2024.10.10 upload

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話題の女優・山﨑翠佳が初主演で魅せた映画『カフネ』12日公開!!

衝撃のニュースが公開され、山﨑翠佳(瀬川澪 役)が時の人となった。それもそのはず、あの俳優・岡田准一が設立した芸能事務所・AISTONへの所属が決まったからだ。そして山﨑はお茶の水女子大学出身の才女ときた。これはとんでもないインタビューになるのではないかとマンボウ北川は緊張している様子だった。しかしお会いしてみると、謙虚でおしとやかな凛とした雰囲気を纏うステキな女性だったのだ。ツンとするわけでもなく、デレッとするわけでもなく隣の綺麗なお姉さんという印象で、今後のお仕事の状況が気になる存在となった。そんな山﨑が今回主演を務めた映画『カフネ』では熊野という田舎に何気なく生活してる中、山﨑が演じる高校生の人生が変わるようなことが勃発する。それに対してどう立ち向かっていくのか? という内容になっている。初めてのインタビューとなる山﨑にまるっと聞いてみたので是非紹介したい。

ーー今回どのような形で出演することになったんでしょうか?
誰でも応募ができる募集サイトを見ていた時に「これだ!」と思い、どうしても出たいのでと当時の事務所に頼んでオーディションに応募しました。

ーーオーディションの時の思い出はありますか?
集団ではなく1人1人しっかり面談をしてくださったことです。今まで経験したことのない長い面談だったので印象に残りました。大学生の方々が全員スーツを着られていたので、私はてっきり全員年上の方かと思うくらいしっかりされていました。

ーーいつ頃のことでしょうか?
2年前の春にオーディションがありました。撮影は2022年の夏です。

ーー夏休みの期間に撮影されたと。場所はオール熊野ロケとのことですが。
廃校になった小学校でのシーンと、船の出てくるシーンは熊野の磯崎町というところです。夏海(松本いさな)と一緒に渚(太志)の家のロケ地に2週間ずっと寝泊まりして共同生活しながら撮影しました。他のスタッフさんは全員廃校になった学校に泊まっていました。

ーーロケ地が熊野になった理由はありますか?
熊野は助監督の方のご出身で、監督がその場所を見たときに「ここで映画を作りたい!」と思ったそうです。私もオーディションの時に企画書に載っていた熊野の写真を見て「私も熊野に行きたい、この場所で撮る映画に参加したい」と言葉では言い表せないような魅力を感じたのを覚えています。

ーー熊野といえば熊野古道が有名ですが、山の方にも見に行かれましたか?
母親役の瀬川雫役を演じる桜一花さんは自転車を借りて行かれたようで「いっぱい見て、美味しいものを食べてきたよ」と話してくださいました。私にはその考えが全くなかったので全然観光できず、今となってはちょっと悔しいです。撮影の前日に「撮影がうまくいきますように」と監督と私で近くの神社にお参りに行ったぐらいですね。もう1回ちゃんと熊野に行きたいなと思っています。

ーー撮影中、共同生活をしてみていかがでしたか?
松本さんと共同生活をしたことは新鮮で、最初はどうなるんだろうと思っていたのですが「今日は私が早く終わるからお風呂沸かしとくね」とか、食事中は色々お話したりするんですけど、その後はお互いが集中してやりたいことをやる。共同生活をしたことによって、澪と夏海の空気感が出たのではないかなと思っています。とても仲良くなって、今でもよく会います。

ーー2週間生活してみて熊野の印象は?
2週間綺麗な海の近くで過ごしていたら「自然ってこんなに美しいんだ」ということを改めて体感しました。
子役の男の子がいたんですけど、その子と関係性を深めるために、撮影の1日前に遊んだんです。夜、その子が手を引いてくれながら「耳を澄ませてごらん」と言うので目閉じてみると、海からザーっという静かな波の音だったり、秋に差し掛かっていたので虫の音が聞こえてきて、こんなにきれいな音で世界は溢れているんだと感動して鳥肌が立ちました。見上げたら満天の星空。本当に熊野って素敵なところだなと。地元の方の温かさにも包まれながら撮影できました。そんな磯崎町では若者が珍しいらしくて、歩いていたら声をかけてくださったり、暑いからとりんごジュースをくださったり。何回もロケハンに行く中で、ご好意で船を貸していただいただけることになったり、地元の方の乗っている車が途中隣を通っていくようなシーンがあったり。地元の方々が持っている温かさがたくさん映っていると思います。

ーー撮影の時に印象に残っていることはありますか?
今となっては全部が煌めいている思い出ですが、長い作品で演技することが今回初めてで、主演という覚悟もありましたしで、高校生で、妊娠するという役柄ということもあって毎晩考え込むくらいでした。

ーー難しかったシーンはありますか?
お風呂のシーンです。初日に1回撮ったんですけど、後日に撮影しようとなり、ようやく3回目の撮影でOKがでました。何度もやったからこそ悩んでいる表情が出せたシーンになったと思います。監督も、いい表情を撮りたいと何回もやって撮ってくださったのだと思います。

ーーまた、他に撮影中の思い出はありますか?
劇中に登場しているエビバーガーは地元のハンバーガーです。実際のところ、250円くらい。安いなって思いました(笑)。撮影が終わって2日間ぐらい滞在していたのですが、夏海と豊のシーンのロケ地のカフェに行ってモーニングを食べたり、海鮮丼を食べに行きました。それまでは、食べ物のことを考えられないぐらい怒涛の2週間でした。他には、助監督の方がスイカを差し入れしてくださって、みんなで食べられたのは嬉しかったですね。劇中ではスイカのシーンはなかったですが…..。

ーーお伊勢参りはされましたか?
しました。たまたま大雨の予報が出ていたので、撮休にしようという判断をしていた日だったのですが、晴れたので参拝してきました。

ーー映画を観て、人間関係の微妙さが描かれていたと思うのですが、リアルな人間関係こそそういうものですか。
元々、オーディションの時に夏海も澪もどっちも演じたいと言っていたくらい、共感する部分が多いと思いました。

ーー女子2人は面白い関係性。狭そうな町で妊娠検査薬ってどうやって手に入れたのか気になりました。
私の想像では、早退して近くの大きい街とかあまり顔が知られていないところにこっそり買いに行って、母親がいない間に検査をする、というような想像はしていました。

ーーちっちゃい町だとばれそうですよね。そういうことは描かないんだなと。
俳優の想像に任せられていた部分が多かったんだと思います。

ーーたくさん突っ込みたくなりました。
多分婦人科系のある病院がそこにしかなかったのかも。

ーー妊娠検査薬がお母さんに見つかっちゃうのもドジだなって。
無意識にどこかでこの苦しい状況から救い出してほしかったという心理が働いて、見つかる場所に置いちゃったのかもしれないですね。

ーー詳細は一切描かないで進んでいく映画だなと思いました。
いいテンポでパンパンパンと進んでいくと言われることもありますが、監督が余白を大切にして、無駄をそぎ落とした結果ではないかなと思います。渚と別れる電車のシーンでも会話のところは無くなって表情だけになっていたり、出産シーンも撮っていたんですけど無くなっていたり、だいぶ短くなっています。

ーーこの映画の全体的な見どころと個人的な見どころを教えてください。
全体的な見どころは、監督が仰っていたように、コミュニケーションをテーマにしているというところ。人と人との対話の中で意見が違うことは普通にあり得ることだし、相手を愛しているが故にちぐはぐな言葉になってしまったりするけれども、そんな中でもお互いを尊重する気持ちだったり、根底に温かさがあるはずだと。それぞれのキャラクターの持つ温かさや人間味が魅力だなと思います。

熊野という土地にもすごく助けられました。撮影中にも感じたのですが、坂道を自転車で駆け下りた時に時間の流れが違うという感覚になりました。時間や空間を超えて映画を体験できるようなところも魅力の1つです。引きの画がとても綺麗ですし、熊野に行きたいと思ってもらえたらいいなと思います。

澪としての見どころは、澪が渚に自分の気持ちを話すシーンの言葉1つ1つです。澪の言葉で、過去の私がいるから今の私がいるんだと思うと、本当に無駄なことないんてないということに気づかせてくれました。「渚だけが私を幸せにできると思わんといてよ」、「私が私のために幸せにするんや」と言える澪の凛とした居住まいから、自分の気持ちを感じて、自分の心の声を聞いて選択したらいいんだよということを学びました。幸せにしてよっていう感覚も全然ありだと思いますし、幸せにするよっていうような言葉を掛け合うこともあると思うんですけど、私は自分を自分で幸せにするんだっていうマインドに大きな影響を受けました。私は『カフネ』を通じて人生の道標がもらえましたが、深く考えずに、ただ見て何かを感じてもらえたら嬉しいなと思います。

ーー翠佳さん個人について質問です。撮影時はまだ学生でしたか?
撮影した時は、卒論の時期でした。その時がちょうどコロナ禍だったので、月に1回しかゼミがなかったのですが、大学の先生にも助けていただいて卒業できたという感じです。

ーー大学では何を?
心理学を学んでいました。

ーーお茶の水女子大に進学した理由は、なにかあるんですか?
俳優業を始めたいと思った時に、“やっぱり東京だ”って気持ちがあって。受験の時に東京方面で大学に入れば上京できるという考えでこの大学にしました。

ーー今後の野望を教えてください。
様々な役に出会いたいです。そのためにも自分を鍛え、もっと自分の言葉に繊細に気付き、自身の居住まいを正していきたいです。偽ってしまう自分に都度気づいて、修正をかけて、整えながらも様々な感情を体験したいなと思います。心から笑い転げて、心から泣き叫んでみたい。未知な感情に出会いたいです。

ーー女優さんをメインで活躍していきたいと。
今は、演技がしたいなと思っています。幅広く、挑戦し、深みのある人間になれたらなと。

ーー高学歴を活かしてクイズ番組やバラエティへの興味は?
口下手なので、そんなに面白いことが言えないと思います(苦笑)。出られるのであれば、まずしっかり勉強します。

ーー翠佳さんの個人的な結婚観について。
子役の子と過ごして、子どもは欲しいなと思いました。最後の海のシーンの撮影で、童心に返って子役の子と一緒に何往復も浜を走ったりしたんですけど、子どもは全然疲れない(笑)。

ーーあの子役さんですか?
初めて演技をしたのにすごく演技が上手い。自然に耳を傾けることを教えてくれたり、一緒に過ごして学ぶことが多くて、演技の基礎を教えてもらったと思っています。たとえば、雲を見てる時に、彼は”雲”っていう一単語しか言わないんですけど、その“雲”1つ1つ違う感情が入っている”雲”なんです。感情が伴っていなくても、愛してるよって言ったら愛してるんだなと一応言葉としてわかるけれど、”雲”っていう1つの言葉でも愛してるよっていうことは伝えることができる。コミュニケーションや演技の真髄はそこにあるということを教えてもらったなと思いました。

ーー妊娠中の撮影では妊娠バッグみたいのを入れていたんですか?
お腹には、助監督の方の手作りでお米が入っていました。

ーーインタビュー最長記録(1h)です。ありがとうございました。

▼あらすじ
高校三年生の瀬川澪(山﨑翠佳)は、彼氏である遠山渚(太志)との間に、子を妊娠してしまう。 澪は、妊娠したことを渚や家族に打ち明けられずにいたが、たった一人、親友である峯田夏海(松本いさな)には話すことができた。 澪は、様々な困難に直面しながらも、今まで言葉にしてこなかった気持ちを伝えるために、渚の元へ向かう。 世界遺産の街・熊野市を舞台に、この街に生きる彼らの、これまでと、これからを描く。
少女と少年の「恋ではない、なにか。」の物語

▼キャスト
山﨑翠佳
太志 松本いさな 木下隼輔 澤 真希 渡辺綾子 杵村宙郎
桜 一花 入江崇史

▼予告

▼スタッフ
監督 杵村春希
脚本 千葉美雨 杵村春希/プロデューサー 吉田光歩/共同プロデューサー 眞鍋 瞬
撮影 髙本 優/照明 徳山魁斗 西村元汰/録音 中村駿輔/編集 柳本信鷹 杵村春希/音楽 井澤岳丸
美術 田中杏奈 駒澤樹/助監督 大井薫幾/制作 水口綾花 宮川眞伍/医療指導 田中まゆ/ヘアメイク 松本明日香
スチール 榎本陸/メイキング 高橋幸司/美術助手 松原もも 横山波平/監督助手 西流羽玖
撮影助手 澤田尚悟/録音助手 中尾佳樹 星野敢太/ポスターデザイン 松村日向乃
主題歌 終日柄『秘密』

▼公式サイト https://cafuneofficial.studio.site/

 

☆山﨑翠佳
2024 NHK「⻁に翼」佐野光子役
2022 コブクロ MV「卒業2022 Ver.」メインソロダンス

公式プロフィール https://www.aiston.co.jp/ARTISTS/SUIKA_YAMAZAKI
X https://x.com/suika_yamazaki
Instagram https://www.instagram.com/suika_yamazaki/

 

 

インタビュー マンボウ北川
撮影・文 記者J

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記者J

地球上すべての美しい女性を求め東奔西走。究極のヲタを目指す傍らで記事を更新なうwww

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