする。Season2』(ABEMA/第4話主演 )、『なにわの晩さん』(ABCテレビ/第3話メインゲスト)、映画『ヒットマンロイヤー』(大野大輔監督)などに出演。今後も複数の作品への出演を予定している。

公式プロフィール https://www.lespros.co.jp/artists/mone-akitani/
Twitter(X) https://twitter.com/lespros_mone
Instagram https://www.instagram.com/lespros_mone/

 

 

インタビュー マンボウ北川
撮影・文 記者J

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