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『TrenVe』(トレンヴィ)

映画・ドラマで旋風を巻き起こしている池田朱那の主演映画『威風堂々～奨学金って言い方やめてもらっていいですか？～』が絶賛公開中となっている。身近だが意外と知らない「奨学金制度」にフォーカスをあて名将・なるせゆうせい監督が脚本・監督を務めた本作。どんな仕上がりになっているのか、池田にインタビューができたので紹介する。

ーー今回の出演はどのようにして決まりましたか？
オーディションでした。私のオーディションの時は4、5人くらいいたのですが、そんなに人数が多いと思わなかったし、もっとなるせ監督から「いいね」と言ってもらえると思っていたのに何もなくて(笑)。手応えが全くなかったです。オーディションを終えて「このオーディションのことは忘れよう」とあきらめながら帰りました。電車にも乗りたくなかったので、1時間ほどかけて歩いて帰りました。なので、受かった時はすごくうれしかったです。受かった理由は聞いていないので、いつか聞きたいです。
ーー撮影はいつ頃でしたか？
撮影は去年の8月に10日間くらいでの撮影でした。

ーー撮影時のエピソードはありますか？
一番大変だったのが、真夏に裏起毛の服とコートを着て走ったことです。真夏の撮影の中で春夏秋冬を全部撮影したので、汗をかいちゃいけないけどどうしてもかいてしまうから、一生懸命汗を拭いてもらいながら撮影したのが印象に残っています。

ーー共演者の方はいかがでしたか？
お母さん役の遠山景織子さんが手作りの塩麹を持ってきてくれて、毎日のお弁当の時にみんなでご飯に乗せて食べたりしました。家族役の方全員が料理好きだったので、料理の話で盛り上がって和気あいあいとした現場でした。私も料理が好きで、Instagramで自慢しています(笑)。

ーー奨学金制度についてはご存じでしたか？
知識として奨学金制度があるということは知っていたのですが、この映画の台本を読んで、まず奨学金の額に驚いたのと返し終わるまでの期間にも驚きました。奨学金って私の中ではいいイメージだったのに「ただの借金だな」って思って衝撃でした。これは全国民に知ってもらうべきだと思いましたね。

ーー役の見どころと映画全体の見どころをお願いします。
役作りをするうえで気をつけていたことは、等身大の女のコという点。普通の女のコが、大学へ進学して奨学金を背負って、いろんな壁にぶち当たりながらもどう生きていくのか。どう問題に向き合っていくかを見て欲しいなと思います。作品としては、奨学金のことについて映画で学べるということはすごいことだと思うので、私と同じように奨学金のことを知らない人にも見て欲しいなと思います。あと、家族との繋がりもこの映画の見どころポイントです。私自身、出来上がった作品を観て「家族に会いたい！」と思いました。大切にしなきゃいけないものも学べると思います。

ーー芸能界を目指すきっかけは？
もともと中学１年生まで野球をやっていて、野球をやめるときに次に何を目標にやっていこうかと考えた時に、一番最初に浮かんだのが役者でした。それまで野球漬けだったのでドラマも映画も見てなかったのに、なぜかわからないけど芝居をしようと思って、お母さんに「私女優になるよ」って(笑)。野球を辞めて4か月くらい経った頃、お母さんと原宿に行ってスカウトして頂いて今に至ります(笑)。

ーー近々の目標と将来の野望を教えて下さい。
今すぐやってみたいのは、多重人格な役をやりたいなとずっと思っています。ひとつの作品でいろんな顔の私を見せられたら、役者として見せどころかなと。将来の野望は、西川美和監督の作品に出たいです。会ったことはなくて、ただただ私がファンなのですが、西川さんの耳に届くように頑張りたいですね。

ーー最近ハマっていることは？
最近というかずっとなんですけど、字を書くという不思議な趣味があります。文字フェチで、誰かの文字を見るのも自分で書くのも好き。好きな小説を書き起こすということをやっていて、小川洋子さんの小説『密やかな結晶』をルーズリーフに全部書き起こして、それがつい最近完成したんです(笑)。370枚くらいかな。全部きれいに書くという変な趣味です。今は『アルジャーノンに花束を』を書いています。あと、NiziUにハマっていますよ。

ーーありがとうございました。

▼あらすじ
特にやりたいことも夢もなかった高校３年の唯野空（池田朱那）は、将来の保険として大学進学の道を選んだ。と同時に借金を背負った。大学生の二人に一人が使ってると言われる【奨学金】という美しいネーミングセンスの借金を…。大学進学後、実家に居心地の悪さを感じつつあった空は彼氏の蛭間拓人（簡秀吉）の提案で同棲生活を始める。奨学金の返済に加え、生活費は嵩む一方…普通にバイトをして稼いでも、奨学金を返し終わるのはアラフォー。現実から逃れたかった空は、大学で知り合った異色な同期・九頭竜レイ（吉田凜音）と水江聡太（田淵累生）の影響を受け、”とあるアルバイト“を始めることに。果たして彼女が突き進んだ先には何が待ち受けているのか・・・。もがきながら今を必死で生きていく大学生のリアルを描いた、ダーク青春カタストロフィー。

▼キャスト・スタッフ
池田朱那
吉田凜音　簡秀吉　田淵累生
小野匠　光徳瞬　是近敦之　あまりかなり　高木ひとみ〇
遠山景織子　近江谷太朗

監督・脚本／なるせゆうせい
制作プロデューサー／堀内博志
プロデューサー／志田さより

撮影監督・編集／小鷹裕
照明／井上海
録音／池田知久
美術協力／高木翔
整音・効果／高島良太
衣装／RYUSEI MORI
ヘアメイク／池田眞美子
助監督／長嶺将希
助監督／河野宗彦
制作デスク／森谷友美
スチール／吉川義博
宣伝美術／今井利匡
キャスティング協力
渡邉直哉（パロマプロモーション）
株式会社らくがきエンターテイメント

制作プロダクション
パーフェクトワールド株式会社

企画・製作
株式会社オフィス・インベーダー

『ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋HUMAXシネマズ 他　全国順次公開！』

オフィシャルサイト　https://www.ifudodo.com/
オフィシャルX　https://x.com/ifudodo_movie

☆池田朱那
オフィシャルプロフィール　http://www.box-corporation.com/akana_ikeda
オフィシャルInstagram　https://www.instagram.com/ikeda_akana/

インタビュー　マンボウ北川
撮影・文　記者J

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