2023.02.26 upload

映画初主演のAKB48倉野尾成美、白血病を克服した少女を熱演

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AKB48 チーム8 熊本県代表でチーム4キャプテンを務める倉野尾成美が初主演する映画『いちばん逢いたいひと』が2月24日に公開となった。本作は10年ほど前、自身の娘が白血病になり、家族で乗り越えた経験を持つプロデューサーの堀ともこが、競泳の池江璃花子選手が白血病を乗り越え、東京オリンピックに出場したのを機に、「白血病と骨髄移植」、「ドナー登録」について理解を深めて欲しいと作った、少女が白血病になった二つの家族の物語が交差するドラマチックなエンターテインメント映画となっている。映画初主演となる倉野尾成美の撮影時の裏話を聞いたのでご紹介する。

ーーオファーが来た時に何か特に感じた事とかありましたか?
最初は本当に驚きと「私でいいんだろうか」という気持ちでした。ずっと映画を見るのがすごく好きだったので、いつかお仕事で関われたらなというか、作品に自分も出られる日が来たらいいなと夢見ていたので、初めての主演で、こんなに有名な俳優さんと一緒に共演する事が出来て、良い経験になったな思います。

ーー撮影の時期というのはいつ頃ですか?
撮影は一昨年の11月の終わりぐらいです。

ーーほぼ広島県で撮った?
広島の府中市をメインで撮影させてもらいました。

ーー特にロケーションというか、大変なとこ登ってたりしていましたけど。
そうですね、冒頭とクライマックスのシーンの切石山は、ちょっとだけ自分の力で登んなきゃいけなかったんですけど、途中までは車で行けました。あのシーンは一番重要なシーンだったので、どのぐらい登ったとか思い出せないぐらい緊張していた思い出でいっぱいです。

ーーもともと有名な場所なんですか?
ポストカードや絵葉書にもなるぐらいだから、有名なところですね。私は知らなかったんですけど、本当に素敵な景色でした。

ーーあの山のところは府中なんですか?
福山市です。

ーーあと、尾道も行ってます?
はい。尾道も撮影で行きました。でも、滞在時間が短くて、全然観光できる時間もなかったので、本当に撮影しながら風景を楽しむくらいの感じでした。

ーーあと特にロケ地で印象に残っていることとかありますか?
府中市がメインだったんですけど、府中に“上下駅”という駅があって、そこのシーンは街並みが本当に風情があって、素敵な街並みで、とっても印象に残ってます。

ーー演じているときに特に心がけたことと、監督さんのアドバイスを含めてどんなところがポイントだったでしょうか?
楓役の幼少期を演じた田中千空ちゃんの実際にお芝居も見れたらよかったんですけど、撮影日も全然違ったので、撮影でもあまり会える機会がありませんでした。でも、撮影前の本読みで、(与志役の海津陽君と)子役の二人が本番さながらの熱量でやってくれたので、二人の力を借りたというか、その時に感じたことを忘れずに、お芝居に生かさなきゃっていう気持ちだったです。

ーー本読みではちゃんと二人にも会っている。
そうですね。逆に言うと、そこでしか会えなかったので、ここで絶対吸収するぞと思っていました。幼少期の楓があって、白血病を克服した大人になった楓がいるので、幼少期の闘病時の重要なシーンがあるからこそ、楓自身も支えられて生きてるんだなっていうことを実感するようなシーンになったと思うし、自分が次、支える側になっるので、幼少時代のシーンがはすごく大事なところだと思います。

ーー一応、高校生のシーンが一瞬ありましたけど、基本的にはそのさらに後っていう感じですね。
はい、そうでしたね。

ーーなので、どっかで21歳って年齢が出て…
本当に全く同い年の設定でした。就職の面接を受けるシーンがあるんですけど、最初は、セリフなしで映像のみって言われてたんです。そうしたらその場で監督がセリフを作って「これちょっと読んでくれる?」みたいなことになりました。セリフを唯一覚えてないシーンで、「これ、大丈夫かな」って最後まで思ってたんですけど、完成した作品を見たら本当に緊張してる感が出た面接のシーンになってて、良かったなと思いました。自然に緊張してたのが良かったですね。

ーーお母さん役を演じられた高島礼子さんとかドナーとなった柳井役の崔哲浩さんとの共演はどうでしたか?
意外とひとりのシーンが多くて、実際あんまり絡みがなかったんです。崔さんとはクライマックスのシーンで一緒になったんですけど、本当にずっと緊張していました。高島さんはお母さん役なんですけど、カメラが回るなん秒前ぐらいまでは、恐れ多い人と隣に並んでるなって、ずっと緊張していました。でもカメラが回ったら切り替えなきゃと思って、カメラが回ってる時間だけは“お母さん”って思いながら演じました。

ーー役の部分での見所と映画全体のみどころをそれぞれいただきたいです。
映画全体で言うと、やはりメッセージ性があるなって思ってます。命の大切さとか、人と人とのつながりとか、伝えたいことがたくさん詰まっている作品だなと改めて完成した作品を観て思いました。重すぎないところもこの作品のいいところだなと。ちょっと「クスッ」とできるシーンも入ってるからこそ飽きずに見れられて、いろんな感情にもなれるんじゃないかなと思います。

ーー出来上がった映画をご覧になって率直な感想は?
舞台だと感情の起伏を演じながら作れますが、映画は、ワンカットワンカット「はい、スタート」とぶつぎりになるので、すごく難しいなって思いました。実際完成して観たら「あ、繋がってる」と思って、とにかく安心しました。

ーー過去に何本か映画にも出てらっしゃいますよね。
はい。今まで出ていたのは本当にちょい役です。『仮面ライダー』でも一瞬で死んじゃうような…。本当に少ししか出てないんです。もう一本出たんですけど、それは等身大のAKBとして参加している感じの映画だったので、ガッツリ演技をした映画は今回が初めてでした。

ーー今後はそういう演技面はどうしていこうとか、そういうのはありますか。
今まではやはりAKB48グループのメンバーと一緒に作品を作るっていうことが多かったんですけど、今回、映画主演として外に出て、やっぱ全然まだまだだなって思う部分もたくさんありましたし、自分でももっと成長したいなっていう気持ちにもなりました。やってみないと分からないなって思ったので、怖がらずに挑戦していけるようになりたいなと思います。

ーー告知などありますか?
AKB48のコンサートが4月に開催されます。29日と30日にぴあアリーナでAKB48のコンサートとチーム8の活動休止前コンサートがあるので、ぜひ、アイドルの私も観に来てくれたら嬉しいなあと思います。

ーーありがとうございました。

 

 

あらすじ
11歳の女の子・楓(田中千空)は、ある日突然授業中に倒れてしまい、「急性骨髄性白血病」と診断される。幼い楓にとって、抗がん剤治療や放射線治療は過酷でしかなかったが、隣のベッドで同じ病気と闘っている与志(海津陽)だけが唯一の心の支えだった。

同じ頃、IT企業を経営する柳井健吾(崔哲浩)は最愛の娘を白血病で亡くしてしまう。経営者の健吾は仕事を優先せざるを得なかったが、娘を失ったことで、幸せだと思っていた家庭は崩壊へと向かってしまう。全てを失ってしまった健吾にとって、今や一通の手紙でのみ交流があった、見知らぬ女の子の骨髄ドナーになれたことだけが人生で唯一の誇れることだった。

かけがえのない人を失いながら、それでも懸命に生きていこうとする一人の男と大人になった一人の少女(倉野尾成美)。 異なる人生を歩みながら探し求めた、それぞれの「いちばん逢いたいひと」とは。。。

 

 

倉野尾成美(AKB48)
三浦浩一 不破万作 田中真弓 大森ヒロシ 丈 崔哲浩
中村玉緒(特別出演) 高島礼子

監督・脚本 丈
配給:渋谷プロダクション
2022/ビスタ/5.1ch/DCP/ 106min
©TT Global

公式サイト:https://www.ichi-ai.com/
公式ツイッター:https://twitter.com/ichiban_aitai

シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開中

☆倉野尾成美
公式プロフィール https://www.akb48.co.jp/about/members/detail.php?mid=210
Twitter https://twitter.com/Kuranoo_Narumi_/
Instagram https://www.instagram.com/noochan_1108/

 

ヘアメイク:神宮 好(オサレカンパニー)

スタイリスト:松本 沙也加(オサレカンパニー)

 

 

インタビュー マンボウ北川
撮影・文 記者J

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