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『TrenVe』(トレンヴィ)

人気ファッション誌『Seventeen』の専属モデルでありながら、女優としても高い注目を浴びている秋田汐梨がヒロイン役として出演する映画『星空のむこうの国』が公開される。青春恋愛ファンタジー作品となっている本作。パラレルワールドの異世界から、想っている男のコを呼び寄せてしまうという強大なパワー(＝想い)をもつヒロインを演じた秋田から撮影秘話を聞き出したインタビューをご紹介したい。

ーー決まった時の感想は？もともとの作品は知っていた？
出演が決まったのが一昨年前くらいで、2020年の春に撮影する予定だったんですけど、コロナの影響をうけて実際に撮影したのはその年の11月くらいでした。今作がリメイク作品ということは聞いていたのですが、作品自体は知りませんでした。

ーー監督さんには熱い想いがあったというのは聞いていますか？
セルフリメイクということなのでもちろん熱いお気持ちはあったと思うんですが、私達にはそこは意識せず演じてくださいという感じで。作品についての説明やこの作品が伝えたい思いなどは伺いましたが、リメイク作品からこうしてほしいとか、そういったお話はありませんでした。なので、私も変に意識することなく撮影に入れました。

ーーリメイクをするにあたって重要な役割だと思うのですが、そういう雰囲気は感じませんでしたか？
前作の撮影に参加されていたスタッフさんが今回の撮影にも参加されていたこともあって、現場の雰囲気に団結力があるのはすごく感じました。

ーー前の作品はご覧になりましたか？
観たら前作のイメージに引っ張られちゃうなと思ったので、あえて観ないようにしていました。

ーー撮影の時に印象に残っていることはありますか？
監督はいつも私の意思を尊重してくださったので、例えば「もっとこうしたほうがいいですか？」と聞いても「思うがままにやって下さい」と言ってくださって。その時感じた気持ちを大切に演じることができたと思います。

電車に乗るシーンでは、発車時間の関係もあって一発の撮影だったので、何回も練習とリハーサルを重ねてから本番に臨んだのですが、その電車の中で本番前にブレスレットが壊れてしまって…。撮影時間が限られている中でのトラブルだったので、大変だったのを覚えています(笑)。

ーー役的な見所と作品全体の見所は？
(坂口)理沙は、鈴鹿央士さん演じる(森)昭雄君をすごく純粋に思っている柔らかくて可愛らしい女の子ですが、病気で入院をしています。そんな状況でも、昭雄君との約束を果たすため、命の危険を冒してでもと、強い意思を見せるシーンには注目していただきたいです。
作品は、ファンタジーの要素がたくさんあるので、物語がどう進んでいくのかも見所だと思いますし、ハラハラする部分もあって最後まで楽しんでいただけると思います。

ーー秋田さんの他の作品も拝見していて、ドラマ『ホームルーム』にはハマりました。今後の野望について教えて下さい。
今までは、いただいた目の前の役を一生懸命演じることで精一杯でしたが、これからは自分がやりたいと思った役を見つけて、それを叶えるために頑張りたいです。どんな役をやってみたいか、まだ自分でも具体的なイメージはないんですけど(笑)。
そんなことを考えられる余裕が持てるようになれたら嬉しいですね。

ーーもともと女優を目指していたわけではない？
「ニコラ」という雑誌の専属モデルになったことをきっかけにこの世界に入ったので、最初は自分が女優になるなんて思ってもみませんでした。モデルのお仕事をしていく中で、事務所の進めもあって、お芝居のオーディションも受けるようになり、少しずつ女優のお仕事にも挑戦するようになりました。

ーー今までにやった役で印象に残っている役はありますか？けっこうすごい役をやられていますよね。
まだまだ経験も浅くて出演数も多くないのですが、印象に残るインパクトのある作品に出させていただいていて。映画『惡の華』はオーディションで決まったんですけど、その演技を見て下さったドラマのプロデューサーさんが、私を『ホームルーム』に呼んで下さって、っていう感じで繋がっていきました。印象に残っているのは『17.3 about a sex』っていう作品で、メインの3人の女の子のうち1人を演じさせていただいたんですが、難しい題材の作品で撮影も大変だったんですけど、同年代の3人が揃ったからこそ、お互い支え合って乗り越えることができたと思うし、役を越えて本当に仲良くなれて、撮影期間の一ヶ月半はとても濃かったです。

ーー最後に、どんな人にこの映画をみてもらいたいか教えて下さい。
年代性別問わずたくさんの方に楽しんでいただける作品だと思いますが、理沙が自分の体のことに縛られず夢に向かって突き進んでいく姿が印象的なので、夢を追いかけている人とかに見てもらえたら、勇気を与えられるような作品なんじゃないかなと思います。

ーーありがとうございます

あらすじ
相舞高校・天文部の森昭雄（鈴鹿央士）はトラックに轢かれる寸前のところを親友の尾崎誠（佐藤友祐）に助けられてからもう２ヶ月ほどたつが、それ以来変な夢ばかりみるようになった。見たことのない美少女が昭雄をじっと見つめて何かを語りかけてくるような夢だった。
尾崎は夢なんかに逃げないで「リア充をめざせ！」なんて言ってくるけれど、昭雄だって別にモテないわけではない。
図書委員の賀村愛弓（伊原六花）は先輩の昭雄にぞっこんで、親友の今井圭子（福田愛依）に後押しされ一世一代の告白をしようとしていた。しかし、夢の美少女が気になってうわの空の昭雄はそんなこと意に介さず、家路へと足を向けた。すると、向かいのバスに夢の美少女
見かける。昭雄は急いでバスを降り彼女の乗るバスに向かうと、彼女もバスをおり駆け寄ってきた。そして彼女が涙をためて昭雄を抱きしめた瞬間、忽然と姿を消してしまう。
昭雄は夢か現実かわからぬまま帰宅すると、そこには自分自身の遺影があった――。
昭雄が交通事故にあって死んでしまった世界と、尾崎に助けられた世界が並行して存在し、助けられた世界の昭雄が今いる世界に来たのではないかと推測した尾崎は、パラレルワールドで昭雄を美少女に合わせることにした。
美少女の名前は坂口理沙、在りし日の昭雄の恋人で、重い病気に冒されている。
理沙は、2ヶ月間ある約束を果たすために、死んだはずの昭雄をずっと呼び続けていた。その理沙の想いが、別の世界線に生きる昭雄に届いたのだ。
昭雄は、約束を果たす為に理沙を病院から連れ出す決心をする。
主治医の上田聡（川久保拓司）と理沙の母親・恭子（有森也実）は理沙の姿が見えなくなったことに気づき病院へ連れ戻そうと二人を追いかける。
理沙の病状は思った以上に深刻だった。
なにかがはじまって、なにかが終わる予感が少しだけしていた。
なんでもない秋の一日だと思っていた今日は11月11日。
33年にいちどのシリウス流星群が地球に最接近する日だった。
まっすぐに惹かれ合う昭雄と理沙は、時空を超えた約束を果たすことができるのだろうか。星が引き合わせた二人の運命やいかに――。

映画『星空のむこうの国』
2021年／日本／カラー／シネマスコープ／DCP5.1ch／93分

鈴鹿央士　 秋田汐梨　　佐藤友祐（lol-エルオーエル-）
伊原六花　福田愛依　平澤宏々路　高橋真悠　川久保拓司　/　有森也実
原案・監督：小中和哉
原作・脚本：小林弘利　音楽：木住野佳子　主題歌：2 your world ／ lol-エルオーエル- （avex trax）
製作：勝股英夫（エイベックス・ピクチャーズ）　石川光久（Production I.G)
エグゼクティブプロデューサー：西山剛史　伊藤整　企画・プロデュース：穀田正仁　稲葉もも
プロデューサー：内部健太郎　関顕嗣　協力プロデューサー：小中明子　ラインプロデューサー：三好保洋
撮影監督：髙間賢治(JSC)　照明：上保正道　録音：臼井勝　美術：中谷暢宏　衣装：天野多恵　ヘアメイク：さいとうあやこ
助監督：小原直樹　編集：松木朗　キャスティング：岩瀬恵美子　特殊視覚効果：泉谷修　VFX: 佐野和信
制作プロダクション：FREBARI　配給：エイベックス・ピクチャーズ　宣伝：ガイエ
製作：映画「星空のむこうの国」製作委員会
（エイベックス・ピクチャーズ　Production I.G　清栄コーポレーション　ポニーキャニオン）
©202１「星空のむこうの国」製作委員会

7月16日（金）より、シネ・リーブル池袋他、全国公開！

秋田汐梨
公式プロフィール　https://www.stardust.co.jp/section1/profile/akitashiori.html
Twitter　https://twitter.com/shiori_akita319
Instagram　https://www.instagram.com/shiori_akita319official/

取材　マンボウ北川
撮影・編集　記者J

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