2024.02.23 upload

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ミステリアスなヒロインを快演!小池樹里杏主演『復讐のワサビ』絶賛公開中!!

 

女優・脚本家・演出家などとして活動する小池樹里杏の最新主役映画『復讐のワサビ』が公開されている。
本作は無名のインド人監督ヘマント・シンの全編日本語・初監督作で、サスペンス・コメディー・ドラマが凝縮されたエンターテインメント作。インドのリアリティー番組出場をきっかけに俳優を目指したことで映画の世界に入り、独学で映画製作を学んだヘマント。そんな彼が、日本映画界に一石を投じるべく、全財産をかけて長編映画の制作に取り組むことを決心。インド人監督x日本映画という異色の作品に仕上がっている。そんな本作で“顔に傷のある女”カノ/ワサビを演じた小池樹里杏に撮影の裏側のエピソードを聞くことができたのでご紹介したい。

ーー今回の映画にはどのようないきさつで出演されることになったのですか?
プロデューサーの松本悠香さんと監督のヘマント・シンさんとは別件でお仕事をしたことがあって知り合いだったのですが、ヘマントとは初めて会った時からすごく意気投合してて、“映画を作りたい”という夢が同じだったので、じゃあ一緒に叶えようということで動き出しました。脚本が最初英語だったのですが、読ませて頂いた時にカノ/ワサビ(役・小池樹里杏)が自分と似てる経験をしていたのですごく驚きました。ヘマントは私と会って「書き換えた部分がたくさんあるんだ」と当て書きのようなところがあると言ってくれて「ぜひ手伝いたい!」となりました。私も過去に製作の経験があるので、キャスティングやスタッフ集め、資金繰りなど製作側として動いたり、出演というよりはこの映画という船に乗り込んだ感覚なので、気持ちもすごく入ってる作品です。

ーー監督のヘマントさんはどういう方ですか?
私から見た監督は、凄く自分と似ていて放っておけない。なぜか分からないけれど、痛いぐらいに彼の寂しさとか苦しさがわかるんです。インドで過ごしてきたあまり良くない生い立ちなど、経験してきたことが関係しているのかもしれないですけど、孤独をすごく愛しているのにすぐ孤独の中に入ろうとしてしまう部分もあるし、少年のような心も持っている人。だからこそ、映画として形を残せるし愛すべき存在だと思います。

ーー撮影の時に印象に残っているエピソードはありましたか?
とにかく監督はカメラを持つと止まらない(笑)。リハーサルもテストもないし、プレイバックも見ない。彼が撮りたい画が決まれば撮影は続行するし、彼がカットと言わない限り永遠に撮り続けるので、最後の自転車のシーンも彼がストップって言うまでずっとワサビ/カノとして演じ続けました。それぐらいの勢いでしたね。

ーー監督さんが直接撮影しているのですか?
そうです。監督がずっとカメラを回しています。ライティングも拘っていて、全部監督が画作りをして私たちはそれについていくばかりでした。だから“どのアングルに変わっても同じことをできるように”っていうのを自分で記憶しながら撮影していたので大変でした(笑)。

ーー初めて撮った映画作品ですが、撮影する能力はすごかったということですね。
インドで商業映画の編集をしていたり、もともとオリンピックのような大きな現場を撮っていたようです。日本に来た頃からずっと頭の中では映画の構想をしていると言っていて、準備段階も5年くらいなので、こだわりもすごくて画がとてもきれいだなと思いました。

ーー自動車泥棒をするというアイディアはどこから生まれたのか。なにかヒントがあったのでしょうか?
監督がよく見ている海外のバラエティドラマみたいな番組があるんですけど、実際に番組の企画で車を騙し盗っていた人たちがいて、それをモデルに作ったようです(笑)。

ーー泥棒をしたあと売りさばけるパイプがあったり、そういう経緯はあまり描かれていないですよね。
たしかに、映画の本編では知り合った人との経緯は直接的にはほぼ描かれてないです。いつから誰がどう知り合いなのかということが「果たしてこの映画のメッセージの中で本当に大事なのか?」と思っていて、わざわざこの映画で描くということは重要視しなくてもいいのかなと思います。どちらかというと、ワサビ/カノに対して何をしたかということが大事な気がしています。

ーーキャッチフレーズの「“目には目を”だけでは、世界は盲目になってしまうーマハトマ・ガンディーー」については?
自分がいじめを受けたから次は別の誰かをいじめてしまう。それを続けてしまうと、恨みつらみだけの世の中になってしまうというメッセージです。「あの時もう少しだけ親切にできたんじゃないか」とか、振り返ることができるような余白を与えることができたらいいなと。映画の最後にナレーションで言っているのですが、それがこの映画の一番のメッセージです。

ーー演じた役の見どころと映画全体の見どころをお願いします。
私が演じるワサビ/カノという役は、社会的にも生い立ち的にも決して幸せで華やかとは言えないヒロインではありますが、愛を求めて探していて“誰かに愛されたくて誰かを愛したくて”というところは、誰もが同じなのかなと思います。顔に傷があったり、人と上手に話すのが得意ではない女のコなんですけど、彼女がどういう人生を生きて、何を学んだのかということが2時間の映画にぎゅっと詰まっているので、見終わった後に“誰かに意地悪しちゃった”ことや、“人に親切にできたかもしれない”こととか、“やられたことをそのまま誰かにしてしまった”ことがあったかもしれないとか、見つめ直すきっかけになられたらいいなと思っております。

ーー近況を教えてください。
私は女優をやりながら脚本家としても仕事をしていて、監督もやっているという日本人です。
今、舞台『テムとゴミの声』という作品の演出と脚本をしているんですけども、そちらの作品が2月28日から3月3日まで行われるので、是非見に来て頂きたいです。

ーーありがとうございました。

 

☆あらすじ
顔の傷が原因で、子供時代から執拗ないじめの被害者であったカノ。トラウマと言い知れない不平等に苦しむ彼女は、深く傷ついた感情を常に引きずっていた。運命が織り成す様々なシナリオの中で、次々と展開する出来事に導かれ、カノは自身の秘められた可能性を見出す。そして、貧しさにあえぐ村の生活から抜け出し、より明るい未来を目指す決意をする。しかしながら、母親が壊滅的な出来事に巻き込まれたことで、カノは過酷な道を行くことを強いられる。その結果、彼女の人生の軌道は永遠に変わってしまうことになる。

☆映画『復讐のワサビ』シモキタ – エキマエ – シネマ『K2』公開中、ほか全国順次公開

出演 小池樹里杏 野村啓介 井上雄太 河辺ほのか ふじわらみほ 真柴幸平 市村圭

監督・脚本:へマント・シン|助監督:萩山 沙貴|音楽:佐藤リオ|録音:桐山裕行 松川 航大
音響効果・サウンドデザイン:桐山裕行|特殊メイク・ヘア:山部なな|カメラアシスタント:カク セイケン|照明アシスタント:カク セイケン 小沼龍太|制作スタッフ:末永愛子馬場貴平 五十嵐山人 マイケル・ダンカン|
ロケーションコーディネーター:植松慎一 バックステージフォト:東海林ひろラインプロデューサー:トーマス・アッシュ
編集:へマント・シン|VFX:セバスチャン・ナーシン へマント・シン

製作プロダクション:Hema Films|制作支援&キャスティング:ジェイジャーニー|配給:SAIGATE Inc.
パブリシティ:とこしえ|2023年/日本/119分/1:90:1/5.1ch

(C)2024 Hema Films

公式サイト https://hemafilms.com/wasabi/
公式X(旧Twitter) https://twitter.com/wasabi_2024
公式Instagram https://www.instagram.com/wasabi_2024

 

 

☆小池樹里杏
女優 / 演出家 / 脚本家 / 歌手 / 演劇教育講師とマルチに活躍中。日本とフィリピンをバックグラウンドにもつ。主な出演映画に『MANRIKI』『吉祥寺ゴーゴー』など多数。最近では映画「サンパギータ」の企画/脚本/監督/主演を務めた。本作品においても、主役のみならず脚本の監修、制作支援も手掛ける。

オフィシャルサイト https://www.juliankoike.com/
X(旧Twitter) https://twitter.com/koike_julian
Instagram https://www.instagram.com/julian.koike/
YouTube https://www.youtube.com/channel/UC_AP9NtWtXNbmslP-Rxb1DQ

・舞台『テムとゴミの声』第二章~また会えたなら~
https://temtogomi.hp.peraichi.com/temtogomi/

 

 

インタビュー マンボウ北川
撮影・文 記者J

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記者J

地球上すべての美しい女性を求め東奔西走。今で言う推し活をむかーしから実践していた漢

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