2025.02.28 upload

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外山文治監督の最新短編映画3作一挙公開!田中麗奈ら豪華キャストが出演!!

映画『ソワレ』や『茶飲友達』の大ヒットで知られ、国際的にも注目を浴びている外山文治監督の新作短編映画3作品が一斉に公開され、今春から劇場で上映されます。8年前に公開された作品集の第一弾は、ユーロスペース(渋谷)でのレイトショーにおいて観客動員数の歴代1位を記録しており、今回も多くの関心を集めています。この作品集は「東京予報―映画監督外山文治短編作品集―」という名前で、2025年の東京をテーマにした全く異なるジャンルの3作品『名前、呼んでほしい』『はるうらら』『forget-me-not』が、短編映画の枠を超えた豪華なキャストで構成されています。

 

 

■『名前、呼んでほしい』
不倫関係を解消するべく最後に1日だけ夫婦と して過ごす男女を描く大人のラブストーリー。
主演には映画『がんばっていきまっしょい』で女優デビューし、日本アカデミー賞新人俳優賞など数々の新人賞を受賞、近年も『福田村事件』をはじめスクリーンを彩り続ける田中麗奈を迎え、昨年話題作となった『辰巳』の主演で第38回高崎映画祭にて最優秀俳優賞を受賞した遠藤雄弥と大人の恋愛模様を描きます。

・あらすじ
妻であり一児の母でもある沙穂は、同じく妻子持ちの涼太と恋人関係にある。
涼太に惹かれる沙穂は、しかしこの関係をいつまでも続けてはいけないという 冷静さも持ち合わせていた。沙穂は涼太に、1日だけ夫婦として過ごして関係性を解消することを提案する。
約束の日、ふたりは「ユウスケくんのパパ」「ヒナタちゃんのママ」であることを忘れ、見知らぬ街でお互いの名前を呼び合い、1日限りの夫婦になった

 

■『はるうらら』

2025年業界大注目の若手女優がW主演を務める、女子中学生の春と麗が、離婚した春の父親をSNSで偶然見つけて会いに行く物語。
W主演には人気雑誌「nicola」の専属モデルで映画『ゴールド・ボーイ』、ドラマ「柚木さんちの四兄弟。」出演の星乃あんな、そして雑誌「Seventeen」専属モデルでドラマ「嗤う淑女」などで活躍する河村ここあを抜擢。父親役には実力派の吉沢悠が出演し、爽やかで華やかな春の短編映画が誕生しました。

・あらすじ
クラスメイトの二宮春(15)と水原麗(15)の二人は、そっくりな女の子。
ある日の放課後、TikTokの撮影をしていた彼女たちはSNSで偶然ハルの父親の姿を見つける。 彼女が子供の頃に離婚して家を出て行った父は、東京の外れでスコーンの美味しいカフェを営んでいた。ハルはウララを連れて父に会いに行くことにした。それもハルがウララに、ウララがハルになり変わって会いにいくのである。果たして10年ぶりに会う父は娘を間違えずに気づくことができるのだろうか。

 

 

■『forget-me-not』
ガールズバーの女の子たちがネットカフェで亡くなった痛客の葬儀に出席するPOPでシニカルな現代劇。
主演にはドラマ「素晴らしき哉、先生!」や「バーガーキング」のCMで注目を集める内海誠子、映画『スノードロップ』や舞台・PVなど幅広く活躍するイトウハルヒ、そして舞台『空腹』『つきかげ』など実力派女優として成長著しい宇野愛海が選ばれ、現代の希薄な人間関係の儚さとシュールさをコミカルに演じています。

・あらすじ
東京の夜の街角でガールズバーの呼び込みをするミカ、ハル、エリは常連の痛客・君島がインターネットカフェで遺体で見つかったことを知る。
彼のズボンのポケットには「死んだら呼んでほしい人」のメモが残されてあり、そこに3人の名前が記載されてあった。
翌日、無縁仏となった君島のために3人は葬儀場へと向かった。

3作品はすべて現代の東京の「かたすみのひかり」をコンセプトにしており、先行き不透明な時代において、この短編作品があなたにとって天気予報のような明日を見つめるお守りになればとの願いから、短編作品集を「東京予報」と名付けています。

▼本ニュースに合わせ、田中麗奈・遠藤雄弥(『名前、呼んでほしい』)星乃あんな・河村ここあ(『はるうらら』)、内海誠子・イトウハルヒ・宇野愛海(『forget-me-not』)、外山文治監督からコメントが到着したので紹介する。

 

☆コメント/映画『名前、呼んでほしい』公開決定によせて

◎田中麗奈 コメント(沙穂役)
今回、外山文治監督と初めてご一緒させて頂きました。
『茶飲友達』を劇場で拝見していた事もあり、お話しを頂いた時は大変嬉しかったです。外山監督とお会いした際、私が20才の時に撮影した市川準監督の『東京マリーゴールド』がとても好きだったと仰って下さいました。
自分が過去に出演した映画を鑑賞して下さり、そこから何かを感じ取っていただいた同世代の方と出会い、ご一緒出来るという出来事は、勝手にご褒美を頂いたような感じがして、有難い気持ちで作品に入らせて頂きました。
そして、更にスタッフの皆さんそれぞれが外山監督から刺激を受けられていて、皆さん心から作品作りを楽しんでる温度感を感じ、私も現場にいる間ずっと幸せな気持ちでいられたことが印象に残っています。
ショートムービーという短い時間でしたが、お相手の遠藤雄弥さんとは繊細な心の通い合いが出来たような気がして、一緒に豊かな時間を過ごす事が出来ました。
ひと時の夢のような時間の中で起こる心の揺らめきで、観ていただいた方の心に何か伝わればいいなと思っています。
そして私の大好きなシモキタ-エキマエ-シネマ『K2』にて上映される事、大変光栄です。
どうぞ劇場に足を運んで頂けたら幸いです。

◎遠藤雄弥 コメント(涼太 役)
皆様、こんにちは。
この度、外山文治監督短編作品集「東京予報」の『名前、呼んでほしい』に参加させていただきました遠藤雄弥です。
外山監督とは2023年の東京国際映画祭の際に初めてお会いしてその後、雑誌の取材で外山さんにスチール写真を撮っていただきながらお話をする企画がありました。
そこで意気投合し、なにか面白い事できたらいいですねとお話しさせていただいたのをよく覚えています。
まさかこんなに早くご一緒できるなんて…!
まさに、その面白い事を皆様に観ていただいて、どのような感想がお聞きできるのか。
他の短編2本も観るのが今から楽しみです。
外山さんの世界観をこの3本の短編を通して、存分にお楽しみ下さい!

◎外山文治コメント(『名前、呼んでほしい』監督)
かつて映画学生だった私の部屋には市川準監督の『東京マリーゴールド』のポスターが貼ってあり、田中麗奈さんはずっと私の憧れでした。思えばあの作品は「1年間限定の恋人」がテーマでした。あれから20年以上が過ぎた今、私は「1日だけの夫婦」を演じてほしいと思いました。市井の暮らしの中で母であり妻であり続ける女性が、同じ境遇にいる男性とひとときの夢をみる。倫理に反した恋ではありますが、復讐も堕落もない、大人の恋路の映画です。憧れの女優を迎えて映画を撮れる感動を噛み締め、そして映画を好きにさせてくれた感謝を物語に込めて。
相手役には映画『辰巳』で鮮烈な印象を残した遠藤雄弥さん。昨年、彼と初めて会ったとき、まるでトニー・レオンを彷彿とさせる映画俳優としての色気を感じました。そしていつか『花様年華』のような映画を作ろうと約束しました。今、その約束を果たします(わりと早く)。東京の片隅に咲く徒花の恋です。咲いても実を結ばない徒花にも香りがあることを、映画を通じて感じていただければ幸いです。

 

☆コメント/映画『はるうらら』公開決定によせて

◎星乃あんな コメント(W主演・春 役)
とても素敵な作品に出演させてもらえると聞いて凄く嬉しかったです。撮影時は監督から自由に演技をして欲しいと言っていただいてとてものびのびと演技をすることが出来ました。私が演じた二宮春は友達といる時は明るいけど、素直になれない所があって、悩んでいる自分を隠そうとしているような性格だったので、セリフには表されていない感情などを表現するのが難しかったです。暖かい春の日差しのような麗らかな気持ちになる映画です。
ぜひたくさんの方に見て頂きたいです。

◎河村ここあ コメント(W主演・麗 役)
出演のお話を頂いた時はとにかく嬉しかったです。
自分にとって初めての映画を外山監督の元で学び、役者としての基礎、そして一つの作品を作るとはどういうことか学ぶことが出来ました!
私が演じる麗は春の想いに寄り添う優しい女の子です。
春らしい心温まる作品になっています。
ぜひたくさんの方に届きますように!

外山文治コメント(『はるうらら』監督)
昨年出会った数多くの俳優の中でも抜群の将来性と確かな表現力を併せ持つ星乃あんなさんと河村ここあさん。そんな最強のふたりを迎え、ある晴れた春の日の物語を作りました。彼女達の放つ輝きにきっと誰もが驚き魅了されるはずです。お楽しみに。

 

☆映画『forget-me-not』公開決定によせて

◎内海誠子 コメント(ミカ 役)
ミカ、ハルちゃん、エリリン。本名も素性も知らない仲の3人が、1人のお客さんの死をきっかけに一緒に過ごした時間は、日常のような非日常のような、とても不思議なものでした。故人を偲びながらも、時折クスッと笑える瞬間も多々あって、そこも楽しんで観ていただけると嬉しいです。

◎イトウハルヒ コメント(エリ 役)
性格も見た目も違う3人が集まって、カメラが回っていないときも姉妹のような友達のようなわちゃわちゃとした時間を過ごしていました。若さを使って今を生きている彼女たちが、ふと誰かの死に触れた時にどう変わるのかまた変わらないのか、観ていただけたら嬉しいです。

◎宇野愛海 コメント(ハル 役)
約10年ぶりに外山組に帰ってくることができました。 広くて狭い世界で生きる様々な顔を持つひとたち。孤独とは、幸とは、不幸とは。私はこの作品に関わってから、より人との繋がりを大切にしたいと思うようになりました。
1人でも多くの方に届きますように。 応援のほど宜しくお願いいたします。

◎外山文治コメント(『forget-me-not』監督)
東京の夜の街角に立つガールズバーの呼び込みの女の子たちのお喋りが、やがて都会の孤独と無関心さを炙り出していきます。誰かの死さえもコンテンツへと変わる現代の無慈悲さにビターなユーモアを加えることによって、私の作品では珍しいPOPな仕上がりになりました。忘れな草の逸話に重ねながら、さらりと重く、不思議と脳味噌の片隅に残り続ける物語。これぞ短編映画の醍醐味だと思います。お楽しみに。

 

☆本日よりクラウドファンディングMOTION GALLERYにて本短編作品集の応援サポーター募集も開始。詳しくはHPをチェック↓
クラウドファンディング特設ページ:https://motion-gallery.net/projects/tokyoforecast

 

【公開情報】
『名前、呼んでほしい』『はるうらら』『forget-me-not』
「東京予報―映画監督外山文治短編作品集―」収録
2025年5月16日(金)シモキタ – エキマエ – シネマ『K2』を皮切りに全国順次公開予定

公式HP: https://tokyo-forecast.studio.site/
公式X: https://x.com/tokyo_forecast
公式Instagram:https://www.instagram.com/tokyo_forecast/

【監督プロフィール】
外山文治監督
1980年生まれ、福岡県出身。
長編映画デビュー作『燦燦ーさんさんー』が「モントリオール世界映画祭2014」より正式招待される。
2017年、製作・監督脚本・宣伝・配給を個人で行う「映画監督外山文治短編作品集」を発表しユーロスペースの2週間レイトショー観客動員数歴代1位を樹立。
2020年、長編映画『ソワレ』公開。「第25回釜山国際映画祭」アジアの窓部門正式招待作品となる。
2023年、長編映画『茶飲友達』公開。渋谷1館公開から全国86館まで拡大し、フランスのパリで開催された「KINOTAYO現代日本映画祭」にてグランプリを獲得。
「第37回高崎映画祭」にて「最優秀監督賞」「最優秀主演俳優賞」を受賞。
昨年、「Life Redo List」(洋題)が釜山国際映画祭 Asian Project Market に【ONE COOL AWARD】を受賞する。

 

編集 瞳とーこ

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瞳とーこ

抜群のモデルスタイルに憧れるがいつの間にか紹介する方になってしまった悲しき乙女記者

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