2022.07.06 upload
ぶっ飛びキャラが激ハマりの田中珠里、初主演映画『ディスコーズハイ』公開!
ドラマや舞台で活躍している田中珠里、初主演映画『ディスコーズハイ』が8日公開される。音楽事務所にコネで入社した瓶子撫子を演じた田中。なんともぶっ飛んだキャラクターを演じている。崖っぷちバンドをマネージメントし、新曲をリリースさせてもらえることができるのかをコミカルに描いた本作ではどのような役作りをしたのか? 田中にインタビューができたのでご紹介する。
ーーなかなかすごい役でしたね。
そうですね~、ありがとうございます。
ーーちゃんとビンタをしていましたね。思いっきり。
思いっきりやれって監督に言われたので、はい、思いっきりやりました!
ーーこの役は、どういうふうにして決まったんですか。
自主制作のものとか色々な幅広いジャンルに挑戦したいと思っていて、オーディションがあるっていうので受けました。
オーディションがきっかけですね。
ーー今日以前の印象と違うなと思わなくもなかったんですけど、髪型とか。
そうなんですよ。ちょっとこっちのほうが撫子っぽい髪型になってるかもしれないですね。
ーーで、しかも瓶子撫子(へいし・なでこ)とは変わったお名前。最初文字で見ると読めなかったですが。
私も読めなかったです(笑)。“瓶子さん”ってあんまりいらっしゃらないですよね。私も出会ったことないですね。
ーージミー・ペイジというギタリストとジェフ・ベックっていう有名ギタリストが昔ヤードバーズという同じバンドにいて、同じバンドなのにライバルだったそうで、劇中でヤードバーズという音楽事務所で瓶子と別久(べつく)がライバルという設定だそうですね。
さすが監督って感じの名前ですね。
ーーちなみに監督さんはどうでしたか?ほぼほぼ全ての作業をやられていると。
そうなんですよ。撮影も担当されていたので、常に動き回っている監督で、個性が爆発していましたね。今まで会ったことないようなキャラクターというか、すごく愛される方なんだろうなっていうのはわかりました。
ーー実際、監督さんと仕事をして特に印象に残ったことは?
映像がすごくきれいで、すごくこだわりが強いなっていうのを感じました。技術が凄い方だなっていうのはあるんですけど、すごくフラットに話して下さるので、友達感覚みたいな、気を張らなくていいっていうか、そういう感じで接して下さっていました。
ーー田中さんを主演に決めた理由的な事の説明はあったんですか?
後藤まりこさんが私のお母さん役なんですけど、髪型とかイメージとか雰囲気とかが似てたのかなっていう印象もありつつ、歌が好きっていうのもあったのかなとも思うんですけど、監督から直接は聞いていないです。
ーー瓶子役を演じてみてどうでしたか?
ここまでぶっとんでいる役を今までやったことがなかったんですけど、すごくやりがいがありました。不器用なところだったり、相手にきつくあたるところだったりっていうギャップがすごく難しかったですが、すごく演じがいがありました。
ーー社長さんとやりあう時、どんな気分なんですか?
社長役の川村義博さんも個性が強い方で、素のままでお芝居されているって感じでした。私が結構きつく言う役じゃないですか、だから申し訳ないなっていう気持ちがありました。瓶子として叩いたりするのも優しくしちゃいがちというか、思いっきりやっていいのかなって思っちゃうぐらいすごく優しい方でしたね。
ーーセリフはほぼほぼ台本にある台詞なんですか?
そうですね。全部ほぼそのままです。すごいこと言ってますよね。「死ね」とか…。
ーー覚えるの大変じゃなかったですか?
大変でした。撮影期間がすごく短かったので、集中しないといけなくて。笑いが絶えない現場だったので、集中しないと忘れちゃいそうになりました。
ーーそれも全部完璧に監督さんが台本として描かれて。
そうです!
ーーここはちょっとこう変えたいとかっていうやり取りはなかったんですか?
ほとんどなかったですね。自分の殻を破って全力で演じようっていう気持ちしかなかったです。
ーーなるほど、そこは見事でしたね。初めて田中さんを見る人は、田中さんは実際こういう人なのかなって思ってしまいそう。
俳優としてはそれは、嬉しいです。
ーー改めて出来上がった映画を観ての感想はどうですか?
(101分の映画ですが、)あっという間でした。映像がとにかくきれいですね。お芝居している時は、どううまく回収されていくのかって、ちょっと不安だったんですけど、ちゃんと綺麗にまとまっていました。最後にはちょっと感動する部分もあり素敵な作品になったと思います。
ーー撫子はどんな女性だと捉えましたか?
撫子は思ったことを言葉にするのが苦手で、不器用な女性ですね。
ーーそうなんですよね。ちょっと不器用であがり症でもある。
そうです。もったいないんですけど。
ーーでも叔父さんでもある社長さんにはガンガンいく。
身内だからかもしれないんですけど。でも自分が担当している「カサノシタ」のメンバーだったり、お母さんを想う一途なところがあって、まっすぐな女性なんだろうなというのは感じられるので、そこは共感してもらえる部分があるんじゃないかなと思いますね。
ーー映画の見どころは?
岡本監督の音楽が大好きっていうのがたくさん詰まった作品になっています。笑いあり、感動ありです。笑いがほとんどかもしれないですけど、なんかちょっとクスって笑えるような笑いがたくさんあるので、そこはぜひ注目して見ていただきたいなと思います。
ーー自分がもし現実問題としてマネージャーだったらどうプロデュースしますか?
実際に、この「カサノシタ」をですか? 私だったら? なんだろう。それぞれに個性があるので、その個性を活かして、丁寧に、基礎の部分からちゃんと指導していきたいなって思います。撫子みたいな暴力とかはなしで、ちゃんと基礎の部分を一緒に作り上げたいなって思います。
ーー今後どうしていこうとか野望があったら教えてください。
歌を歌える女優さんを目指しているので、いろんなドラマとか映画とかで歌も歌えたらなあと思いますね。
ーー例えばミュージカルとかそういうのもやりたいということなんですか?
そうです。挑戦したいです。でもミュージカルは難しいですよね。観るのはすごく好きなんですけど、感情をこめて歌ったりするのはこれから勉強したいなと。
ーー今まで経験はない?
ミュージカルはないですね。
ーーちなみに髪の毛はいつからオレンジ状態ですか?
これは結構最近ですね。一週間前くらいからです。
ーーなんかの役作りとか?
どうでしょう!
ーーそれはそれで楽しみにしております。ありがとうございました。
あらすじ
音楽事務所ヤードバーズに叔父のコネで入社した瓶子撫子(へいし・なでこ)。
売れっ子バンドを次々と排出する同僚の別久(べつく)とは違い、彼女の担当するバンド「カサノシタ」はデビュー以来鳴かず飛ばず。
おまけに極度のあがり症で自身も会社のお荷物扱い。
次回作の予算もロクに下りず、自らの手でMVを制作し、その反応次第でリリースを検討という事態に。
まさに崖っぷちの現状にも関わらずメンバーの危機感及びやる気はゼロ。
それでも撫子は別久への対抗心を燃やし、なんとか結果を出そうと奮闘するのだが…。
田中珠里 下京慶子 後藤まりこ
監督 : 岡本崇 脚本 : 岡本崇
音楽 : ウパルパ猫 德田憲治 (スムルース) 3markets[ ]
主題歌 :「いつかバンドがなくなったら」秦千香子(ex.FREENOTE)
2021年/日本/カラー/16:9/STEREO/101分
公式サイト : https://plisila.wixsite.com/mysite
Twitter : https://twitter.com/raidiochandesu
7月8日(金)よりアップリンク吉祥寺、8月6日(土)より大阪・第七藝術劇場、8月19日(金)より京都みなみ会館にて公開
☆田中珠里
オフィシャルサイト https://www.shuritanaka.com/
公式プロフィール http://bytheway-pro.com/management_actress/tanaka_shuri/
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衣裳協力:MYAXIS
取材 マンボウ北川
撮影・文 記者J