2021.06.19 upload

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注目度No.1新星女優・石川瑠華が魅せる珠玉のラブストーリー『猿楽町で会いましょう』が公開中!

新進気鋭の要注目女優・石川瑠華が出演する、話題の映画『猿楽町で会いましょう』が公開されている。まだ製作されていない映画の予告編をつくる「未完成映画予告編大賞 MI-CAN」の第2回でグランプリを獲得し本編製作が決まった本作。渋谷・猿楽町を舞台にしたラブストーリーが展開していく。そんな複雑な主人公の心情を表現した石川瑠華にインタビューができたのでご紹介する。


ーー予告編に出るようになったきっかけは?
インスタグラムのDM機能で児山監督から直々に「こんな企画があってこういう映画を撮りたくて1分間の予告編を作らなくちゃいけないんだけど出演してもらえないか?」って話を頂きました。その頃直感で考えずに何でもやってみようっていう感じだったので、はいお願いしますって、すぐ撮ることになりました。1ヵ月後くらいだったと思います。

ーーその時の思い出、印象に残っていることは?
それが初めての撮影だったので、本当にふわふわしていて、監督がいてスタッフさんがいて色んな人が映画の為に頑張っていて、スクリーンに映るのは私なんだって初めてそこで実感しました。ふわふわした意思を思ってここに居てはいけないんだって当たり前なんですけどそこで初めて感じました。

ーー予告編がグランプリになって映画化されることになって…
グランプリですってなった時に、なにより監督が“映画を撮りたい”って思いながらCMとかMVとか作ってきたのをわかっていて、初めて会った時にこういう映画を撮りたいんだっていうのをすごく喋ってくれて、それをすごくわかっていたので、「グランプリを獲った! 映画が撮れる!」ってなった時に監督に「監督グランプリですよ!」って言ったんですよ、でも監督は「え?」って知らなくて、私が言って初めて「そうなんだ~」みたいな感じでした(笑)。私は仕事を始めて1年くらいだったからそこまでの思いがなくて、監督に圧巻されるばっかりだったけど、監督が本当に映画を撮りたいっていうのが伝わってきていて“監督が映画を撮れる”っていうことが嬉しかったですね。

ーー映画でも出演することになったときは?
率直に嬉しかったです。最初はそれしかなかったです、脚本もなくて、頑張ろうっていう想いしかなかった。

ーーSNSを拝見したら、現場は男の人ばかりだった?
男の人ばかりではないですけど、児山監督がいつも仕事しているチームで撮影していたと思うので、明るさは男子校みたいだなって私は思いました。予告編の時と変わらなかったです。チームがちゃんとあって、役者さえ揃えばいい映像が撮れるっていう状況が出来ているます。そこの団結力は羨ましかったです。私は、初めて小山さんとご一緒する身なので。

ーー予告編では男の人を振り回す的な?
私もそのイメージだったんですけど、本編では意外に違うなって思いました。予告編用の脚本もあって、読んだら私が色んなものに振り回されているなっていう印象でした。

ーー予告編や映画の前半は確かにそういう感じ。途中から視点が変わりますよね。
最初は私的には、普通にラブストーリーが始まるのかなって思いました。全部を知らなくて最初から映画を観たら、素敵だなーって。でも後半はその要素がなくなりましたね。私が転がすとかそういう感じ。

ーー彼を誘うとか彼の所に行くとか…
それもたぶん上下関係ではなく、視点は一緒だと思うんですよね。“たぶらかす”とかではなく“本当に好きなんだな”ってあの時は。

ーー映画全体の見所、役柄の見所を
映画全部が見どころで、どこを観ても面白いと思うんですけど、人間味がすごくある映画だなって思います。人がちゃんと交わって成長している所とか。何回も観ますみたいな映画にはならないだろうけど、なんか心に残っていて嫌な思い出としても、何年か経ってまた違う感じ方ができるかもしれないし、ユカっていう私が演じたキャラクターは観た人と接点を持てるキャラクターだって思ったんですよ。“こういう感覚ちょっとあるよな”って共感はできるような気がするんですよね。だから毛嫌いしないでって思います(笑)。それと、年齢によって感じ方は違うと思いますね。年齢が上の人だったら温かい目で包み込めるだろうし、でもその年齢の真っ最中の子が観たら、本当に嫌いでしょうし、なんかヤダってなると思います。

ーー石川さんは嘘をつく役が多くないですか?
多いです(笑)。嘘をつくって普通のことだしそれに関われるのは面白いし、映画を観ていても私の演技からわかることもあって面白いなって思うんです。でもそれは嬉しいですよ? 私も全部正直なことを言える人間じゃないし、そういう人間を演じろって言われたらもしかしたら出来るかもしれないけど寂しいです。

ーー実際に嘘をつきますか?(笑)
嘘をついているなって思うことはあります。嘘っていうか私的には伝える為の手段なんですけど、ストレートに言うと傷つけるから、それが嘘になっちゃうこともあります。でも、くだらないのは止めようって思います(笑)。思っていないのに“これかわいいですよね”とか、そういうのはもう止めようかなって思います(笑)。

ーー影響を受けた作品や人物は?
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』という作品のビョークさんが素晴らしいなと思っています。ミュージカルを交えたドキュメンタリーっぽく撮っているんですね。ビョークさんって歌手なので全然女優っぽくなくて、現場にぽんって置かれたビョークさんがいて、嘘とか本当とかそういうのを考えないくらい気持ちだけが通っていて、私はそれをストレートに受けて、これを超えるものを作ろうって思って今に至ります。

ーー野望できました?
前回のインタビューで野望を聞かれたのをすごく覚えていて、「ないです」って言っちゃって、なんてつまらない人間なんだろうって思ったんです。なので今はありますよ! でも言えないです(笑)。内緒。

ーーありがとうございました。

 

 

あらすじ
小山田修司(金子大地)は、フォトスタジオアシスタントから独立した、駆け出しのカメラマン。売り込みに行った雑誌編集者の嵩村秋彦(前野健太)には、「作品にパッションを感じない。ちゃんと人を好きになったことがある?」と厳しく意見される。仕事の代わりに嵩村に紹介されたのは、インスタグラム用の写真を撮影してくれるカメラマンを探していた、読者モデルの田中ユカ(石川瑠華)だった。
渋谷でユカと待ち合わせた小山田は、作り笑顔のユカを何気ない会話でリラックスさせながら撮影してゆく。ユカに彼氏がいないと知った小山田は、写真チェックを口実に彼女を猿楽町のアパートに誘う。なにもしない約束でユカを泊めるが、強引に迫って彼女に泣かれてしまった。目を覚ました時にはユカの姿はなく、小山田の撮った写真だけはしっかりとユカのインスタグラムにアップされていた。
ユカのインスタをフォローしていた小山田は、彼女が新しいプロフィール写真を撮りたいという書き込みを見て、チャンス到来とばかりに、撮影をさせてほしいとLINEメッセージを送る。なんとか撮影にこぎつけて、ふたたびユカを部屋に誘うが、彼女のペースではぐらかされてなにごともないまま別れてしまう。しかし、小山田が撮影したユカの写真は編集者にも評判が高く、彼女の存在は小山田にとってかけがけのないものになっていた。猿楽橋でユカへの好意を正直に告げる小山田に、ユカはこう口にする。「好きだったこととか、会いたかったこととか、人って忘れちゃうじゃん」。どこか哀しげなユカの言葉に、小山田はもっとユカを撮りたい、自分ならきっと本当のユカを撮れるのではないかと思いを伝える。小山田の言葉に笑顔を見せたユカは、彼の告白を受け入れて「よろしくお願いします」と答えた。その日から、ユカは小山田にとって最愛の被写体となった。会うごとに彼女のさまざまな表情に魅了されながら、街中でシャッターを切り続けた。しかし、ユカは決して小山田を自分の部屋には入れようとしない。小山田は、ユカとの間にまだ見えない壁がある気がしていた。
そんなある日、以前、小山田が売り込みに行った編集者から仕事の依頼が舞い込んでくる。その矢先に、突然、泣きはらした顔のユカがアパートにやってきたのだ。打ち合わせに向かおうとしていた小山田に抱きついて「お願い、ひとりにしないで」と懇願するユカ。小山田のなかで溜まっていた思いが爆発して、そのまま二人は初めて身体を重ねた。
数日後、小山田は意を決してユカの住むマンションの部屋を訪ねる。ところが、目の前でユカの部屋に入って行く男の姿を目撃してしまう。部屋のなかに聞き耳を立てる小山田だったが、、、

 

 

『猿楽町で会いましょう』

金子大地 石川瑠華
栁 俊太郎
小西桜子 長友郁真 大窪人衛 呉城久美 岩瀬 亮 / 前野健太

監督:児山 隆

主題歌:春 ねむり『セブンス・ヘブン』作詞‧曲:春 ねむり(T03S RECORDS)

後援:ドリームインキュベータ 制作プロダクション:オフィスクレッシェンド
配給:ラビットハウス

©2019オフィスクレッシェンド カラー/シネスコ/122分

オフィシャルサイト http://sarugakuchode.com/

6月4日(金) 渋谷ホワイトシネクイント、シネ・リーブル池袋 他 全国順次ロードショー

 

 

 

☆石川瑠華(いしかわ・るか)
埼玉県出身。1997年生まれ。2017年から女優としての活動を開始。
舞台『hammer&hummingbird』(18年/濱田真和演出)やテレビドラマ『絶景探偵。SP』(19年/福島中央テレビ)に、ゆず、井上苑子、Aimerのミュージックビデオなど幅広く活躍。映画は『イソップの思うツボ』(19年/上田慎一郎、浅沼直也、中泉裕矢監督)、『ビート・パー・MIZU』(19年/富田未来監督)の主演のほか、『うみべの女の子』(21年/ウエダアツシ監督)など多くの作品が公開待機中。

公式プロフィール https://www.sma.co.jp/s/sma/artist/561#/news/0
Twitter https://twitter.com/ishikawaruka322
Instagram https://www.instagram.com/___rukaishikawa/

 

 

ヘアメイク:堀川 知佳
スタイリスト:岩渕真希

「Tren Ve」取材時衣装
ワンピース¥25,300(税込価格)/AVIE(アネンサール)
《衣装協力店》
・アネンサール http://www.andensal.com
渋谷区恵比寿3-33-7 03-6786-9267

 

 

取材 マンボウ北川
撮影・編集 記者J

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記者J

地球上すべての美しい女性を求め東奔西走。今で言う推し活をむかーしから実践していた漢

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