2022.08.18 upload
教師役・ぱるるが魅せたナチュラル演技に癒される映画『凪の島』公開!!
“ぱるる”こと俳優の島崎遥香が出演する映画『凪の島』が8月19日、新宿ピカデリーほか全国順次公開となる。山口県の瀬戸内にある大自然豊かな島を舞台に、少女が成長していく姿を映し出す本作。島崎は島唯一の小学校の教師役で出演。撮影での出来事や撮休時の様子などをインタビューできたのでご紹介する。
ーー子供たちを見守る教師という役だと思うんですけど、台本をもらった率直な感想を
普通というか、日常生活で誰にでも起こるような些細な人間模様で、ちょっとした感情の揺れ動くシーンを描いている映画に出るのが初めてというか…… 何ていうんですかね、温かい人間模様を描くのが初なので、出来上がりがあまり想像がつきませんでした。撮り方も初めてのことで「これ本当に撮ってるのかな」って感じるほどリラックスした撮影だったので「これで大丈夫かな」みたいなのが多かったです。だから役作りっていうよりかは、ナチュラルにのびのびとできたかなと思います。
ーー「ぱるるも先生役かー」って思いましたよ(笑)。
来週は撮影で制服きますよ(笑)。
ーー教師役ってご自身ではどんな感じでしたか?
実質年齢を考えたら、先生をやられている同年代の方たちもいるし、自分が子供の頃って先生ってすごく大人に思ってたけど、全然そうじゃないっていうのを改めてこの撮影で感じました。まだまだ気持ちは若いままというか、若いんですけど、先生ってなんかすっごい偉いイメージがあったんです。なんでもできて完璧なイメージだったんですけど、先生もプライベートではいろんな子供と変わらない感情の揺れ動きもあってっていうのを感じました。
ーー瑞樹先生みたいな先生がいたら子供たちも嬉しいだろうなって思いますが。
島の全学年一緒のひとクラスの先生っていうのも理由としてあったかもしれないです。
ーー一体感があるというか、実際子役の子たちとどうやって心を通わせていましたか?
みんなのほうがプロでした(笑)。大人でしたね。
ーー子役のコからたくさん話かけてくれたり?
みんな淡々とちゃんとお仕事をされていましたよ。みんな偉かったし、すごいなって思ってました。もう、すごかったです。本当に大人だった(笑)。
ーー役はオファーで来たわけですよね?
はい。
ーーその時の印象は?
最初はまだ台本とかもない時に聞いて、私が見てないだけなんですけど、どんな?って台本を見て……
ーー小学校の先生役ですよ。
みたいないや、それも台本を見て知りました。役でも私自身も埼玉県出身というので、なんか笑っちゃいました。「海なし県だから」とかいうセリフがあるんですけど、海なし県出身だから海の近くでお仕事をしたかったじゃないですけど、ちょっとだけ分かる部分もあってクスっとなりました。あと登場してくる一人一人の些細な変化、大々的に殺人が起きるとか、そういうことではないけれど、日々生きていて感じることだったり、起きることを描くのって初めての経験っていうのもあるし。私は自分を出して素でやっていた部分とかもあって、今までの作品では。今回は作品自体がナチュラルだから自分を出しすぎちゃうと強すぎちゃうかなって思ったので抑えつつ、監督が撮ってる時も、始まったのか始まっていないのかわかんないぐらいのナチュラルな撮影だったから、そこを押さえて頂いてって感じですね。
ーー逆に監督さんから役を頂いた理由みたいな説明はあったんですか?
ない(笑)。なんかあったかな……。結構前だから忘れちゃった(笑)。
ーー本編では人間ドラマプラス離島での生活がすごいフィーチャーされていたんですけど、実際にロケへ行ってみて、その島での素敵な思い出とか、離島生活いいなと思った瞬間はありましたか?
一か月間ぐらい島に行っていたのですが、コロナ禍っていうのもあって外に出られなくてずっとホテルにいました。車で片道20分くらい行かないとコンビニだったり、本当に本当にまわりに何もなくて……。撮影現場の近くに、おばあちゃんが野菜を道で売っていて、通りかかったらトマトをくれました。こんな生活は初めてで、都内に戻ったのが夜だったんですけど、夜でも街が明るいことに感動して、デリバリーとかもあるし、朝起きた時にビルの工事の音で起きたのに凄く驚いて、ずっと海の波の音の中で生活してたんで、こんなにも違うのかっていうのを帰った時に感じました。
ーーそんな島でのスローライフに憧れたりしましたか?
私は都会が大好きなので(笑)。
ーー本当にのんびりとした時間が流れてみたいな。
休みもあったので、それこそ『イカゲーム』が流行っていた時期ですね。『イカゲーム』を見たりしてました(笑)。
ーー海にダイブするシーンがありますが、楽しめました??
私、泳げないんですよ。
ーー釣りをするシーンもありましたね。
撮影がずっと船の上だったんですよ。学校以外はほとんど。
ーー泳げないと仰っていたので、釣りもしたことがないのかと思って。
そうかもしれない。川釣りしかしたことなかったです。船も船酔いするんですよ。だから酔い止めを毎回飲んで大変でした。
ーーダンスを教えるシーンでぎこちなく踊るのは難しかったんじゃないですか?
難しかったです。確か映像を数日前に貰ったんじゃないかな? AKBの時は、ダンサーさんたちが踊ってる映像を見て覚えてきたんで、つい覚えちゃうので覚えないようにして。あんまり覚えない方が良いなと思って。
ーー最初にあのシーンがあるって知った時はどうでした?
歌もダンスも得意じゃないから……。でも得意じゃない設定だったからよかったかも、どっちも(笑)。
ーー他に現場で特に印象に残っていることは?
そうですね、結構休みだったんですよ。休みの印象のほうが多いような(笑)。本当にあんまり撮影っていう撮影してなくて、覚えるセリフもあんまり無いし、のんびりしに行ったって感じでしたね(笑)。
ーーで、ご結婚をされるわけですが、ご自身の結婚観とか理想の結婚式とか結婚の価値観は?
今はまだ結婚したくないんですよ(笑)。
ーー子どもたちとは撮影以外に遊んだり?
してないです。コロナのこともあるので、撮影以外は部屋に引きこもって「あ、温泉に入るか」っていう感じでした。
ーー泳げないと仰っていたのでないかもしれないですけど、島とか海での思い出は?
私、日本の海にこんなにずっと近くにいたことが初めてです。埼玉出身なので本当に海に行ったことがなくて、初めての海がMV撮影で行ったハワイだったんですよ。日本の海ってあんまりなくって、こんなに身近に、日本の海を感じたのが初めてだったかもしれないです。でもなんか個人的にゲッターズさんが私はイルカ座っていうらしくて、そういう性質だから海の近くに居ると本領を発揮するじゃないですけど、いいんですって運気的に。だからよかったのかな?(笑)
ーーこの映画の中で島崎さん演じる役的な見どころは?
私の役の見どころ、やっぱり結婚するシーンかなとは思いますね。島での結婚は多分最初で最後なんじゃないかな(笑)。プライベートでも島で結婚式はないと思いますので。ただあの海の上の船で結婚式を挙げるなんて、すごい。 あれ、大変でしたね。
ーー 結婚への流れは島崎さん的にはどうでしたか?
そんなこともあるのかなと思いました。島の人たちも少ないし、同世代の男の子ってこの中では一人しか登場しないから、選べる人が一人しかいない中でそうなっちゃうのかな(笑)、わかんないですけど、それもピュアさを感じたというか。
ーー映画全体の見所は?
日々の生活の中で起こる出来事や感情を本当にそのままナチュラルに描いてるっていうのが、いい意味でこんなにも素朴になる作品ってあんまりないですね。だからそれが観て下さる方に染みるような作品になっていると思います。
ーー将来的な野望みたいなものを教えて下さい。
全世界で見られるような作品には出たいです。
ーーそれは映画とか?
映画とかネットの作品とかですね。
ーー女優として?
はい。
ーー当面の目標?
ずっとです。
ーーありがとうございました。
■あらすじ
両親が離婚し、⺟の故郷である⼭⼝県の瀬⼾内にある⼩さな島で暮らすことになった⼩学4 年⽣の凪(新津ちせ)。⺟・真央と、祖⺟・佳⼦と⼀緒に、佳⼦が医師をしている島唯⼀の診療所で暮らしている。普段は明るく振る舞う凪だが、⺟へ暴⼒を振るうアルコール依存症の⽗・島尾の姿が⽬に焼き付き、⼼に傷を負い、時々過呼吸になって倒れてしまう。そんな凪を、事情をすべて知った上で何も⾔わず温かく受け⼊れてくれる島の住⺠たち。凪が通う⼩学校の同級⽣の雷太や健吾、担任教師の瑞樹、⽤務員の⼭村、漁師の浩平。彼らもまたそれぞれ悩みを抱えながらも前向きに⽣きていた。その悩みを知った凪もまた、彼らを⽀えようと奔⾛し、⼀歩ずつ笑顔を取り戻していく。だが、島での平穏な⽇々はそんなに⻑くは続かなかった。島に突然⽗がやって来て、再び家族に戻りたいと⾔い出した。その願いを聞いた凪は…。
■『凪の島』
監督・脚本・編集:⻑澤雅彦
出演:新津ちせ 島崎遥⾹ 結⽊滉星 加藤ローサ 徳井義実(チュートリアル) / 嶋⽥久作 / ⽊野花 ほか
⾳楽:Kitri / 主題歌「透明な」<⽇本コロムビア(BETTER DAYS)>
プロデューサー:⽊幡久美、宗森達司 / 撮影:神⼾千⽊ / 録⾳:滝澤修
2022年 | ⽇本 | カラー | 108分 | シネマスコープ
制作:スールキートス、Kビジョン 配給:スールキートス
© 2022『凪の島』製作委員会
公式ウェブサイト:https://nagishima.com/
公式Twitter:https://twitter.com/nagishima_movie
公式Instagram: https://www.instagram.com/nagishima_movie/
8⽉19⽇(⾦) 新宿ピカデリーほか全国順次公開
☆島崎遥香
オフィシャルサイト https://shimazakiharuka.com/
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ヘアメイク 菅長ふみ (Lila)
スタイリスト 黒瀬結以
取材 マンボウ北川
撮影・文 記者J