2023.12.21 upload

母娘二役を演じ分け才能を魅せつけた関川ゆか主演映画『DAUGHTER』絶賛公開中!!

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映画、舞台、ドラマで密かに活躍していたシークレット女優・関川ゆかがついに映画主演とともにベールを脱いだ。重鎮・竹中直人とのW主演を遂げた本作『DAUGHTER』がついに封切となっている。数々の映画やドラマ、アニメの音楽を手掛ける稀代の作曲家・菅野祐悟が、竹中と関川を主演に迎えて監督デビューし、妻を亡くした父(竹中)と娘(関川)の関係を、物理学の概念、荘厳な音楽と映像で描いた異色作。2023年5月に開催された第一回横浜国際映画祭クロージング作品となっている。そんな話題がぎっしり詰まった本作で初の娘&母の一人二役を演じ分けた関川にインタビューができたのでご紹介する。

◎本文
ーーまずプロフィール的なものは公開されていらっしゃらない?
フリーで活動しているんですけど、そういうページを作っていなくて…。

ーー謎の女ですね。
そういうブランディングなわけではないですが(笑)。

ーー差し支えなければ、生年月日と出身地を伺いたいです。
1995年の9月25日生まれ埼玉県出身です。ずっとフリーで活動しています。

ーー簡単な略歴と芸能活動をするきっかけを教えて下さい。
もともと看護学生をしていまして、四年制の看護学部を出て看護師免許を取った後に、看護師をせず映像のお仕事一本でやり始めました。二年生の時に声優の仕事を始めて、そこから舞台にも出させて頂いて、声の仕事だけじゃなくて実際に出て演技するのが楽しくなって。そこから映像の仕事だったり、舞台の仕事を中心に活動し始めました。

ーー出演作はけっこうあるんですか??
本当に小さい役ではあるんですけど、色々出させて頂いています。映画とかドラマ、映像の仕事は頂いてますね。

ーー記者J)作品を拝見してべろべろに泣きました。
え!? うれしいです。

ーー今回の映画にはどのような形で主演をすることになったんでしょうか?
今回は映画のオーディションがあるということで、声をかけて頂き受けました。

ーーいつ頃のことですか?
オーディションが2022年の11月~12月頃で、今年の1月には撮影でした。

ーーオーディションを受ける時に手応えみたいなのを感じましたか?
初主演で二役なので「どうしよう」という感じでした。正直、手応えはなかったです。

ーー撮影の時のエピソードで大変だったことはありますか?
撮影が入り乱れていたので、美裕役(みひろ・母)ってなるときは大変だったかも。美裕が亡くなるシーンから撮影がスタートして、美宙(みそら・娘)と美裕が入り乱れる日が何日か続いた時に「あ、混乱するかも(汗)」って思ったんですけど、メイクの皆さんと竹中直人さん(父)の演技のおかげで、大変っていう感覚はあんまりなかったかもしれないです。あと、監督から「あまり笑わないで」という指示がありました。私よく笑っちゃうんで、笑わないようにするのが大変でしたね。竹中さんのアドリブが面白すぎてよくカットされてました(笑)。

ーー共演の竹中さんについてはいかがでしたか?
初日から本当に想像したままの気さくな方で、アドリブはやはりすごかったです。おかげですごく緊張もほぐれて、演技しやすかったですし、心から竹中さんで良かったって思ってます。美宙と美裕を見る目の感じの違いがすごく印象に残っています。目の優しさだとかは、とても勉強になりました。ワンシーンだけ美裕と晴人のシーンがあるんですけど、本当に起きてるのか夢なのかわからなくて不安になった時も竹中さんがすごく声をかけてくださって、自然とその世界観に入っていける感じでした。

ーー二役(母・娘)を演じてみて、難しかったところはありますか?
やはり親子なので似てる部分もあるんじゃないかなと思うんですけど、意外と難しかったです。美宙は美裕にライバル視してる部分を持っているようなコだから「私はお母さんとは違う!」という感じがあったり。自分の中でも正反対の部分があるなと思って、こんな部分は美宙だけど、こういう部分は美裕だなっていう部分を意識して演じました。

ーー美裕役の役作りは何かイメージされたんですか?
私の中で美裕は憧れの女性で、素直でまっすぐ。「ダイレクトに言葉を伝える人ってどういう人かな?」ってすごく考えて、愛でいっぱいの女性なんだっていう気持ちで演じました。美裕を演じている時は気持ちよかったというか、心が愛で溢れてました。

ーー美宙役はどのような意識で演じましたか?
美宙って頑固で可愛くない部分があるんですけど、本当は違うことを思ってるんですよね。「そういうところわかってるよ」っていう人が周りにはいて、それが美宙の場合お父さんだったりして…。可愛くないけど可愛いなって(笑)。私は美宙のこと一番分かってるよっていう気持ちで演じてました。

ーー監督さんはどんな方でしたか?
菅野祐悟監督さんは本当に自由。でも、鋭いというか的確な方ですね。自由っていうのはどう自由なのかっていうと、縛られないというか、決まりきっている考えで進めるというのではなく「どこからアイデアが思い浮かんだんだろう?」みたいな。菅野監督の音楽って飽きない音楽だと思うんですけど、映像でも飽きさせないようにするという気合を感じて、芸術家なんだなと感じました。

ーー映画の見どころを教えて下さい。
量子力学と愛を結びつけてるというのが唯一無二な部分だと思います。自分たちが生活している中で、まだ科学的に証明されてないことはたくさんあって、漠然としたものだったり、答えがないものだったり、何が正解かということを自分の中で答えを持っていていいんじゃないかなって思うんですね。自分の中で思い続けていることが救いにもなるし。多分そういうことなのかなと思うので、それが今作の見どころかなと思います。

ーー自分が演じた役についての見どころを教えて下さい。
二役演じ分けた部分を見て頂けたらと思います。そこは監督もメイクさんも全員が意識して撮影に臨んだ部分なので、いろんな方に二役演じていたということに「気づかなかった」と言っていただけたのは嬉しかったです。また、美宙と美裕と晴人に似た部分を見つけて頂いたり、「美宙と美裕とどっちが好きでしたか?」「どっちが可愛いですか?」って聞いてみたいですね。そういう視点で見てくださっても嬉しいなと思います。

ーー出来上がりを一番最初に見た時の感想は?
初主演っていうのもありましたが、最後、涙が止まらなくって。それは、いろんな方たちに頑張って頂いたっていう気持ちの涙なのと、あと美宙と重なっちゃって。いろんな感情が爆発して泣きました。外で観てたんですけど、駅で一人で泣いてました。

ーー最後に今後の野望を聞かせてください。
「“関川ゆか”にこういうことを任せたらこれ以上のものを出してくれるよね」って、「一緒に作品を作って間違いないよね」って思われるような女優さんになれたらいいなって思います。やっぱりみんな一緒に全力で妥協なく作品を作っていけたらなって。自分は呼ばれてるから行くだけっていう感じではなく、全力を出しきってこれからも臨んでいきたいなと思います。

ーーありがとうございます。

 


☆あらすじ
幼くして母親を亡くした娘・美宙と、 死んだ妻の幻影を追い求める父親・晴人。交錯する愛情に翻弄される親子、そして突きつけられる悲劇…。生きること、死ぬこと、愛すること…そんな人生の問いに晴人は人生を掛け、彷徨い、到達した「答え」とは?

☆映画『DAUGHTER』 ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開中!!

監督: 菅野祐悟
出演:竹中直人、関川ゆか、上地由真、近藤勇磨、若林瑠海、松代大介、奥田圭悟、ゆのん、美莉奈、かとうれいこ

2023 年/日本/DCP/53 分
配給:SAIGATE 配給協力:Atemo
©Megu Entertainment

公式サイト https://saigate.co.jp/daughter/

 

 

☆関川ゆか
1995年9月25日生まれ、埼玉県出身。
2019年から芸能活動を始める。
19年「瀬戸の花嫁 再再演」で初舞台を踏み、その後もドラマ・映画・CM・広告などで幅広く活動。

主な出演作品
「ラジエーションハウスⅡ」(21/CX)、「拾われた男」(21/NHK)、「オリバーな犬」(22/NHK)、「落日」(23/WOWWOW)、「向こうの果て」(21/WOWWOW)、「チェイサーゲーム」(22/TX)、「明日、私は誰かのカノジョ」(22/MBS.TBS)、「復讐の未亡人」(22/TX)、「ツクモ電畜達磨奇譚」(22)、「全力坂」(20/EX)などがある。
今作『DAUGHTER』で映画初主演を果たし、初の一人二役を演じた。

Instagram https://www.instagram.com/yuka_sekikawa

 

 

 

 

 

インタビュー マンボウ北川
撮影・文 記者J

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